『キャリア教育のウソ』(著:児美川孝一郎)


読了した本が30冊ほど、感想を書かれるのを待っている状態・・・
なんとかゴールデンウィーク中にしたいなぁ~

付箋部分を抜粋します


・人のキャリアが、予測不可能なものになっている(p24)

・とりわけ若い人たちが生きることになる将来の社会においては、人生上の「標準コース」は存在しない(p50)

・「やりたいこと(仕事)」なんて、そんな簡単に見つかるものなのか、「自己理解」を深めたからといって
 明確にできるものなのか(p72)

・僕は、キャリア教育には、生徒に「夢」や「やりたいこと」を見つめさせ、目標に向けた努力を促すという役割と
 生徒の希望と「現実」との折り合いをつけさせる役割という、二重の役割があると考えている(p84)

・①そもそも、将来のキャリアなんて計画できるのか
 ②その後の変更もありうる前提で計画を立ててみるとしても、プランニングのための基礎となる学習は
 十分になされているのか(p122)

・自分が描いてみた「人生」が、実は想像しているよりもはるかに多様で豊かな選択肢が存在することを知らずに
 そのうちのごく一部をなぞったものになっているかもしれないという可能性に気づいて欲しい(p133)

・人は収入や稼ぎだけで生きていく存在ではない。金銭面での困難がクリアできたとしても、いとも簡単に心が折れてしまう
 生き物でもある。ましてや困難や不遇に直面した時、たった一人でその状況に立ち向かうことは本当に難しい(p162)

・重要なのは、いつ訪れるかわからない「いざという時」を意識し、しっかりと腹をくくることである。そのためには
 ふだんから自分を磨いておくこと、頼りになるネットワークを築いておくことが、結局のとこと有益な
 「セーフティーネット」になるだろう(p164)

・転換期とは、かつての古い「標準」は崩れているが、新しい「標準」はいまだ生まれていない時期のことである(p166)

・「自立」とは、人に援助を求めないことではなく、他者との相互ぼ「支えあいの関係」のなかに上手に入っていくことに
 ほかならない(p167)

・「羅針盤」があれば、自分が今どこにいるのかを確かめることができる。これから進んでいく方向をつかむことができる。
 道を間違えたら、あらためて別の道を辿り直す手がかりにもなってくれる。そして、線路や道路なんて、自分で書き込んで
 しまってもいいわけだ(p182)