『サイコパス』(著:中野信子)

読了した本が30冊ほど、感想を書かれるのを待っている状態・・・
なんとかゴールデンウィーク中にしたいなぁ~

付箋部分を抜粋します

・精神医学ではサイコパスというカテゴリーではなく、「反社会性パーソナリティー障害」という
 診断基準になります(p5)

・常習的にウソをつき、話を盛る。自分をよく見せようと、主張をコロコロ変える(p8)

・ただしサイコパスは、他人がどうなろうと、その相手を思いやるということはありません。論理的な思考や計算は
 できますが、他者への共感性や思いやり、恥の意識、罪の意識がすっぽり欠落しているのです(p24)

・ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていてすばらしく、特別で偉大な存在でなければならないと
 思い込む人格障害です(p28)

・「共感」はしないが、「理解」はできる(p48)

・たとえばサイコパスにも「妬み」の感情はあります。ただし、自分の損得と関係ない人のことには無関心です(p55)

・彼らはまるで息をするようにウソをつき、ウソをつく瞬間も、そのあとも、ふだんと変わらぬ平静さを保っています(p61)

・「自分が悪いと感じているように見せる」ことが有効な処世術だと理解しているからです(p84)

・リスクに直面しても恐怖や不安を感じない人間、共感性が低い人間、平気でウソがつける人間が必要とされる状況は
 他にもいくつもあります(p158)

・彼らは誠実さを欠き、批判されてもピンときません。だから平気で仕事を先延ばしにしたり、約束を破ったり
 してしまいます。衝動性が高いため、几帳面さを求められる仕事や、協調性や忍耐が求められるチームワークが
 苦手です。しゃべりは得意で存在感はあるのですが、よくよく精査してみると、意外と業績は低いことも
 少なくありません(p183)

・サイコパスはとくに看護や福祉、カウンセリングなどの人を助ける職業に就いている愛情の細やかな人の良心を
 くすぐり、餌食にしていきます。困っている人に手をさしのべることを好む献身的な人間は、サイコパスにとっては
 つけこみやすく、利用しやすいのです(p190)

・年齢も大きな要素のひとつです。人間の脳は、齢をとるほど人を疑いにくくなる傾向があるのです(p200)

・精神分析も人間科学的心理療法も日本では根強い人気があります。しかし、犯罪抑止に効果が実証されているのは
 認知行動療法のみです(p216)