『世界で突き抜ける』(著:竹中平蔵VS佐藤航陽)

こちらも数ヶ月前に読了した本
対談形式の本はあまり好まないけど
なかなか面白かったですわ

付箋部分をご紹介します

・われわれは世界で活躍している日本人をみると、「だってあの人は帰国子女でしょう、お金持ちでしょう
 英語がネイティブなのでしょう」とついつい言い訳をしてしまう(前口上)

・「もしこれがダメになっても、あの手もあるしこの手もあるな」と考えていると、結構心は安心しますよね(p17)

・アートに触れると、本当に世の中を見つめ直すというか、自分を見つめ直すような瞬間があるじゃないですか。
 アートって感動なんですよね。それは映画でもいいし、音楽でもいい。感動した瞬間に心がリセットされて
 もう1回自分のやりたいことに向き合えたり、本当に大事なことに気づいたりする(p19)

・感動というのは、人間が生きているときの特権だと思うんですよ。悲しい映画を観て泣くとか
 あるいは笑うとか、怒るとか。この感動が生きている証のように私には思えるんです(p26)

・「結構、自分ってパターンに支配されているな」ってわかる(p37)

・自分は今の環境によって成り立っているけれど、その環境によって自分の行動も未来も制限されてしまので
 しかにそこを変えられるか、強制的にやらなきゃいけない(p41)

・結構年配の方でも、知らないことを知ろうとしてる人たちって、すごくエネルギッシュでしょ(p42)

・「居住の自由」だと思うんです。どこに行ってもいいというのは、これ最大の自由だと思いませんか(p50)

・変わるには快適すぎる、快適すぎて変われない。でも、このままではいずれゆでガエルになる(p56)

・他国のバックグラウンドを知らないということは、やっぱり教養がないってことなんだと(p60)

・勉強というのは戦うための武器でもあるし、同時に人を人を結びつけるものでもある。やっぱりその両方を
 目指さなきゃいけない(p63)

・今は快適だけど、このままじゃいられない。今の快適さはサステナブル(持続可能)ではないということを
 想像できるのは教養です(p76)

・よく大人は若い人に「自分のやりたいことは何だ」「自分のやりたいことをやれ」とか偉そうに言うわけだけども
 自分のやりたいことってそんな簡単に見つからないんです。もがきながら見つけていくものでしょう(p92)

・デコボコで傷があったほうが、実は最終的に輝く、というのも変ですけど、すごいエネルギーを
 放つのかなと思います(p93)

・日本人はかなりのことができるはずです。だって、たぶん何をやったって食いぱっぐれないですよ、健康であれば。
 健康でなくても、生活保護がありますから、相当のことができるんですね。でも豊かになればなるほど失うものを気にして
 志が低くなっているように見えます(p108)

・一方でcompetent(能力がある)というのはどんなに条件が変わっても、ちゃんと生き抜く力があるという意味なんですよ(p115)

・どこに何があるかを知っている人のほうが、たぶん今後は重要になってくるのかなと思います(p116)

・だから、残るのは、要するに人間と人間の組み合わせですよね。1人では完結しないけれども、どういうネットワークを
 持っているかというヒューマンネットワークがたぶんすごく重要です(p118)

・いろいろなものの境界が吹っ飛んで、もう一回分類をしなきゃいけない時代が来ています(p122)

・「なになにの会社」とカテゴライスされるような会社は、もう老い先が短いのかもしれません(p124)

・ハイフニストというのは、たとえば、・・・中略・・・肩書きをハイフンでつなげた人のこと(p157)

・どの道も極めれば極めるほど同じところに行くということ(p158)

・仕事でも、つらい雑用をするからこそ人間性を鍛えられるんだとか、そんな議論いくらでもできます。でも、つらくないほうがいいです。
 その分、素晴らしい音楽を聴けたりするんだから(p162)

・その変化ということに対して、われわれがそれをポジティブに受けとめる、その姿勢が重要です。変化は受け入れる。
 必ず副作用はある。それに対しては対応策をちゃんと考える(p163)

・やはり年功序列、終身雇用とかね、人の移動がないというのが、多分考えられる最大の問題です(p172)

・結局選択の自由があるということが、人間にとって最高のバリューだと私は思うんです。選択肢を増やそうとしているのに
 一つの価値観に固執する人たちが反対することが多いけれど、働く自由もあるし働かない自由もある(p211)

・問題意識をどのぐらい強く持っているかということじゃないでしょうか(p221)

・だからどこに焦点を置くかによって、スケールが変わってくる(p222)

・人間もそうです。小さな失敗をある程度経験している人間のほうが絶対に強くなる。順風満帆の人間は、なんだかすごくひ弱ですね(p231)

・つまり教育とは励ますもの、エンカレッジでなければならない。ところが日本のシステムは、ことごとくディスカレッジング
 つまり落胆させるものになっています(p247)

・人生の体験によって「満足」という器はいくらでも大きさが変わると思います。なんの不幸もない人は、本当はいちばん不幸なのかもしれない(p261)

・人間は本来何にでもなれるもので、自分の思い通りの場所に行って思い通りの人生を送れる。ただ想像力が制約しているだけなんだと(p277)

・でも本当に面白いことはいつも部屋の外にある。だから飛んでみるというのもありですよ。筋力が足りなくて下まで落ちたとしても
 また筋力を身につければ、もっと遠くまでいけるかもしれない(p279)