『共感的傾聴術 精神分析的に聴く力を高める』(著:古宮昇)
1月から読んできた本の感想をまとめてアップします
この本はカウンセラー仲間にすすめられて読んでみた本
「精神分析」という切り口で書かれていて、目から鱗的な発見がありました
付箋部分をご紹介します
・来談者の癒しと変容をうながすプロの共感とは、理論の助けを得て、来談者が言葉だけでは表現できない
思いまでくみ取ることです
・他人に腹を立てたり、他人を嫌ったり、軽蔑したり、悪口を言ったりすることの多い人ほど、自分自身への
無条件の愛が乏しいものです。自分のことが嫌いなのです(p6)
・その人が他人に対して容易に感じる怒りや攻撃性は、根本的には親に向けられたものです(p7)
・カウンセラーは、来談者の感情にどっぷり浸かりながらも飲み込まれてしまうのではなく、感情に浸かっている
自分自身のこころと来談者を、客観的に観察することが大切です(p24)
・共感についてコフートは「他者のなかに自己を発見すること」「他者を包含するための自己の拡大」
「人から返ってくる響きを受け取り、確かめ、理解すること」さらには「ある人が客観的な観察者の立場を
保持しながら、同時にもう一人の内的人生を経験すること(そうしようと試みること)」であると述べました(p26)
・つまり共感とは、他者の感情を身体感覚によって理解することなのです(p31)
・共感で大切なことは、来談者の訴えを聴きながら、彼らの苦しみをなるべく自分のことのようにありありと想像する
ことですが、そのとき、彼らが求め続けずにはいられない愛情欲求にときまとう性的で粘着的な感覚に思いをはせることが
とても大切だと、わたしは感じています(p54)
・カウンセリングの成否は転移抵抗をいかに扱うかによって、そのほとんどが決まると言えます(p65)
・来談者を理解していないからこそ、考え方や気持ちを変えようとしたくなるのです(p67)
・本当の自己理解とは、感情レベルのひしひし、ありありした実感を伴った気づき体験のことで、わたしたちは
それを経験するたびにより自由で楽になれます(p102)
・わたしたちが自分の何かを否定するとき、否定したその部分がわたしたちをコントロールします(p111)
・深く細やかな共感をするためには理論が必要です。理論は来談者を共感的に理解するためにあるのです(p119)
・完璧なカウンセリングなどあり得ませんし、完璧なカウンセリングができる必要もありません。問うべきは
来談者が「さらに時間とお金を使ってでも、またカウンセリングに来たい」と感じられるだけの共感的理解と
無条件の受容ができ、それを来談者が感じられるような応答ができたか、ということです(p162)
・カウンセリングにおいて意味があるのは、来談者が語ることによってこころに動きが生じることです。
話すこと自体に意味があるわけではありません(p171)
・さらに深いレベルでは、人がカウンセリングに通う本当の目的は、主訴がどうあれ、自分のことを共感的に
理解してもらい、ありのまま受けれてもらいたいからです。言い変えれば、人は無条件の愛を求めて
カウンセリングに来るのです(p262)
・カウンセラーの努力は来談者の幸せのためではなく成長を助けるものなのでしょう(p295)
1月から読んできた本の感想をまとめてアップします
この本はカウンセラー仲間にすすめられて読んでみた本
「精神分析」という切り口で書かれていて、目から鱗的な発見がありました
付箋部分をご紹介します
・来談者の癒しと変容をうながすプロの共感とは、理論の助けを得て、来談者が言葉だけでは表現できない
思いまでくみ取ることです
・他人に腹を立てたり、他人を嫌ったり、軽蔑したり、悪口を言ったりすることの多い人ほど、自分自身への
無条件の愛が乏しいものです。自分のことが嫌いなのです(p6)
・その人が他人に対して容易に感じる怒りや攻撃性は、根本的には親に向けられたものです(p7)
・カウンセラーは、来談者の感情にどっぷり浸かりながらも飲み込まれてしまうのではなく、感情に浸かっている
自分自身のこころと来談者を、客観的に観察することが大切です(p24)
・共感についてコフートは「他者のなかに自己を発見すること」「他者を包含するための自己の拡大」
「人から返ってくる響きを受け取り、確かめ、理解すること」さらには「ある人が客観的な観察者の立場を
保持しながら、同時にもう一人の内的人生を経験すること(そうしようと試みること)」であると述べました(p26)
・つまり共感とは、他者の感情を身体感覚によって理解することなのです(p31)
・共感で大切なことは、来談者の訴えを聴きながら、彼らの苦しみをなるべく自分のことのようにありありと想像する
ことですが、そのとき、彼らが求め続けずにはいられない愛情欲求にときまとう性的で粘着的な感覚に思いをはせることが
とても大切だと、わたしは感じています(p54)
・カウンセリングの成否は転移抵抗をいかに扱うかによって、そのほとんどが決まると言えます(p65)
・来談者を理解していないからこそ、考え方や気持ちを変えようとしたくなるのです(p67)
・本当の自己理解とは、感情レベルのひしひし、ありありした実感を伴った気づき体験のことで、わたしたちは
それを経験するたびにより自由で楽になれます(p102)
・わたしたちが自分の何かを否定するとき、否定したその部分がわたしたちをコントロールします(p111)
・深く細やかな共感をするためには理論が必要です。理論は来談者を共感的に理解するためにあるのです(p119)
・完璧なカウンセリングなどあり得ませんし、完璧なカウンセリングができる必要もありません。問うべきは
来談者が「さらに時間とお金を使ってでも、またカウンセリングに来たい」と感じられるだけの共感的理解と
無条件の受容ができ、それを来談者が感じられるような応答ができたか、ということです(p162)
・カウンセリングにおいて意味があるのは、来談者が語ることによってこころに動きが生じることです。
話すこと自体に意味があるわけではありません(p171)
・さらに深いレベルでは、人がカウンセリングに通う本当の目的は、主訴がどうあれ、自分のことを共感的に
理解してもらい、ありのまま受けれてもらいたいからです。言い変えれば、人は無条件の愛を求めて
カウンセリングに来るのです(p262)
・カウンセラーの努力は来談者の幸せのためではなく成長を助けるものなのでしょう(p295)