最近よく思い出すエピソードがある・・・
私の「人生の先輩」から頂いた大事なアドバイス

実際にそのアドバイスを貰った時は、その内容を理解できても
納得はできずにいた・・・
「分かるよ、分けるけどさぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
って街中を叫んで走りたくなるほどに荒れていたかも知れないなぁ(笑)

結婚しても会社を辞めなかった私
その時も今もその選択を間違ったとは思っていない
だけど「手を抜く」ことが何だか負ける気がして、仕事も家事も
意地になってやっていた
今思えば、何に負けると思っていたのか不思議だけどねぇ~

朝早く起きて、二人分のお弁当を作り、朝食を作り支度をして会社に行き
一日普通に仕事をして、帰りにスーパーに寄って、帰るとすぐに夕飯の支度をして
夜遅い旦那の帰りを待って・・・
土日も早く起きて掃除して、買い物に行って・・・
もう何だか時間がない・ない・ない・・・・・そんな毎日
「私って3食製作マシンか?」って思うほど、会社に居る時もご飯の心配をしていた

そして、よくあるパターン・・・家事を一切手伝わない旦那
ケンカするたびに「そんなに大変なら仕事辞めれば?」と平気で言う人だった

そんなケンカのイライラをいつも相談していた人生の先輩
いつも怒り狂ってる私をなだめてくれた

ある日私が
「いつもいつも自分だけが家事とかしていて、疲れて、すっごく損してる気分!!」
って言うと・・・

「そうだね・・・そうだよね・・・だけどさ、それってあなたが自分でしたい事でもあるんじゃない?
 家事だって適当にやろうと思えばそれで良いのに、手を抜かないでやってるのは自分でしたい事でも
 あるよね?だったらさ、自分がしたいからしてるんだって思えば、損してるとは思わないよね?」

何も言えなかった・・・
確かにそうだったから・・・手を抜かずにやってるのは自分
旦那に強制されたわけじゃなかった
だけど当時の私は「損してる」という観念に縛られていた
あぁぁぁっぁ自分だけ損してるぅぅぅぅぅって叫び続けていた
(今思うと恥ずかしいけど、本当にそう叫んでいた・・・バカだよね・・・ホント)

あれから10年近くの歳月がたつんだけど、あの当時の自分に今の私が会えるなら言ってやりたい事が
たくさんあるんだけど、それは叶わない夢だよね・・・

バカな私は当時も今も「ダイレクトな見返り」を求めたくなるんだ
親切にしてあげた相手やモノたちからダイレクトな見返りが欲しくなってしまうんだ
特にあの当時はその対象が「旦那」だったんだよね・・・
手抜きしない家事の見返り・・・
優しい労わりの言葉だったり、家事分担だったりね

だけど、この10年でちょっとだけど分かってきた気がする
「ダイレクトな見返り」なんて求めちゃいかんなって・・・
だって自分だって相手にそうしてあげれてないだろうしね
今の私はいろんな人に支えられてあるわけで、だけどその人たちにちゃんと返してるかって
言われれば返せてない・・・
中には返したくても、もう返せない人もいる

私が貰った温かい気持ちが、その相手じゃなくて、今度は私が違う誰かに渡して・・・
そうやって循環していくものだと思い始めた・・・
ダイレクトもあるけど、循環だってあるんだよね
今までたくさん貰った「温かい気持ち」を今度は私が誰かに・・・
そして、またいつか自分に違う誰か・何かから返ってくるものなんだよね

先輩、10年かけてようやく分かってきた気がします
だいぶ熟成しちゃいましたが(笑)おバカな後輩ですみません!