光州5・18 韓国国家が隠した真実」(2007年韓国映画)

正直、最後までとおして観る事ができませんでした・・・
日本でも人気のイ・ジュンギが出演するこの映画、もっとソフトな感じなのかと
思っておりましたが・・・
やはり社会派国民的大物俳優アン・ソンギが出演する映画です
ソフトではありませんでした
重く重く圧し掛かってくる映画でした

隣の国で1980年5月18日に実際に起こった哀しい事件を題材にしたフィクションです
いろんな韓国映画やドラマを観ていて、たまにこの光州事件のことが出たりしたのですが
真正面から扱ったものを観るのは初めてでした

5月にノ・ムヒョン元大統領が亡くなり、現在のイ・ミョンパク大統領政権について
韓国の方は「昔の軍事政権に戻ってしまう」とか「民主主義じゃなくなってしまう」と
言っているのを聞いて「?」な感じでした
たかだか大統領が変わったくらいでなんでそんな心配をするんだろう?って・・・
でも、この映画を観て国民を守るはずの軍が、自分達に銃を向けてくる・・・
そんな体験をしてしまったら、韓国の人たちが心配してしまうのも無理はないかもと
思えました

戦闘シーンは途中から怖くて観れませんでした
本当に当時あったであろう普通の生活から一気に一般市民が戦闘に巻き込まれていく恐怖
一般の人たちが市民軍を結成して祖国の軍と闘う・・・

ジヌが撃たれ、ミヌが病院に運んで・・・ミヌもたくさんの銃をうけて倒れて・・・
最後にシネがトラックに乗って「私たちのことを最後まで忘れないで下さい」と
涙ながらに訴える姿・・・
亡くなったはずのジヌやミヌ達が笑顔でミヌとシネの結婚式の写真を撮ろうとしてるんだけど
シネだけ笑っていなくて沈痛な表情を生き残ったシネだけしているシーン

本当にあったの?
平和ボケしてる日本では考えられないけど、本当にあったんだよね?
何のために光州市民のみなさんは犠牲になったの?