『恩師』
自分の人生の中で、学校の先生も含めて一体どれだけ「恩師」と呼べる人に
巡り合えるだろうか・・・

今の会社に入って11年・・・
今の会社の基礎を作ってくれた私の大事な恩師が2月29日永眠しました
突然の訃報、そのお知らせのFAXを会社で手に取った時、頭の中が真っ白になって
次の瞬間、大粒の涙が溢れてきて・・・何も言わずにトイレに駆け込んで泣きじゃくりました

私の恩師Nさんは45歳と言う若さでした
いつも穏やかな笑顔で指導してくれました
茶目っ気があって、チャーミングな方でした

Nさんとの思い出はたくさんたくさんあるけど、今、強烈に思い出すのは
入社した当時、なかなか仕事が上手く進まないと愚痴った時に
「大丈夫よ、○○については誰にも聞かなくても出来るようになったじゃない!」
と言ってくれたこと・・・
すっごくすっごく嬉しくて、今思えば、よくそんな小さな事を褒めてくれたなぁって
思えることなんだけど、その一言が私のそれからの自信に繋がりました
転勤で所属が変わっても、いつも気にかけてくれて・・・
何かあるとすぐにメールや電話をしてきてくれて・・・

そんな恩師の告別式に埼玉に今日は行って来ました
最後のお別れに棺の中にお花を入れる時に、お顔を拝見できて良かったです
安らかなきれいなお顔でした・・・

弔電の中で高校時代の部活動の後輩達から送られたものが読まれました
「いつも優しかったN先輩・・・」
高校の時からだから、もう30年近くたつのに、それでもまだ慕われているそんな方です

最後にお父様がご挨拶されました
「無念だったと思います」
もうその一言に涙が止まりませんでした

私はNさんに指導して頂いて、本当に良かったと、ありきたりな言葉でしか
表現できないけど思っています
だけど、私には絶対にNさんのような後輩指導はできないと思います
とても大きな存在を私も会社も無くしてしまったんだなぁと思います

不謹慎だけど、今日、少し気付いたかも知れない・・・
人に何かを教えていくってこと・・・
ずっと忘れていた、あの時にかけて貰った言葉の嬉しさを思い出しました
私がNさんの立場だったら、絶対に人に言えない言葉です・・・

埼玉からの帰りの新幹線の中、A嬢にメールを送ったら返事が来て
「Nさんの分まで頑張ろうね」
ホントだね・・・Nさんに恥ずかしくないように頑張らないとね・・・