『百年の愚行』

先週、毎朝見てる「めざましテレビ」で、28歳の青年が日本全国を自分がお勧めする本を
手作りの水車型の本棚に入れて自転車の後ろに装着して回っているという紹介があった
(なんでも無料で貸し出し(プレゼント?)して、次に借りた人は他の誰かに貸し出して・・・
 みたいなシステムらしく・・・それで本はまた青年が自分で買って補充するみたい)

なんでこんな活動をしているのか?って質問に
「この本を見て、自分で何ができるか考えて・・・」
みたいな事を彼は語っていたんだけど、その本が『百年の愚行』

正直、一円も儲からない・・・って言うか、自分で本を買って補充するのだから
借りられてしまえばしまう程、損をするシステムだと思うんだけど、そこまでして
その青年を動かした「百年の愚行」ってどんなものか、すっごく興味が湧いた
しかし、なかなかその彼がここまで本を持ってきてはくれないから、自分で買ってみたけど・・・

最初、正直迷った・・・だって、2,400円なんだもん(オールカラーだけど)
「不都合な真実」買うときと同じ迷いだ・・・
だけど、だけど、この本を買った人のコメントがたくさんネットに出ていて
ほとんどの人が「買うべきだ!」って訴えている
もう買うしかないか・・・と観念して買ってみた

「怖い」
これが最初の感想
誰だって、少し考えれば分かる単純なことなのに、人間は欲や便利さに飼いならされてしまうと
今のレベルを落としたくなくなる
レベル落とさないために、自分の欲のためだけに、他のものを犠牲にしても何も感じなくなってしまうんだ
自分の住んでるところから、少しだけ目線を変えると広がっている世界をこの本は映し出しています
ほんの少しだけ隣の景色だったりするんだけど、それを見ても何も感じなくなっているのかも知れない
そんな自分も怖い