今回は、真面目に語ります。
全国の介護施設注目の通称「ドーナツ裁判」の2審判決が、本日7月28日15時ごろに
出るそうです。
事件・・・いや、事故が起きたのは2013年12月。
あれからもう6年半の月日が流れたことになります。
この裁判の結果如何によっては、日本の介護の未来は劇的に変わってしまうかもしれません。
事の顛末をザックリ説明すると、
オヤツ提供のヘルプに入った准看護師が、ある入所者に本来ゼリーを提供しなければならなかったところ「そうとは知らず」誤ってドーナツを提供してしまい、窒息・意識消失させてしまう。その「1ヶ月後」この入所者が逝去。
これが「業務上過失致死」による「刑事事件」として起訴される、というもの。
事件の争点は色々あるものの、少なくとも
献身的かつ「より良い暮らしの提供を考えて」おこなった結果起きてしまった「介護事故」が
「犯罪」として訴えられただけでなく、これの一審の判決は「有罪」。
「一准看護師」のこの行為を、個人としての責任・犯罪と国が言ってきたのです。
この判決に、即日控訴されたのはもちろんのこと、この約7年間で全国の介護関係者から、70万を超える無罪を求める署名も集まりました。
「事故リスク」と「生活の質の向上」
時に相反するこの2つのバランスを、悩み苦しみながらもギリギリ保ちつつ、日々の業務にあたっている現場の仕事に「警察」が口を挟んできただけでなく、結果次第では、この2つのバランスを大きく崩すこととなり、介護の仕事が「ただの生命維持活動」に成り下がる可能性すら出てきます。
一括りにできないの当たり前ですが、
本当に全ての「入所者」が「家族」が「介護業界そのもの」が、
そんな未来を望んでいるのでしょうか!?
この国が求める「介護の形」
その一つの「答え」がもうすぐ出ようとしています・・・。