こんにちわ~
今回は(?)ちょっと真面目に・・・。
タイトルの数字は、先日発表された
「2019年の認知症による行方不明者の届け出数」です。
警察庁が2012年より統計を取り始め、これまで毎年最多を更新。
内訳は、やはり70代80代が全体の92%以上を占めています。
行方不明者の96%は発見・保護されていますが、
それでも3~4%、毎年500人近い方が死亡されたり行方が分からないままになっているそうです。
しかもこの数字はあくまで「警察に届け出があった数」であり、実際にはもっと多くの行方不明者がいる(た)と予想されます。
在宅志向が年々強まるにつれ、
この問題はこれからも増え続けるのかもしれません。
そして、
私達が「介護付有料老人ホーム」だからというわけではございませんが・・・
こうして、まざまざと数字として見てしまうと
(状態や程度にもよるでしょうが)正直、「在宅介護」という選択が、
本当に「本人」にも「家族」にとっても最良の選択なのかと、考えさせられてしまいます。
日頃から接していて思うのですが、たぶん在宅でこの問題に真正面から立ち向かったら、
がんじがらめな「拘束」が不可欠となるでしょう。
施設においては、物理的・非物理的問わず絶対的な「禁忌」とされている「拘束」
当然、家庭内であれば許されるという道理はありません。
「地域のコミュニティが何たら」とか「周囲の協力がどうとか」も言われていますが、
それらが希薄となって久しい現状においては、「命にかかわる問題」であることを考えると、あまりにも心もとない気がします。
(頼る方も、頼られる方も)
ましてや「尊厳」との両立となると、その難易度は最上級レベルに達します。
だからこそ、
「老人介護福祉施設」の存在意義が改めて問われている、
そんな気がした「17479」でした。