もう1ヶ月以上前のニュースなんだけど、今の日本を象徴するような、何ともやりきれないニュースを見つけてしまった。

とんでもないニュースだ。

雑煮のもち詰まらせ死亡 入院中、監視不十分と提訴
08/03/11
記事:共同通信社
提供:共同通信社
ID:842815

 入院中の元日に雑煮のもちをのどに詰まらせ後に死亡したのは、監視不十分などが原因として、熊本県菊陽町の男性=当時(74)=の遺族4人が10日までに、熊本赤十字病院(熊本市)を運営する日本赤十字社(東京都港区)に計約3600万円の損害賠償を求め、熊本地裁に提訴した。

 訴状などによると、男性は2006年12月末、糖尿病の合併症の手術をするために熊本赤十字病院に入院。手術後の翌年1月1日、朝食で出された雑煮のもちを詰まらせ、一時心肺停止状態となり、意識不明のまま約1カ月後に死亡した。

 もちは直径約4.5センチの丸もちで、男性は入れ歯を外していたためのみ込もうとしたらしい。食事中は1人で、そばに医師や看護師はいなかったという。

 遺族らは「誤ってのどに詰まらせる可能性があったのに、病院側が監視していなかったのは注意義務違反だ。発見後すぐにもちを取り出しておらず、適切な救命措置を取ったともいえない」と主張している。

 雑煮のもちは元日のメニューとして入院患者に人気があったが、熊本赤十字病院は今年から取りやめた。提訴については「心肺停止となった原因や救命処置について理解してもらえず残念だ。詳細は法廷で明らかにしたい」としている。
(記事ここまで)


こんなのが訴えられるなら、もしも、家でおじいさんがモチつまらせたら、その家のおばあさんか嫁さんが注意義務違反で訴えられるのかぁ?。
場所がかわっただけで、責任を転嫁するのはおかしいと思う。

今の日本はなんかおかしい・・。
最近思うこと。

院内で、ワーキングチームとしてNSTを数年前に立ち上げた。また、褥瘡と緩和に関しても、看護部だけでは心許ないので、チームの一員として自ら加わってきた。

彼女たちの活動を支えるために必要なのはモチベーションの維持。
一番手っ取り早く火を付けさせるのは、学会参加。しかもできれば発表することであろう。

これまで、あらゆる犠牲を払いながら、色々と協力してきた。
抄録作成はもちろん、演題申し込み、参加登録、スライド作成はもちろん、時にはツアーコンダクターのように、いろいろ手配した。
学会に行けば夜は身銭を切っての接待。

彼女たちはそれなりにモチベーションを高く持つようになり、積極的になりつつある。

しかし、慣れてくると様相が変わってくる。

学会が近づくと「今度の学会の抄録作ってくれましたか?」
などといきなり振ってくる。

そ。自分でしなくなるのだ。

確かに今までは、手助けしながら色々とやってきてあげたが、はき違えてきている感がある。
プレゼンの準備するのに、すべてのお膳立てをしてあげないといけないのは、どうしたものか。
いつのまにか、私が仕事して当たり前の状況になってしなった。

実際つい最近あった話。

地方会であったが、プレゼンは若手がする予定になっていた。
私も学会抄録有りで、看護部のベテランが手助けしてあげて当然と思われたが、自分の仕事が忙しいとのことで、なかなか手付かずであった。

業を煮やして私が手助けする羽目になり、抄録と参加登録をしたが・・・

ここからこれがいつも同じパターン・・。
今回も、学会間際になって「まだスライドできないんですか・・?」状態です。

せっかく軌道に乗ってきたチームであるが、このままでは自立できなくなりそう。

最近、少し身を引いてみようかなとも思ってる今日この頃である。

あ~。。どうしたものやら・・
一体、どうなっているんだろうか。
現役外科医の集団のはずの外科学会が、迷走している。。

日本外科学会理事会 死因究明制度第3次試案への支持を確認 学会としての見解取りまとめへ

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2008年4月11日】

 日本外科学会は8日、理事会を開き、厚生労働省が公表した医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する第3次試案を支持することを全会一致で決めた。同学会では、学会声明文を作成し、同学会の全代議員に配布し、意見を募り、学会としての最終的見解をまとめていく計画だ。

 理事会後、兼松隆之会長(長崎大外科教授)は本紙の取材に応え、「いくつか意見はあったが、医療側に配慮しており、理事会としては賛成する方向で意見集約できた」ことを明らかにした。
  学会の声明文は、できるだけ速やかに作成し、全代議員に送付したい意向だ。
 兼松会長は、日本外科学会として医療安全確保事業への精力的な取り組みは今後も堅持していくとした。その上で、「一定の規模や機能を持った特定機能病院などでは、外部の参加を得て、医療事故の院内調査を行い、その調査結果を患者・家族に説明するとの規定は、病院の負担になるのではないかとの見方もでている」とし、「今後の検討の中で議論してもらいたい点だ」とも述べた。
  ただ、それが第3次試案を否定することにはならないとし、外科医の立場から試案を支持したいとしている。
  さらに同会長は、今後必要に応じて外科系学会とも第3次試案問題について協議を進めていく考えを示した。「日本医学会臨床部会が医療安全確保に取り組む医療界の核となって動くことを期待している」と述べた。
  一方、日本内科学会、日本産科婦人科学会などについては、学会内で検討が進めてられており、近く見解が公表される見通しだ。



我々のよりどころになるべき団体のはずである。

こんな玉虫色で、未熟な案に本気で賛成するのであろうか。

医者も長くはつづけられないかもしれない。
少し前に学位取得に関する謝礼の話を書いた。
もひとつ、謝礼にまつわる話をしてみる。

私はK大学卒業後、O大学に入局した。
そこの内科教授の話であるが、ずばり、金の亡者であった。

私の教室のボスも結構であったが、その内科教授は桁が違っていた。

確かに全国区の知名度で、権力も絶大であったが、とにかく傲慢で私は大嫌いであった。

講演会の謝礼は百万単位でないと受けなかったという。
先に書いた学位論文の謝礼も、あとで聞いてたまげたが、その教授だけは最低50万だったそうだ。
実は私の学位審査の主査がその教授であった。
少し学位審査が早まっていたら(数年のこと)、50万包まないといけなかったと思うと、なかなか論文チェックしてくれず、投稿を遅らせてしまった私の指導教官に、変な意味で感謝しないといけないかもしれない。

さらに結婚式の仲人。
医者の結婚式は入局した教室の教授がすることが多い。
謝礼はピンキリであるが、それもその教授は100万が最低ラインであった。
とんでもない。

私の場合はその5分の一以下ですませたが、それでも、世間の常識からすると、結構高い。

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とかく昔の医者は常識の無い輩が横行していたかと思うと、今の世の中、世知辛くなったと考えるか、常識に少し近づいたというか、むつかしいところである。
少し前のこと、横浜市立大学の医学部でのニュースが出ていた。

横浜市立大学医学部(横浜市金沢区)の嶋田紘医学部長(64)が、医学博士の学位を取得した大学院生らの医局員から謝礼として現金を受け取っていた疑いがあることが12日、関係者の話でわかった。謝礼は1人あたり30万円が基本で、03~07年だけで、少なくとも十数人から計約400万円が支払われたという。市大側は12日、記者会見を開いて内部調査を進めているとし、「うわさ話として聞いていたが、金銭授受はあってはならないこと」と話した。
 複数の関係者によると、学位取得をめぐる現金授受は長年の慣例として続けられ、総額は千数百万円にのぼるとみられる。医学部長が教授を務める同大大学院医学研究科の消化器病態外科学(旧第二外科)では、大学院生ら医局員が博士号を取った直後に教授室を訪れ、医学部長に対し、菓子折りに添えて謝礼の金を手渡しするのが慣例だったとされる。金額は原則30万円で、10万~15万円などの場合もあったという。
(朝日新聞から抜粋)


私が大学卒業したのはかれこれ20年前であるが、そのころは、こんなこと当たり前であったらしい。
「らしい」というのは、私が学位を取ったときには、一応禁止、というふれ込みになっていて、同級生と相談して、謝礼はしないことにしたいきさつがあるからだ。

医者の学位取得というのは、ある意味通常のコースになっており、取得するのが普通になっていた。
大学卒業後、外回りを数年したあとで、大学に戻り学位取得の勉強・研究をする。
数年の研究ののちに(実態はバイトに追いまくられ、実験もかなり怪しいヤツも多い)、論文を書いて投稿、それを評価してもらう。
大学も多くの「医学博士」を作るために何とかお情けで学位をとらせてやっていたようだ。
そのために「お礼参り」があったようだ。
通常はきちんとした雑誌に論文が掲載されることで評価されるが、当時は学会の発表用の抄録だけで認められるという飛んでもないことも横行していたようだ。

金額もピンキリで、心にやましいモノがある輩はそれなりの額を包んだという。

このニュースをみて、何を今更、と思ったのと同時に、まだこんな事やってたのか、と思ってしまった。
嶋田教授は私の専門分野に於いても、カリスマのような人である。
少し残念と言えば残念であるが、「お前もか・・」と思うのはいけないことであろうか。
今は、当たり前のごとく禁止されているが、私の職場でも「こんなんあたりまえだったよなぁ・・」なんて言う内科医の声も聞こえてきた。

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今一度誓って言うが、私はこういった行為は行っていない。