卵巣の主な2つのホルモン、エストロゲンとプロゲステロンはともにステロイドホルモンです。
ステロイドとは
有機化学を習ったことがない人にはわかりにくいかも知れません。炭素骨格が下図のような形をした化学物質をステロイドと呼びます。
3つの6角形の環（六員環）と1つの5角形の環（五員環）がつながった形をしています。
下の図のように、骨格のカドの部分、黒丸が炭素です。
一番上の図だと簡単すぎるので、炭素（C）や炭素の鎖（側鎖、R）を付け加えたのが下図です。
化学の話はこれぐらいで止めときます。動植物からみつかったステロイドは何百もあります。薬を開発する過程で合成されたステロイドは何千以上もあります。
ヒトの場合、ほとんどのステロイドはホルモンとして働きます。
ヒトのステロイドは2つの主要なグループに分けられ、一つは性ホルモン（女性ホルモン、男性ホルモン）、もう1つは副腎皮質ホルモンです。
ホルモンの種類
ホルモンは化学的に3種類に分けられます。
1. タンパク/ペプチド：タンパクもペプチドも構造は同じですが、アミノ酸が数十個以上つながったものをタンパク、アミノ酸数が少ないものをペプチドと呼ぶ習慣があります。
2. アミン類：甲状腺ホルモンやカテコールアミン（ドパミン、アドレナリンなど）
3. ステロイド
しばらく、卵巣の話が続きます。ホルモンに関しても、卵巣ホルモン（ステロイドホルモン）が主役になります。
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