みなさま、こんにちは。
ふじこです。
さて。
礼儀作法とはなにか?
マナーを一言で言うと?
こたえ : 想像力
と言えると思います。
では、なにを想像する力が大切なのか?
それは、相手の立場にたって考える、
ということ。
それが礼儀でありマナーである、と。
”相手の立場に立つ” がピンとこない?
ふむ。
では、
その具体例として、
マナー界(?)で有名な
二つのエピソードがありますので、
ご紹介します。
まずは、フィンガーボウルのお話。
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ある王様主催の晩餐会がありました。
卓上にはフィンガーボウル
(手を使って食べる料理の後に指先を清めるための水が入ったボウル)
が置いてありました。
その用途を知らない一人の来賓が、
中の水をゴクゴクと飲み干してしまいました。
「なんだアイツ、非常識な!」
「お下品ねぇ」
とバカにしながらクスクス笑い出す周りの客たち。
そんな中、主催の王様がすっくと立ち上がり、
フィンガーボウルを手にとって、
ゴクゴクと飲み干したのです。
あっけにとられる皆を前に、
王様はニッコリ。
「さあ、お食事を続けましょう。」
***
もうひとつ。
***
ある夏の暑い日。
王室の屋外で集会が開かれていました。
みんな服の下は汗だく。
とはいえ、
公式な場なので脱ぐわけにもいきません。
そんな中、王子様が皆に見えるように、
自らの上着を脱ぎました。
それを見て、
そこへ集まっていた人たちも
次々と上着を脱いで笑顔になったのです。
***
どちらも王室という遠い世界のお話とお思いかもしれませんが、
マナーや礼儀作法の最たるものはこういう場です。
フィンガーボウルの水を飲み干した王様は、
誤って飲んでしまった来賓の気持ちを救いながら、
思わず笑ってしまった来賓たちを
他の面前で咎めるでもなく、
その場を笑顔に変えた。
自ら先に上着を脱いだ王子様は、
その場で一番偉い自分が
敢えてマナーを崩すことで
みんなに涼を与え、
その場を笑顔に変えた。
こういう、
たとえ礼儀作法やマナーの原則に反しても、
相手の気持ちや立場を想像して
行動したり言葉を選んだりする、
かつ相手に負担を感じさせない、
そのさりげない気づかいが
真の礼儀作法であり
最上級のマナーだと思うのです。
そして、
その気持ちが、みんなを笑顔にするのですね。
自分にとっては当たり前のことでも、
相手の育ってきた環境によっては
そうじゃないかもしれない。
自分ではよかれと思っても、
相手の今の心理状態によっては、
ありがた迷惑かもしれない。
例えばそんな想像力を働かせられるかどうか。
想像力って、思いやりなのかもしれませんね。
マナーとは、思いやりである。
ではまた次回。ごきげんよう。