今年では最初で最後の渓流釣りに行ってきた。

知人に、足腰の弱い僕でも入れそうで、なおかつ、条件が揃えば釈イワナが複数出る、という秘密の川をこっそり教わり、夕まずめ狙いで現地に12時前に着。のはずが、日釣り券がどこのコンビニでも売り切れで入手できず、10軒近く徘徊してどうにかゲット。ようやくにして川に降り立ったのがすでに14時前のこと。

 

最初の30分で2尾の小型をバラシ、18センチのイワナ君をどうにかしてキャッチ。これが今季初にして最後の1尾になるやもしれず、とりあえずフォトキープしてリリースした。

 

ヒットルアーはFB友だちの坂下さんが作ってくれたTS工房のフラットヘッドミノー、ブラックヤマメカラー。

しかし、変なのである。絶対にほらを吹かず、誇張などもしない友人が「尺オーバー複数もあります」と言っていたのに、追いはあっても10センチ前後のミニサイズばかり。しまいには3センチのメダカサイズをキャッチして苦笑いだ。

 

堰堤が登場するところまで釣れば、あとは林道を歩いて帰ってこられるとの話だったのだが、かなり早足で飛ばしたけれど、何しろ脊柱管狭窄症で変形性ひざ関節症である。思うように遡行ができず、17時半まで粘って釣りを終了。

 

林道に上がれそうな斜面を見つけて、どうにかよじ登って行ったのだが、登った先は単なる急斜面の途中の尾根であった。そこから獣道を歩き、どうにも真っ暗になって、尻滑りで高低差50メートルほどを川までまた戻り、ミニLEDランプだけを頼りに川づたいに降りて、やっとの事で車に戻ったのが19時。

 

山は日暮れが早く、周囲には微かな月明かりのみ。18時半ごろ木の幹にしがみついてないと滑落必至の真っ暗闇の急斜面に取り付いていた時には、さすがに遭難を覚悟して、携帯の電波が届くことを確認してから、さらにヨタヨタと車に向けて歩みを進めたものだった。

 

まあ、とにかく無事に帰還できてよかった。今は、せっかくマル秘のポイントを教えてくれた友人に、結果が出せなくて申し訳ないと伝えたい。

正直なところ、ポイントに向かう途中に一本道の林道を下りてくるエサ釣り氏とみられる人の車とすれ違って、ああ、これで今季の渓流釣りもボウズかな、と思っていたので、意地でも1尾釣れてよかった。

 

あとわずかで渓流釣りも禁漁になる。来年はもう少しまともに歩けるようになってから釣りに行くことにしたい。必ずリベンジしたいと思う。