遊びというか仕事というか、郷土料理写真家として
「塩かつおうどん」なるものがこの町の名物と聞いて、
撮影がてら出かけたのである。
ま、ほかにも密命を帯びてはいるのだが、本決まりではない話なので、
今のところは、それは秘密です。
さて、例によってまずネットで情報を検索すると、
今この町では「ケータイスタンプラリー」なるものをやっているようだ。
(こんなの)
http://nishiizu-c.com/rally/
1月末までだが、おサイフケータイ機能を使ってシャリーン、と
スタンプを集めると、3つ集めれば町内の日帰り温泉施設に無料入浴できるというもの。
3つ集めて1人だけしか入れないというのはケチくさいが、そのあとで
携帯メールから応募すると、町内旅館の宿泊ペア招待か、名産物詰め合わせが
当たるらしい。
もっとも、僕はこういうものに当たったためしがない。
でも、当たるやつはいるのです。
うちのアシスタントちゃんがそう。彼女は懸賞オタクで、打率は5割近い。
なんとマックブックエアーまで当てたことがあるのだ。
しかも、2か月に1回くらい何かが当たって、宅配便が届くのである。
ぼくは、いろいろと応募したことはあるのだが、一つも当たったことがない。
つくづく、おいらはついていないんだなぁと思うのです。
ま、それはさておき。
問題の塩かつおうどんである。
旅行ライターになって20年余り、西伊豆には少なくとも
30回以上はきていると思うのだが、塩かつおなるものの存在を知らなかった。恥。
かねて培った人脈を利用して地元の人に聞くと、
相当昔から地元の「田子」という集落だけで食されてきたもののようである。
その塩かつおがどんなものかはさておき、通常は塩抜きして酢をかけて食べたり、
焼きほぐして茶漬けにしたりするらしい。
それを、うどんにまぶした、というもののようである。
あいだの説明は明日にアップするとして、
初めて食した塩かつおうどんは、意外なほど旨かった。
いや、ものすごくうまかったといっても過言ではない。
いただいたのは堂ヶ島にある瀬浜寿司さん。
写真がそれだ。これで800円は安いと思う。
観光地値段ではない。あんまり高いと、おそらく地元民から
反発が来るからではないだろうか。
麺はむちむちの讃岐うどん系で、大変しょっぱい塩かつおの味を、
卵の黄身がやさしくまとめ上げている。
町内のほかの店でも出しているようだが、全部制覇してみたくなった。
が、地元の人に聞くと「基本的にはどこも同じ味です」と。
でも、卵の黄身が入っているのはあんまりなさそうだし、
いろいろと調べてみる必要もありそうだ。
必殺、塩かつおうどん食べ歩き、である。でも1泊の旅なので、
もう1、2軒くらいしか食べられないと思うけど、違いは感じられるだろう。
ほかにも今日は見所をいろいろ回ったのだが、その紹介はあす以降順次
アップしていこうと思う。
何? 写真が下手くそだって?
携帯で撮ったんです。一応プロなので、真面目にとった写真をアップすると、
ネットの場合勝手に使われちゃうので、わざと下手にとっているのです。
本当はもっとおいしそうだよ。
撮影後に携帯で撮ったので、海苔もしおれているしね。
そういえば問題が一つ。携帯でシャリーんとやるところは
端末設置個所(数か所のみ)だけで、飲食店ではスタンプカードをもらって
コンビニでケータイスタンプに引き換えするようなのだ。
が、この店でうどんのほかに地魚寿司などを味わい、満腹しすぎて、
カードをもらうのを忘れた。訪ねた意味なし、か。
ま、このあとで3つはたまるでしょう。すぐにね。
2枚目の写真はこの町の夕陽。宿に入る前に西風に震えながらとったものです。
冬の夕日はきれいだねえ。
では、「その2」へ続くということで。