おととい配信した公式メルマガではすでにご報告しているが、現在、僕は実家に近い愛知県豊田市のTK病院に入院している。
(僕の病室がある7階デイルームからの景色。本来は面会をしたり電話をかけたりするスペースなのだが、この特等席を僕はすでに1週間ほど専有している。無論仕事のためだが)
そもそも、なぜ僕が実家に帰っているのか。というのには、もちろん大きな理由がある。
有料のメルマガ読者には話がかぶることになるので、ざっくりと端折って書くと、要するに両親が介護生活に入るため、介護用品の引き取りや契約、ケアマネとの打ち合わせなどなど色々とやらねばならないことになって、埼玉から実家までマイカーで来たわけだ。(渋滞もあって移動に8時間以上かかった)。
で、1週間ほど滞在し、名古屋市在住の弟と協力しつつ、概ね作業が終わって、明日か明後日に自宅へ帰ろう、という時期に、何度か経験している右足の違和感に気づいた。
翌朝にはその違和感は想像通りのものとなって、さらに週明けの月曜日には、僕の下腿部は凄まじくパンパンに腫れてしまっていた。
(あまり見せたくはないのだが……)
最初に診てもらったクリニックの院長先生は、再診時にこの足を見た瞬間、「紹介状を書きます。救急車を呼ぶから今すぐ急いでTK病院へ行ってください」と言ったのであった。
僕はこの病変を、すでに自分の「業病」とも言える蜂窩織炎だと信じていたのだが、なんとそれが違ったのである。この病の正式名称に関してはメルマガでもまだ触れていないので、ここでは明かさないことにする。
で、病院へ運ばれた僕は、ICUに運ばれて恐ろしく痛い外科的処置を受けたのだが、その様子を7人ほどの医師らが見学に集まっていたようだ。蜂窩織炎との違いの判別については、それくらい難易度の高い病だとのことであった。
そう言いながら、これが8日月曜日のことで、本日は13日土曜日だ。わずか5日間で僕は奇跡的な回復力を見せて、どうも来週には退院できそうである。我ながら信じられん。
それにしても、この病院の飯が想像を絶するくらい不味い。昨日だったかの夕食の写真は以下の通りである。この料理はまだバランスも悪くはなくて、かなりマシだった。
本日までに食べた朝昼晩あわせて15回の食事の中で、写真のミニとんかつ4個を中心としたメニューが最もマシということである。残りは想像して知るべし。
しかも、病院食のくせにやたらに味が濃いのだ。我が家は不評嘖々の病院飯よりももっと薄味を好みにしているもので、鮭の幽庵焼きとか醤油っ辛くてまいった。
そもそも今回の里帰りは某新聞連載の取材を絡めており、その目的地である日間賀島で旨いものを味わってきたばかりなので、「不味い、しょっぱい、少ない」と3拍子揃った病院飯は食べるのが苦痛なくらいである。
その日間賀島の料理というのは例えば以下のような感じ。
今どき国産マダコがまるまる1杯付く(2人に1杯)上に、刺し身活け造り、活け車海老の踊り喰いなどなどが付いて、1人分が2食付き2万円でお釣りがくるとは、民宿ならではだろう。
さて、その来週の退院日はまだ未定なのだが、いずれにしても朝10時に病棟を出るようなので、その日はどうしても実家に泊まらざるを得ない。
この時間から実家に戻って荷物をまとめ、埼玉の自宅へ向かったとして、またもや渋滞にハマって8時間もかかったら、正直、現在の足の状態を考えると、危険すぎる。
前回退去する際、以下のように3階の1室をどうにか仕事ができるくらいに片付けておいたので、それなりに仕事はできるだろうが、まあ、やらないだろうな。
それよりも入院で使用した洗濯物を全自動コインランドリーにぶち込んでから、少しはマトモな刺し盛りでも買って帰り、ささやかな退院祝いなどをしようと思う。
今回の入院で僕は自分について「どうやら酒はなくても、死ぬほど困るわけではない」「タバコ抜きでも我慢は可能だが、あれば生活にメリハリが出て良い」「一番辛いのは腹が減っている状態」ということがなんとなくわかった気がする。
ま、退院すれば三つ全部まとめて手に入るんだけども……(苦笑)。その日が待ち遠しい。