編み物と著作権問題が、私個人のライフワークにつながっていたので関心を持っています。
知らぬ間に足を突っ込んでしまった編み物と著作権に関する問題。
今、ネット上でニッターの皆さんを切ない状況に追い込んだ編物youtuberさんの件から知りました。
巻き込まれた関係者の皆さんが、開かれた動画サイト利用の継続を主目的として活動されている様子です。
Elycheterさんが丁寧に状況を解説されています。
そんな中、先日は著作権関係でふたつのニュースがありました。
一つ目は、JASRACと音楽教室の訴訟で、第一審判決が出て、音楽教室側が敗訴したこと。
生徒一人でも、「不特定多数の人に当たり公衆」と言う判断。
何それという感じです。
でも、音楽製作側でも意見は分かれています。
次世代教育に関心が高く、JASRACと意見が異なる作家と、当然使用されたら支払いを求めたい、という作家と。
息子も、コナンのテーマやジブリでピアノ演奏を習ったので身近な問題です。
そして、社会の流れをみていてふと思ったこと。
編み物教室の先生たちは、生徒に全てオリジナルの図面で教えているのかしら。
今なら、コピーレフト(作者の名前やサイトを明記することによって無料で利用できる)や海外の無料のシェア作品もあるけれど
初心者ができる編み物に、独自性もそれほどないだろうし、どのような基準になっているのかしら。
オリジナル、という線引きはどのように共有されているのかしら。
スキルシェアで、サービスの受け手が編みたいものの書籍を持ってきて、講師側がその書籍をもとに教える、なんていう事例はないのかしら?
あるいは、デザイン業界のように、師匠が弟子の作品を持っていき師匠名で発表する、なんていう慣習はないのかしら?
二つ目の話題は、自民党が著作権法改正案を了承したということ。
早々に閣議決定し、今国会で成立させる、ということらしい。
例えば、昨晩も息子に頼まれてやりましたが、ネット上にある「鬼滅の刃」の漫画の一コマを真似て描くためにDLする、というのは例外になるようですが。。。
ある分野で大成功を収め次世代育成を考える場合と、安定収入が別にあって”何か”を半プロ的に行う場合、そして、そのことそのもので生きるチャレンジをしている場合などなど、思想も立脚点も多様ですし、作法がずれてしまうのは当然ですよね。
多様な当事者同士の話し合いに十分な機会を与えずに、つまり、様々な人が状況を学び議論を交わせるようになるまで時間がかかることを想定せずに、法律の専門家や政治家、力ある組織が先に道に印をつけている状況はなかなか変わりません。
ここも、自分のテーマととてもシンクロするのですが。
次は判例を探してみましょう。