今回は日本の証券会社と海外の証券会社との違いを考えたいと思います。
現在国際的なポートフォリオを組む場合、日本では海外株の投信か楽天証券などオンライントレードで海外のETFを買うしかないです。
まず投信の問題点として①海外(特にアメリカ)と比べ以上に手数料が高い!!②運用力に自信があるのかやたらアクティブファンドばっかりある(そのくせ成績はガッカリ)。③頼んでもいないのに毎月配当を分配してくるファンドが最近目立つ! と言ったところでしょうか。もちろん日本で買える投信でも素晴らしいもんはあるに違いないのですがそれを事前に見分けるのは無理です。そして何より過去のリターンが素晴らしいからといってそれが未来永劫続くことは誰にも分かりません。ですので出来ればパッシブ運用で出来るだけコストを押さえ、中身の分かりやすい商品の方が投資家にとっては最適です。
次にオンライン証券でのETFの購入の問題点として①それでもやっぱり手数料は高い(現地で買うのと比べ)。②買える銘柄が限られる(自分の投資スタイルを狭めなければならない)。 といった点でしょうか。変な投信買うぐらいであればよっぽどこっちのほうがましですね。
個人的な感想としてやはり投資先進国の米国に比べ日本の証券会社はかなり遅れていると思います。何より投信のコストの高さは異常だと思います。他の産業を見ても企業努力でコストを下げ顧客の獲得に必死なのに、証券業界だけ顧客から顧客から手数料を多く取ろうとしか考えていません。
ただ最近はオンライン証券の一部やセゾン投信など新しい証券会社がコストの安い商品を提供しています。これは非常にいい流れだと思います。こういった企業にがんばってもらえば大手証券の意識も顧客中心に変わるかもしれません。
長くなりますがそれに比べ投資先進国の米国では、コスト競争はかなり激烈化しています。一番安いETFで現在年間の信託手数料は0.07%です!(株式売買手数料はこれ以外にかかります。ただ激安ブローカーを使えば一回の取引は5ドルくらいに抑えられます) 日本の投信の一般的なコストは購入時に3%、年間の信託報酬が1.5%くらい!!かりに同じような内容の商品だとして初年度のコストは日本のほうが64倍も高いという結果になってしまいます!!!同じ内容のものが64倍も高いなど普通の業界ではありえません。ヴィトンだってベンツだって地域差はあっても同じ商品なら普通そんなに違いはないはず!これこそまさに日本の証券業界が如何に
顧客中心主義からはずれ、如何に金をボッタクろうとしか考えていなかったかの証拠です。
別にアメリカをマンセーしているわけではないですが、真剣に投資でお金を増やそうと思うとアメリカがやはり今のところ最適ではないかと思います。次回はアメリカの証券業界について