There There Theres解散。 | sweet,bitter and slow-映画と音楽中心のブログ-

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最近は鑑賞した映画や音楽中心のブログです。
読んでいただけたら幸いです。

いやあ、ついに来てしまった。

でも、ちょっとビックリと戸惑いだった。

なぜなら、昨年末に観たライブがあまりにも素晴らしかったので、

これはまたこの界隈でグンと勢いづくかなと思っていた矢先なので。

やっぱ、外から見てるとわからないものだ。

 

 

アイドルはいずれ解散する、と言うのは当たり前かもしれないし、

一般人からしたら、アイドルはティーンや20代前半のやる事だって思われてるかもしれないけど、

僕は少しでも多くのグループが長い間ステージに立ち続けてほしいし、

全然年齢関係ないし、

むしろ30くらいで大きいステージに届いてるグループを観て、

かっこいいなあと思う(Negiccoみたいに)。

この10年間でアイドルの年齢層って凄く広くなっているから、

ずっとステージに立っててほしいと思うファンの願いも決して無謀でもなんでもなくなってるなと。

特に地下アイドル界隈はその辺自由だし。

 

だから、好きなグループには長く続けてほしいな、とは常々思っている。

 

There There Theresにもそんな気持ちを抱いていた。

でも、やはり色々ある年ごろ。このメンバーが同じモチベーションで続けるのは

この辺が潮時だったのかな。

僕がどうこう言う問題ではない。これまで続けてくれたことに感謝だ。

 

僕にとってThere There Theres、前進のBELLRING少女ハートは特別なグループだった。

知らない方の為に書けば、There There Theres(以下ゼアゼア)はBELLRING少女ハート(以下ベルハー)が

2016年末にメンバー脱退などで事実上解体し、新メンバーと改名を経て現在に至っている。

 

で、僕がなぜベルハーが特別かと言えば、僕を地下アイドル界に引きずりこんでくれたグループだから。

2015年TOKYO IDOL FESTIVAL(以下TIF)、アイドリング!!!が好きだった僕は、

アイドリング!!!最後のTIFを見届けるため、台場へ赴いたのだが、

そこでたまたま観たベルハーのステージに驚いたのが最初。

凄い、とかカッコいい、とか可愛いとか曲が良い、ではない。

ただ驚いた。新種の生命体を観たように(いや、実際観たことないけど、そんな感じ)。

 

何か真っ黒の衣装来た少女7人が、ドス暗いロックテイストの曲をMCもなく歌いこなす。

それも下手くそに。

そして、狂乱のフロア。暴れ叫ぶオタク。

 

もともと4年近く前なんて、地上のアイドルくらい精通してなかった僕には、

カルチャーショックだった。

 

とりあえず音源を聴いた。『GIGABITE』のMVもすぐ観た。

あ、こういう音源がアイドルにあるんだ。新鮮だった。

特に『13 WEEKS LATER』と言う作品は秀逸だった。

 

とは言え、2015年は僕もバンドで週末予定があり、

ほとんど現場には行けなかった。

 

2016年、春くらいからかな。バンドも予定が入らなくなり、

週末と金銭面に余裕が出てきた。

ベルハー目当てにライブハウスへ行った。

恐る恐る。

 

ああ、これが地下現場か。全てが新しかった。

対バンのグループも聴き入ったし、本当色んな人が(演者もオタクも)いて楽しかった。

僕なんて、現場で誰とも話さないのに、それでもライブハウスに行くのが楽しかった。

 

2016年末、ベルハーが解体するときは正直、気持ちが少し離れていた。

同じAqbirecで新グループ作るのに、ベルハーはこのまま終わすんだ。

でもって、何か中途半端に年明けのイベントくんだり、あの時は

素直にベルハーありがとう、って気になれなかった。

まあ、当時の新参者が言うにはあれですが。。。

 

2017年、バンド活動もほぼなくなり、僕はゼアゼア中心にライブハウスに行くようになった。

別に友達とかいなくても、その過ごし方にはまった。

LOFT、MARZ、BLAZE。新宿にこれほど行くとは思わなかった。

渋谷道玄坂の路上でどれほどの酒を明けた事か。

アイドル現場に行く前後に呑むお酒は週末の楽しみだった(日ごろは呑まなくなったので)。

 

いつしか、れーれ推しになっていた。本当に笑顔が素敵な良い子だな、と思った。

あまり無理してないかなと心配になる事も。

 

最初の3か月でさえきが辞めて、17年末にはかりんちゃんが辞めたり、みずほが戻ってきたり、

2018年になって小島ノエさんが加入したり、相変わらずメンバー編成は変わるけど、

少しずつ良くなっているかな、って感じだった。

 

昨年9月にれーれが休養に入った時は、『このまま戻ってこなかったら俺もここ去るかな』

なんて思っていた。

 

そして、昨年末に出たゼアゼア待望のフルアルバム『BRICKS』に驚いた。

これまでのEPの楽曲をただ集めただけ(アイドルにありがち)かと思ったら、

新作が半分を占めて、また曲順もこのサブスクリプション全盛の時代とは

思えない、ストーリーがあった。あれには感動した。

個人的な率直な感想→ブリットポップのコンピみたい

そして、渋谷WWWXでのワンマン『BRICKS』は僕にとってゼアゼアでの最高のライブだった(号泣した)。

 

 

 

うーん、ここで解散は残念と言う言葉を使えば、すごくわかりやすいと思うのだけど、

ある意味、僕の中でゼアゼアはきれいな姿で終わるんだなと思った。

多分、ベルハーでどこか煮え切れないものが僕にはあったので。

何だろう、ベルハー終わったと思ったのが、このゼアゼアの2年間で希望を見続けられた感じ。

 

これから続ければ、もっと素晴らしい光景があったかもしれないし、

もしかしたら売れたかもしれないし。知らんけど。

まあ、それだけじゃないし。

でも、本人たちの気持ちを押し殺してまでも続けるのは良くないし、

大人からしたら無理させるのも良くない。

運営さんは物凄く考えていると思う。

 

僕なんかベルハーの2016年からのオタクなので、そんな期間は長くないし、

ワーキングプアだし、基本週末しか行けなかったからそんなに現場行けなかったけど、

それでもこのグループが僕に新しい楽しみ方をくれた。

メンバーがしょっちゅう変わるのも妙に親近感覚えたし(笑)

楽しかった。

 

もうあの楽曲がライブハウスやフェスで披露されないのかと思うと悲しいが、

音源聴いたら、あのアホみたいな光景を思い出すだろうな。

 

これからはそれぞれの活動になるだろうけど、ベルハーが実質本当に終わったのだから、

僕もAqbirecの現場は卒業かな。

 

ありがとう。

 

2月はなるべく現場行こう。