ドライアイ | この『道』で生きる 

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ドライアイの概念

 ドライアイは涙液分泌不全によって、角膜及び結膜表面の涙液層が不安定となり、角膜や結膜が乾燥して傷つきやすくなって、その結果、引き起こされる障害の原因を総称したものです。
涙液膜は角膜表面を7ミクロンの厚さで覆っていて、外側からマイボーム腺より分泌される油層、涙腺より分泌される水層、結膜の杯細胞から分泌されるムチン層の三つの層から成り、角膜、結膜の乾燥を防いでいます。
またドライアイには器質的疾患によるドライアイと機能的異状によるドライアイとがあります。
気質的疾患によるドライアイには、涙液分泌量が減少した場合と、涙液成分の質的異常による場合があります、涙液分泌量減少の原因には慢性関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、シェーグレン症候群などがあり、涙液成分の質的異常としてマイボーム腺の炎症による油層形成不全、トラコーマによる涙腺導管の瘢痕性閉塞、ビタミンA欠乏症によるムチン層の形成不全などがあります。
機能的異状によるドライアイは、眼精疲労とも重複しますが、車の運転時やパソコン作業などでは瞬きが通常の1/4にまで減少して、涙の供給が眼の乾燥に追いつかない状態が起きます、涙は眼の表面の保護、栄養分や酸素の供給、ゴミや細菌の進入を防ぐといった働きをしていますが、乾燥によってこれらの機能が働かなくなり、その結果角膜表面が露出してしまい、ドライアイ独特の症状が出てきます。
ドライアイの症状は、眼の疲労感、痛み、めやに、流涙、ゴロゴロ感、乾燥感、かゆみ、視界がかすむ、重たい感じ、まぶしい感じ、不快感、充血などです。



ドライアイの鍼灸治療

 ドライアイに対する鍼灸治療は、機能的異状によるドライアイを対象とします、これは交感神経過緊張による涙液分泌抑制ですので、鍼灸治療が非常によく効きます。
ドライアイの治療は後頚部交感神経と顔面神経根部及び三叉神経涙腺枝への働きかけを行うと共に、ドライアイによって引き起こされる眼精疲労に対する治療も行います。
また気質的疾患によるドライアイは、西医での検査による原因疾患の特定とその治療が先決で、鍼灸治療は併用治療としてドライアイの症状に応じた治療を行います。



ドライアイの予防

 気質的疾患によるドライアイは、自己免疫疾患や感染によるドライアイですので予防は困難ですが、機能的異状によるドライアイは、涙腺が副交感神経でコントロールされていますので、視覚作業の合間に副交感神経優位になるリラクゼーションをうまく取り入れることによって、ほとんどのドライアイは予防でき ます。



ドライアイに対する鍼灸治療の効果

 ドライアイに対する鍼灸治療の効果は、ドライアイ独特の症状に対しては初回から治療効果を実感していただけます。また、定期的に鍼灸治療をすることにやって不快なドライアイの症状から開放されます。


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