流産癖 | この『道』で生きる 

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流産癖の概念

 流産とは妊娠22週未満の中絶を言います、そして妊娠が自然に中絶される場合を自然流産、人工的に中絶する場合を人工流産といいます、また流産の時期により、早期流産(妊娠12週未満の流産)と後期流産(妊娠12週以降22週未満)に分けられますが、大部分は早期流産です。
自然流産は全妊娠の10~15%に起こるとされていますが、母体年齢が高齢になるにつれて流産の頻度は増加し、35歳以降では特に高率となります。
流産は臨床経過により、切迫流産、進行流産、稽留流産、不全流産、完全流産に分けられますが、このうち正常妊娠への復帰が期待できるのは切迫流産のみです。
また自然流産を反復して繰り返すものを習慣流産といい、連続して3回以上、自然流産を繰り返すものと定義されています、つまり流産癖とはこの習慣流産のことを言います。
流産の原因には、母体側、胎児側、配偶者側、血液型及び免疫学的不適合など多くのものが挙げられていますが、個々の流産例について流産の原因を特定することは困難であり、習慣流産の半数以上は原因不明のものとなっています。



流産癖の鍼灸治療

 流産癖に対する鍼灸治療は、原因不明の習慣流産を対象とします、流産癖の治療は自律神経機能、内分泌機能、免疫機能、血液リンパ循環機能など総合的な体質改善を目指した全身治療を行います。
器質的疾患による習慣流産は、西医による治療が先決で、鍼灸治療は併用治療となります。



流産癖の対策

 通常の流産は、胎児が正常な発育ができない為に起こる、ひとつの自然淘汰といえます、しかし習慣流産の場合は明らかに病的状態ですので、運が悪かったでは済まされません、流産の原因を究明して適切な治療を施す必要があります。
特に母体側の異常には腫瘍、糖尿病、SLEといった自己免疫疾患などが関与している場合がありますので、出産をあきらめればすむという問題ではありません、したがって速やかな対応が必要です。



流産癖に対する鍼灸治療の効果

 流産癖に対する鍼灸治療の効果は、治療目的が体質改善ですから短期間で治療効果を実感することはありません。したがって定期的な鍼灸治療を根気強く行うことによって妊娠に結び付けます。




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