僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~ -380ページ目

フィリピン行きのチケット

住所を控えたメモ用紙と、ポケット版の23区の地図とを照らし合わせ、飯田橋の駅周辺を歩く。


ある雑居ビルの郵便受けの中に、その代理店の名前を見つけた。


サファイアツーリストが何号室か確認して、中に入って行く。

コツコツと靴音が響く、地方の役所のような階段を上がりウロウロ。

何十という小さなオフィスが入っているビルだ。


見つけた。

他に二つぐらいの会社名のプレートが貼ってある。

代理店というより、事務所といった方が近い。




そういえば大学生の時、親友がこんな感じの所で学生企業の事務所を構えていたなぁ、と思い出す。





ドアをノックして中に入り、ノムラさんという代表の方と会議用の長いテーブルに向かい合って座った。

通されたワンルームの中を眺めると、メールやファックスで業務が完了してしまうという事がよくわかる。

ノムラさんには全く関係のない事だが、今回なぜフィリピンへの旅をするのかという僕達の個人的な事情まで詳しく説明し、持参したノートをテーブルに開いた。

          

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帰国する際、どこか別の国にも出来たら立ち寄りたいというリクエストに最適なプランが出てきた。



           チャイナエアラインの二ヶ月のオープンチケット

                  成田~台北~マニラ

                      往復で¥65000。


復路、ストップオーバーで台北に立ち寄り、台北~成田を破棄して沖縄に向かう。

よし。これでいい。

それ以外に

                  

                  マニラ~カティクラン




の国内線の片道チケットもお願いしておこう。

カティクランはボラカイ島への玄関口だ。

そこから先は現地発券のチケットを手配していく。

行きたい所に行くという算段だ。


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話を終え、サファイアツーリストを後にした。

ノムラさんは細かい僕の質問にも丁寧に答えてくれて、各種の資料と新しい「地球の歩き方」までプレゼントしてくれた。



           実際に訪ね、人と会って話しをする。 



“何か実感のようなモノ”を充分に感じながら、帰りの電車に乗った。



あともう少しだ。

大晦日も近い。





*サファイアツーリスト    http://www.mmscc.co.jp/sph/index.shtml