ロザリアの人生を反芻していたミレーナは考えた
地球には問題点が無数にある…その中で、一番初めに改めなくてはいけない問題は何だ
チャネリングネットワークの影響下で、「愛排斥システム」を崩壊に導く力を有する第四世代を開放した
そのいきさつについては以下の二つの記事を読んで欲しい
・ロザリア・フュールの人生とミレーナ・フュールの誕生http://ameblo.jp/lazerc/entry-11596303998.html
・チャネリングネットワークの創造と第四世代の開放http://ameblo.jp/lazerc/entry-11597339726.html
ただし、観念論だけでは駄目だ…具体例をチャネリングネットワークを使って示さねばならない
初めに何を伝える…ミレーナは考えた
私が変えなければならないのは人だけではない…地球の生態系全てを丸ごと変えねばならない
共に歩んで行くべき地球上の全ての生物達が、能力を独占するばかりではなく、足を引っ張り合うこの世界
動物は高度な運動能力と知覚能力、植物は光合成能、菌類は分解能を独占している
頑なに自分のものとして主張し合い、互いに良い所を分け合って成長して行こうとしない
人間や動物が光合成能と分解能を有したらどんなに有利かは言うまでもない
それが実現できないのは、植物や菌類がケチだからだ…ケチというのは排他性と同一だ
勿論動物や人間もケチだ…排他性の塊だ
ただし、いきなり全部は変えられない
この生態系の頂点は人間だ…想いを放散する力は人間が一番強い…だから生態系の頂点に君臨している
これは絶対の因果律だ…最終的に上下関係は、想いの強さで決まる
そして、少なくとも現状では、女性の方が男性より想いの放散力は強い
これは一般的な宇宙法則に準じている…卵巣がある方が一般的に想いの放散能力は強い
故に、人間社会は男尊女卑に見せかけて、強烈な女尊男卑だ…前回の記事で述べた通りだ
偽愛を行使する「悪」女性が神で、それに脅威を与える可能性のある者は全て完全排除する世界だ
地球人女性から変えていく必要がある…想いの放散能力が一番強い者の想いが変われば、全ては動く
どう変えていく?
我々は性交から生まれた…性教育の徹底こそが一番初めに成すべき事だ
肉食系女子を地球上に増やさねばならない…地球人女性は、余りに性に消極的過ぎる
自分がまず肉食系女子ぶりを発揮し、それを地球全体に知らしめねばならないと思った
しかし8歳…余りに幼過ぎる
でも逆に、その圧倒的不利な条件下で最高の肉食系女子ぶりを発揮すれば世界が動くだろう
誰を押し倒そうか…年下を下手に押し倒せば、苛めになったり他から非難されるだろう
いくら妊娠させる可能性が無いとは言え、逆レイプを地球に広める訳にはいかない
自分より弱い相手は駄目だ…ミレーナは考えた
朝に第四世代とチャネリングネットワークを創造した…その後考えにふけり、夜になっていた
ミレーナは、ゲントという23歳の兄と二人暮らしだった
両親は、ミレーナが物心ついた時にはもういなかった
ミレーナが4歳の時に、二人共病死してしまったんだとゲントに言われていた
う~ん、母は何となく覚えているような気がするけど、二人共良く覚えていないや
自虐性が高かったから、病死してしまったような気がする…可哀相、そう思った記憶がある
兎に角、ミレーナの育ての親はゲントだった
兄というより、母であり父だった
ゲントは村の兵士長だった…物凄く強かった
厳しかった…兵士に対してもサボっていれば容赦なく殴るし、ミレーナも何度か殴られていた
何をするにも、熱が入っていた
厳しいとは言ってもイケメンだし強い…彼女はいた
去年家に連れてきて、Hをしていた
ミレーナに見つかるとゲントはこう言った
…これは性交というものだ…お前も10年後位に好きな人を見つけてやりなさい
そう言うと、ゲントはミレーナ等存在していないかのように、完全に無視して彼女とのHを再開した
ミレーナは7歳だったが、カチンと来た…私等眼中に無いとでもいうつもりか!?
彼女とHしている最中に、ゲントを押し倒した…ゲントはミレーナを突き飛ばした
10年早い!…ゲントはそう言った
ミレーナは自分の部屋に戻り、荒れて家具を蹴り倒した
その後ふてくされて寝ていた
ゲントの彼女が帰ったのを見計らって、ゲントの部屋に入った
お兄ちゃん、私の事が嫌いなの?…ミレーナが静かに聞いた
そんな訳ないだろ、只、兄妹である以上、超えてはいけない一線というものがある…ゲントが棒読みで言った
だったら、絶対に超えてやる…私は愛している者とはヤる、どんな手段を用いても…ミレーナは誓った
キスは越えてはいけない一線じゃないよね…ミレーナは又静かに聞いた
ゲントは暫く悩んでいる様子だったが、静かに返した…まあ、キスくらいなら
ミレーナはゲントにキスをした
おい、何でいきなり舌なんだ!?…ゲントがミレーナを突き放してそう言った
それが女だよ…ミレーナが言った
それはない、彼女には舌を入れられた事はない…ゲントは淡々と言った
それはお兄ちゃんの彼女が意気地無しなんだよ…私はそんなヘナチョコとは違う
おかしいのはお前だ…いいや、お兄ちゃんの彼女だ…結局平行線
しばらく口げんかをした後、ミレーナが静かに聞いた…明日もキスして良い?
舌を入れないなら良いよ…ゲントが淡々と答えた
しかし、ミレーナはその後も、毎日ゲントとのキスの際に舌を入れていた
1年それをやったんだ…次の一歩に進もう
ゲントは23歳で村最強の戦士だ…その妹のミレーナは8歳のいたいけな少女
ゲントがミレーナを襲うのなら犯罪や虐待になるが、逆ならば全く問題にならない
起きていれば逃げられるが、幸いゲントお兄ちゃんは私の傍でぐっすり眠っている…チャンスだ
ゲントを脱がせたが、ゲントは途中で起きてしまった
何やっているんだよ、お前…ゲントはミレーナの頬をパーで思いっ切りひっぱたいた
どうして拒絶するの、私はお兄ちゃんをこんなに愛しているのに!
…ミレーナは兄の弁慶の泣き所に踵落としを決めた
うごご、何をする、ミレーナ!…ゲントはミレーナを怒鳴りつけた
私はヤるんだ、だってお兄ちゃんを愛しているから…ミレーナは怒鳴り返した
怒鳴り合ったが埒が明かない…ゲントはお前の言っている事は非常識だとか、おかしいとか言う
私は常識キラーだ、常識を覆す為に地球に降臨したんだから、変な神であって当然だ…ミレーナは反論する
意味分からんこと喚いていないで寝ろ、俺は明日も早朝から剣術のけいこがある…ゲントが怒鳴り返す
これではいつまで経っても平行線だ…でも私はヤると言ったらヤる
女性は性的に男性をリードしなければならない…肉食系女子を地球中に広めねばならない
ミレーナは火が付いたように泣き出した…無論嘘泣きだ、得意技だ
どうして私がこんなに愛しているのにできないの、私の心を裏切るのね…8歳の少女は泣き叫んだ
ゲントは暫く黙っていたが、唐突にこう言った…分かった、入れるぞ
BをすっとばしていきなりCかよ…と思ったが、良いよ、来て…と言ってしまった
涙は女の武器だ、兄貴なんてちょろいものだと思った
痛い痛い…ミレーナは泣き叫んだ
入らない事が分かっただろう、お前には無理だ、分かったら寝ろ…俺は眠いんだ
…ゲントが吐き捨てる様に言った
地球人の生育は遅い…アゼクス人とは勝手が違ったか…ミレーナは悔しかった
分かった、Cは諦める、でもBなら良いよね…ミレーナは泣きながら懇願する様に言った
駄目だと言うと騒ぎ続けるんだろ…もう、好きにしてくれ…早く済ませて、寝かせてくれ
…ゲントはヤケになっているようだった
ヤケでもいいや、ヤれればこっちのペースだ…ミレーナはヤった
ゲントはエビぞりになって、ビクン、ビクンと痙攣した
1秒に二回の割合で痙攣する…それが1分間続き、彼から離れても10秒はその状態が続いた
お前、一体!?…ゲントは茫然としてミレーナを見た
私が過去世アゼクス銀河で風俗嬢オリンピック金メダリストだったって言ったでしょ…こんな事朝飯前だよ
ゲントは暫く考え込んで、こう言った…分かった、信じる、取り敢えず眠らせてくれ
お兄ちゃんが毎日私とABをやるならね…Cは4年後に取っておくよ、残念だけど…ミレーナが返した
分かったよ…ゲントは投げ槍な返事をしてすぐ、寝息を立てて眠ってしまった
全く、こっちの気も知らないで…まあ、地球の男なら初めはこんなものだよね
少なくとも、アゼクス銀河風俗嬢オリンピック金メダリストの実力は衰えていない…それは証明された
性医師として、やっていける…私は、最高の方法で、全抱擁の愛を伝えていける
兄の寝顔は、いつにも増して可愛く見えた
ミレーナは、兄をそっと抱き締めて、間もなく深い眠りに落ちた
…お兄ちゃん、この人生、共に歩んで行こうね…私を助けて、大好きなお兄ちゃん
ゲントは兄というよりも、時には厳しい父親であり、また時には優しいパパだった
15も年が離れているのだから当然と言えば当然だろう
しかし、何より可愛かった…愛おしかった
元アゼクス銀河風俗嬢オリンピック金メダリストが、地球で一番初めに一番目茶苦茶にしたい相手だった
私が一番初めにお兄ちゃんを一番目茶苦茶にしてやる…見ていろ、地球人共、これが肉食系女子だ
そう、お兄ちゃんを壊してやる…厳格な父親も、優しいパパも壊してやる
お兄ちゃんは、「愛排斥システム」に冒されている…だから、壊してやる
性医学で、壊してやるよ
ここでミレーナ・フュールが目論んだ事は以下の二つ
性欲が全てを超越する事の証明…性欲こそが、全てを統治する最高のものである事の証明
年上崇拝等下らない…そんな腐敗し切った概念を、この地球から抹消してやる
私が真理だ…ついて来い、地球人!
村には有名なチンピラが3人いた…恐喝して食物を巻き上げたり、傷害事件や強姦
ゲントは兵士だ…何度か彼等を捕まえてボコボコにしていた
しかし改まらない…ゲントは彼等を皆殺しにする事に決めた
正義は施行されねばならない…か弱い女性を苦しめる様な卑劣な輩は生かしておけない
下らないよ、そういうのを偽善というんだ…12歳になったミレーナが兄に吐き捨てる様に言った
何だと、取り消せ!…ミレーナの胸ぐらをつかみ、ゲントは怒鳴った
取り消さないよ…下らないものは、私ははっきり下らないと言う
暴力に暴力で返す…余りにも安直過ぎる…それは馬鹿のやる事…ミレーナはさらりと言った
黙れ!強姦されるのはされる女が悪い、そういう風に腐り切った事を抜かす糞野郎共がいる
そんな事だから、傷付けられる女性が後を絶たない
これは傷害事件にしても強盗にしても全てそうだ
腐り切った輩が、理不尽に他を傷付けるのを、見過ごす訳にはいかないだろうが
それを力で止めるのが正義であり、正義を遂行するのが戦士道というものだ
それが一流の戦士だった父の遺言だ…だから私は最期まで正義を遂行する
…
お兄ちゃんは、永遠に、もういない父親の奴隷で過ごすつもりなの?
それで満足?…永遠に自分の意志を持たない亡霊のままで?
どれだけ尊敬していたか知らないけれど、くたばった奴の人生をお兄ちゃんが肩代わりする必要等無い
…
貴様、父を侮辱するつもりか!妹でも、それだけは許さん!…ゲントは更に激昂し、ミレーナを殴った
ミレーナは泣きながらも、続けた…
勘違いしないで、侮辱も何も、私はお父さんを知らないんだよ…知らない人を、侮辱できる訳が無いでしょ
どこが間違っているかとか、分からないんだもん
いくらお兄ちゃんに話を聞いても、又聞きじゃ、分からないよ
私は自分の目で見て、自分の肌で感じたものしか信じない
更に言えば、Hして、一切の壁も無く溶け合って自分のものにした感触しか、本当に信用する事はない
私はHで抱いた相手しか信用しない…でも、だからこそ、抱いた相手はこの宇宙の誰よりも信用できる
だってそうでしょ…本当の相手は、食べてみないと分からないんだよ
味わって、自分の血肉として自分と完全に溶け合わないと分からない
私は常に、最高の濡れと吸い付きを実現すると、宇宙中の数多の魂達に行ってきた
これ即ち、全抱擁の愛、相手の光も闇も全てを有りの儘受け止める力だ
女は、相手の全てに浸透できなければ、本当に感じる事はできないのだから
一切の壁を作らず、全ての有りの儘を受け止める力…それが私だ
それが、アゼクス銀河風俗嬢オリンピック金メダリストだ
私が性医学を施行する…それでこの世界の全てを止めてみせる
お兄ちゃんにだって、邪魔はさせない
お兄ちゃんの言いたい事は分かるよ
だけど、考えて欲しいんだ
お兄ちゃんは一昨日、私の中に入った
4年前は私が未熟故に入らなかったけれど、一昨日初めて入ったよね
どうだった、私の中?
答えられない筈は無いよ…お兄ちゃんは何人ともヤっている…私、知っているもの
比較対象は十分だよ…答えて、今すぐ
キツキツだったとか言わないでよ…それは私がまだ幼女だから、当たり前の事
そんな表面上の事は、はっきり言ってどうだって良い
感触の奥の、想いを感じて、答えて…ミレーナは兄を抱き、そう言った
…俺は、お前が見えるとか言う波動というものは良く分からない
だけど、感じたものを話す事はできる
お前が自慢する濡れとか吸い付きは、確かに強かったと思う…成長すると、恐ろしい
でも正直、俺はお前の中に入って、恐かったんだ
何て言うのかな…異常な位強烈に包み込まれて、溶かされるような恐ろしさを感じた
強烈に吸い込まれて、俺の全てを溶かされる、バラバラに砕かれるかの様な、恐ろしさだ
血を流していたのはお前の方だったけれど、俺の方が痛かったと思う…心の内部に突き刺さる痛み
お前は感じてこそいたけれど、余りに平然としていたから、更に怖かった
…正直に気持ちを話してくれるお兄ちゃんを、ミレーナは更に可愛く感じ、強く抱きしめた
恐くないよ、お兄ちゃん、私は怖くなんかない
恐いとしたら、お兄ちゃんは自分自身を恐れているんだよ
だって、私はお兄ちゃんの全てを受け止めようとしただけでしょ
私に全て受け止められて、お兄ちゃんは、自分がこれまで認められなかった自分の内面を認める事が出来た
だって、お兄ちゃんが私の中に入ってきたから、私はお兄ちゃんの全部、分かっちゃったもの
これが性医師だよ
会った事の無い人でも、話で聞くとかその人の書いた文字を見るだけで90%は分かる…チャネリングだ
会ったら、初めからその人の99%は分かっちゃう…距離を置いてすら浸透していくのが、一流の性医師だ
脱いで抱き締めてキスしたら、99.9%は分かっちゃう…唾液は、想いの情報の宝庫だ
増してや、中に入ったら、全部分かるよ…一つになって溶け合って、分からないものなんて、ある訳が無い
夫婦でも、子供作っても、分かり合えない人達、沢山いるよね…入れれば良いっていうものではない
全て受け止めなきゃ、意味が無いんだ…それが性交だ
私はそれを、少なくとも地球で一番、しっかりとヤる事ができる…究極まで、ヤり尽くせる
その程度と、相手の魂を如何に癒し力付ける事ができるかは、比例するんだよ
私は全てに全抱擁の愛を与え、全ての魂に光を与える存在だ
人の心は目に反映する
宇宙中の全ての目に輝きを与えるのが、性医師の頂点である私、ミレーナ・フュールだ
お兄ちゃんは、怖かった筈なんだよ…そうでしょ?
お兄ちゃんは誠実で優しく、自分に厳しく、正義感に満ちている
全ての人に幸福になって欲しいのに、結局、他を傷付けずにはいられなかったよね
割り切っているつもりでも、お兄ちゃんは、そんな自分、全てを受け止めたいと思っている
お兄ちゃんはこれまで、自分のある特定の面を、拒絶して自分を保ってきた
でも、自分が拒絶している側面を、私が受け止めて、お兄ちゃんは気付いたんだ
自分が拒絶している側面も、本当は認められたかったんだって
だから、痛くて苦しいんだよ
私を恐れないで、お兄ちゃん…自分を恐れないで、お兄ちゃん
全て受け止めて生きようよ…皆々、幸福になろう
お兄ちゃんの全部、幸福にならなければ駄目だ
自分の全てが幸福になる事と、この世界全体を幸福にする事は同一なんだよ
だって、宇宙万物、全てが流転しているんだから…全ては、一つなんだから
お兄ちゃんは、皆と、想いを一つにして生きたかったんだよね
分かっているよ…私には、分かっている
私はお兄ちゃんと一つになったんだから、私にお兄ちゃんの分からない所は一つも無いんだから
それが、性医師なんだから
私は宇宙一流の性医師だから、私がお兄ちゃんを全て受け止めたら、お兄ちゃんは自分の全てを受け止める
一つになるというのは、只合体する事じゃない…合体は、表現方法の一つに過ぎない
心まで完全に一体化する事だ
心が完全に一体化したら、二人の想いはもう、一つなんだよ
お兄ちゃんは優しいから、排除したら苦しいよね
お兄ちゃんはそんな自分を受け止めなかったから、私の中に入ると痛かったんだ
受け止めて…自分の全てを受け入れて…そうしないと、真実は見えない
性犯罪者にだって、背負っている苦しみがある…それが、彼等を歪めたんだ
強盗だって殺人犯だってそう…私はいともたやすく、全ての中に入っていける
遥かかつて他星で、10人の女性を連続してレイプ殺人した男を、私は抱いた
更正まで、10分もかからなかった
女性という存在そのものに荒まじい憎悪を持っている男性の想いを女性への全抱擁の愛に置き換える
女性への憎悪を抱くに至った彼の心の傷に、徹底して寄り添って泣けば良い
母に虐待されたとか、その苦しみを埋め合わせようと望みを託した彼女に酷い裏切りを受けたとか
全てに完全に溶け合い、共感し尽くして泣く…性交も必要に応じて用いる
そこまで女性に対し残酷になれるという事は、女性に自分の有りの儘を本当に愛された事が無い証拠だ
女性に自分の有りの儘を本当に愛された事がある男性は、絶対に女性を大事にする
男は単純だから可愛いんだ
男は女の愛を裏切らない…その代わり、女に裏切られ続けた男は、どこまでも女に対し破壊的になる
男は分かり易い…女より単純だから、更正させ易い
人は、不測の事態に弱い
女は自分を傷付ける生き物だという憎悪に捕われている男は、女に全力で愛される事に弱い
女を傷付ける事が正しいという正義は、女の真実の愛の前では瞬時に崩壊する
女の手によって作り出された憎悪は、男の暴力では壊せない…女の愛でしか、壊せない
お兄ちゃんは間違っている…強姦をするあいつらを、お兄ちゃんの暴力では止められなかった
だから殺す?…安直だよ…間違っている
そんな事ばかりやっている地球人は、結局何も解決できなかったよね…歴史見れば、分かるよね
そんな事やったって、結局憎悪の交差と連鎖の、犯罪と戦争と悲劇ばかりの世界なんだ
私があいつらを愛して止める…邪魔するんだったら、たとえお兄ちゃんだって許さないよ
お兄ちゃん、私がこれまでやって来た事の意味、分かった?
お兄ちゃんは、お兄ちゃんで良い…私と合体した時に、私がお兄ちゃんに私の温かさで伝えた通りだよ
お父さんは立派だったかもしれない、そうでなかったかもしれない
私はお父さんと合体していないから、お父さんの真実は分からないよ
でも、お兄ちゃんの事は全て知っている
お兄ちゃんは、お父さんじゃないから、自分で答えを出して
お父さんが立派な人なら、絶対にお兄ちゃんを自分の奴隷にしようとはしない…それだけは絶対だ
お兄ちゃんは私の中に入って、私を感じたよね
私は宇宙の全てを、微塵の壁も無く受け止めてきた…お兄ちゃんは、宇宙を感じたんだ
私はお兄ちゃんの全てを有りの儘受け止めたから、お兄ちゃんは嘘偽りの無いお兄ちゃんの全てを感じた
そしてそれらは、全て完全に一つなんだよ
私の言う事を、全て受け止めて、答えて…お兄ちゃんはこれから一体、どうしたいの?
…
ゲントは、初めて、茫然とした様に、微動だにしなかった
ミレーナはゲントを抱き締めた
私の胸で泣いて、お兄ちゃん…苦しい時は、泣いて良いんだよ
男でも、心が温かければ泣くんだよ…私が全て受け止めるから、私の中で、泣いて
ゲントはミレーナの胸に顔をうずめて、震えた
声出して、泣いて良いよ…男が泣く事は恥ずかしくない…立派だと思うよ
だって、心が温かい男性なんて、凄く素敵じゃない
私がお兄ちゃんの涙、飲んであげるから、泣いて・・・お兄ちゃんの心を、私が全て、飲んで癒してあげる
ゲントは暫くミレーナの胸に顔をうずめて震えていたが、突然起きてミレーナの額を叩いた
…小娘が戦士をからかうものじゃない…年上に年下が従い、女は男に従うものだ
アハハハハハハ…ミレーナは大笑いした
笑うな!…そう怒鳴っているゲントも笑っていた
それが私の胸でついさっきまで泣いていた男の子が、言うセリフ?…ミレーナがまたゲントを抱いた
泣いてないわい、俺が涙を流したのをいつ見た?
お前こそ、泣いているじゃないか…潤んだ目で、ゲントは言った
お兄ちゃんの心が温かいから、私は涙が出たんだ
私はどんな重病人だって凶悪犯罪者だって、抱けば泣くよ…合体したら、泣かずにはいられない
だって、温かくない人なんて、いないんだから
全ての人は、生まれながらにして善なんだから
ミレーナは、色々な話をゲントに聞かせた
性医学の話が、一番大きなウェイトを占めていた
以下の内容だ
・性医学概要http://ameblo.jp/lazerc/entry-11563190340.html
…暫く、ゲントは考え込んでいた
ゲントはやがて、口を開いた…何年も前から聞きたかった事、今聞くぞ
お前一体、誰なんだ?
お前絶対、俺の妹じゃないだろ
俺の妹だったら、そんなに卓越している筈が無い…異常なまでの愛に満ち満ちている訳が無い
お前は女じゃないし、年下でもない
女だったら、そんなに理論的で、俺がそんなに頼りがいを感じる筈が無い…年下でも同様だ
お前一体、誰だ?
何言っているの?…ミレーナは答えた
さっき言ったばかりだよね…性医師とは全てだって
お兄ちゃんのお母さんでありお父さんであり、恋人であり妹であり娘であり、お兄ちゃん自信でもある
性医師とは、お兄ちゃんにとっての全てなんだよ…お兄ちゃんにとっての宇宙なんだ
そして、全てにとっての宇宙なんだよ…宇宙は、全てを幸福に導く力を秘めているのだから
だって皆、自分が幸福になりたいし、皆幸福にしたいって願っているのだから
歪んでしまった人だって、そう思っていて、それを裏切られたから歪んでしまった
私は宇宙だから、全部幸福にできるんだ
私の穴ポコは、上だろうと前だろうと後ろだろうと、宇宙の1つに過ぎない…でも、全部だよ
穴ポコは受けの形を取っているから、使い易いけど、本当は私という存在そのものが全て宇宙だ
私は変態幼女だけれども、只の変態幼女ではない
私は宇宙だ…全てを真の幸福に導く存在、それがナルシスト宇宙変態ミレーナ・フュールだ
…
俺は間違っていた…9歳の時から、裸で色々な人を抱くお前を見て、俺は酷く叱った
お前は泣きながら俺を怒鳴りつけたけど、俺にはその意味が分からなかった
だから、俺はお前を何度も殴った
お前は戦士の妹だ…食べ物欲しさに、体を売るな
食べ物なら、俺がいつも十分に食べさせてやっているだろうが…自分を大切にしろ!
そう言って殴ったけど、お前はいつも俺に話しかけていた…意味分からなかったけど、今初めて分かった
お前の中に入らなければ、最後まで分からなかったと思う
感覚で分かった…感覚で分かって初めて、お前の言葉から出る真実を見る事ができた
お前は、地球を救うよ…今、俺は確信している
聞いて良いかな…俺は一体、お前に何ができる
俺も、地球を幸福にする手助けがしたいんだ
…
ミレーナはすぐに答えた…二つ言っておくよ
私を愛して…私の全てを受け止めて、毎日抱いて愛して
私は、たくさんの人を脱いで抱いたけど、処女はお兄ちゃんにとっておいた…お兄ちゃんが一番好きだから
だから、お兄ちゃんに抱かれないと、私は駄目なんだ
私の敵、「愛排斥システム」は、非常に強大な敵だ
だから、私はきっと辛くなって、何度も何度も泣く
お兄ちゃんの胸の中で、何度も泣く
私は、お兄ちゃんに愛されれば、誰よりも強くなれるから、毎日愛して…抱いて愛して
後は私を強くして…心だけではなく、体もお兄ちゃんと同じ位まで強くして
これまでも稽古してくれたけど、これまでよりずっと真剣に私を強くして
優しき者は、強くなければだめなんだ…負け犬は、正義を唱える資格は無い…それが地球だ
もう言いたい事は言ったよ…後は又、感触で伝えるだけだよ
…
強く抱き締め合い、激しく交わり合った
その中でゲントの温かさと力強さとミレーナへの自己犠牲を問わない強い愛を感じてミレーナは確信した
私は絶対何にも負けない…見ていてよ、地球の皆…覚悟して、「愛排斥システム」
この地球はどうしても、幸福にならずにはいられないんだ
私にはお兄ちゃんがいて、この地球には私がいるのだから