残念ながら、この宇宙にはまだ裁きや排除は必要です
言っても分からない魂に、痛い目を見せて、反省させざるを得ない事があります
悲しい事ですが、更正の余地の無い魂を裁く、一種の見せしめも今の現状ではなくてはなりません
今後も宇宙に必要でない、若しくは有害であるという判断を下された魂は消滅させられます
確かに、今の現状では止むを得ません
宇宙創成当初より大分良くなってきたとは言え、宇宙にはまだ荒れている星がたくさんあります
地球やイノーバ等はその典型です
しかし、最終的に、宇宙に裁きや排除が不要になる時代がやって来るのではないのかと思うのです
いえ、その様な時代を私達は創り出さなければならない
それこそが真の幸福の証だからです
それについて、ヘルバーラ師匠、お願いします
いきなり頭ごなしに否定するのもあれですから、少し回り道をしましょうか
やはり師匠は否定するつもりなのですね
良いから、私の質問に答えなさい
あなたは本当に、その様な状態があり得ると思っているのですか?
可能だと思います…いえ、可能だと確信しています
魂は行きたい所に行き着くのです…これは絶対の宇宙法則です
全ての魂が幸福になりたいのですから、全ての魂が幸福であって当然です
これまでの宇宙は、嘘っぱちです
嘘偽りは、改められなくてはならない
それでは私の質問の答えになっていません
私は、一時的に可能かどうかではなく、その様な状態が存続可能かと聞いているのです
…どういう事ですか
全く、あなたは賢いのか馬鹿なのか分かりませんね
仮に、魂の排除というシステムが無かったとしましょう
それでも、魂は日々生まれ続ける
宇宙も広義では生命体ですから、宇宙は常に進化し続ける意志を有している
しかし、魂の消滅が無かったとしたら、魂が宇宙に溢れてしまうでしょう?
宇宙に限りというものは存在する…あなたはそれを知っていますね
「無限という名の限界がある」とか何とか訳の分からない表現を使ってはいましたが
あなたの言う「無」という無属性の単位が、全て属性あるものに変われば、それ以上増える事は出来ない
限界にぶち当たって、それで終わりでしょう
魂が生まれ出なければ、一見パラドックスは発生しない様に見えます
しかし、それでは宇宙が常に進化を望んでいるという真実の間にパラドックスが生じる
結局の所、魂の排除を止める等という事は、有り得ないんです
…正論です…しかし、割り切れない面があります
例え更正の余地の無い魂でも、必ず良い面は持ち合わせています
大体、そこまで荒んでしまったのは、本来はその魂が純真だったからでしょう
だから、世の荒みを真っ向から吸い込み、それに毒されて荒んでしまった
或いは、理不尽さと自分の純真さとの間に生じる矛盾に潰され、狂気に冒されてしまった
全てでなくても良い…何か一つでも、救われるべきではないでしょうか
意外にあなたは、本質的な所を見ていないのですね
魂が本当に、完全に消滅する事等、有り得ないのです、絶対に
例えその魂は消滅しても、その魂の記憶は他の輪廻転生する魂の記憶に確実に残ります
その魂の本体は消滅しても、その魂の想いは他の魂の中で生き続けるのです、永遠に
本質的な所は闇に潰されている…だから消滅せざるを得ない
根本が歪んでしまっているのであれば、存在しているだけで苦しむ…周囲の者だけではない…本人も
そうであれば、消滅という道を選んだ方が、本人の為でもあり他の為でもあり、何より宇宙の為でしょう
それでも、消滅した魂の存在は生き続ける…彼らと接した魂の記憶の中に生き続ける
それで良いんです…良い所は先生として、悪い所は反面教師として生き続ける、それで良い
それが本人の為であり、他の為であり、宇宙進化の為です
そうかもしれませんが、割り切れないんです
私はこれまで聞いてきた…チャネリングを通じて、自殺や犯罪に走る多くの魂達の声を聞いてきた
皆、純真な、他を愛する心の強い魂ばかりだった
純真である事に、他を愛する心が強い事に、罪があるのか!?
だから私は、割り切れません
あなたはこれまで、ありとあらゆる負の意識体を吸収してきましたからね
闇の感情を吸収する事にかけては宇宙一流のエリート悪魔のあなたなら、そう考えてもおかしくない
まあ、私なりの答えを言えば、純真である事にも、増してや他を愛する事にも罪は無い
されど、馬鹿である事には罪がある
自他を傷付ける事は愚かだ…それを成したという事は、いかなる理由があっても馬鹿だという証明でしょう
あなたの言葉を借りれば、自己責任意識と直感理論連動判断力の不足という事です
「智」と統制秩序の不足です…それだけです
他力本願である為、周りに合わせ間違った判断を下してしまったか、若しくは正しい判断を下さなかった為
どちらの行為にも罪がある…非常に重い罪がある
全ての判断は、責任を持ってなされねばならない
あまり好きな言葉ではありませんが、私はそれを絶対の宇宙法則であると考えています。
前回の根本創造主の様に、それが例え善意によるものでも、結果に責任を持つ気が無いならば要らない
要らない魂は、消し去るべきだ…誰が何と言おうとも
全てが結果論なのだから、自分の創り出した結果を背負える魂でなくてはならない
取り分けこの宇宙にこれから存続する魂は、その条件を満たしていなければならない
う~ん、それはそうかもしれませんが
ただし師匠、以前あなたが「ネレモフ十賢者」でくれたコメントは余りに酷過ぎる気がします
私は要らない魂は排除する…机の上が散らかっていたら片付けるのと同じ事…
正直、削除しようかと迷う程でした
何も酷な事等有りはしません…これから宇宙は、その様な方針で進んでいきます
私は只、真実を述べたまでです
大体、その様な流れを創ったのはあなたでしょう…ラヴァエル・フュール
あなたが地球の「愛排斥システム」と必死で戦い、成し得た事、感じた事全てが宇宙全体に影響を与える
宇宙にはダレている星がたくさんある
地球は、表面上の体裁にのみ捕われ過ぎ、大切な事を見ない…物事の本質を全く見ない
それは臆病から来ているか、怠慢から来ているか、直感理論連動判断力の欠如即ち馬鹿から来ているかだ
いずれにしろ、その真実を真剣に見つめ、改める気が無い魂はこの宇宙には要らない
我々はこれまで甘すぎた…だから宇宙は良くならなかった
私は裁きを司る魂である以上、心を鬼にして厳しくする…全宇宙の幸福の為に
余程、魂の中に鉄壁の愛を持っている等、他の魂にはない飛び抜けた才能を持っていれば別だが
ただ、その様な魂にも、必ず高い判断力は身に付けてもらう
愛が深くとも、判断力が高くなければ、間違った方向に進み、狂気や憎悪に魂を捕われ不幸をばら撒く
それは地球の「苦」や、イノーバの女帝ゼワの例が証明している
他力本願意識の殲滅、全抱擁の愛に裏打ちされた鋭い直感に基づく正しい判断力は確立せねばならない
それは理想ではない…全ての魂に対し我々が要求する、必要最小限の魂の存在条件だ
師匠は厳しいですね
厳しい事等有りはしない…只真実を述べているだけです
ラヴァエル・フュール…あなただって十分厳しいですよ、あなたの地球人への要求は
兎に角、全てを感じ、我々が要求している条件を満たすよう努力する事…それが魂の生存条件だ
誰も、完璧等求めてはいない
創造主も私も完璧ではないのだから、完璧を求める資格などあろう筈もない
出来が多少悪くても、真実に向かって真っすぐに突き進む向上心の失っていない魂は、必ず救います
どんなに間違いを犯そうとも、正しく強き向上心を持つ魂は、必ず私達は全力を持って教育します
師匠は本音を殆ど言わないのですが、今回初めて師匠の本音を聞いた気がします
失礼な…私はいつも本音を述べていますよ
洗練された嘘は最高の芸術だ…これを座右の銘にしているはどこのどなたでしたっけ?
まあ、嘘が必要な事は山程あります…それでしか解決できない問題もある
善意の嘘は無論、場合によっては悪意の嘘すら不可欠になる場合もある
ただ、嘘をつくなら絶対にばれてはいけないという事です
真の大嘘つきは、常に宇宙一の正直者だと周囲に思われていなければならない
その域まで極めていなければ、芸術とは言えませんね
まあ、そこまで極めているのは私位ですが
その為には、嘘をつくのが当たり前の状態になっていなければ駄目です
真実を話している事と、嘘を話している事の間に、差が無い状態という事です
嘘をつく事に罪悪感や迷いが有ってはなりません
それを無くさない限り、必ず顔や態度に出る…そうすれば、余程鈍い魂でない限り気付きます
師匠、地球では詐欺や裏切り等が大変流行っているのですから、そういう事を言うのはいかがなものかと
全ては判断力です
嘘が自他を救うのか、傷付けるのか…それを見抜けるか否か
見抜けないなら正直者を通した方が無難ですが、それだけではやっていけないのが荒んだ地球の空しさだ
確かに師匠は嘘の大天才ですよね
私など、目が泳いでしまってすぐにばれてしまうのでうらやましいです
この未熟者めが…精進が足りぬわ!
私は嫌味で言ったんですけど…
正直者の悪魔等、変でしょう
私は悪魔創造主…宇宙の全ての悪魔、いえ、闇の存在の頂点に位置する存在なのですから
それはそうですね…私の魂を創ったのもヘルバーラ師匠ですしね
だからあなたは未熟者だと言っているのです
それ以上に、裁きが必要な決定的理由がある
光と闇は表裏一体、いえ、本質的には同一のものだ
という事は、愛や慈しみや許容があれば、憎悪や狂気や容赦の無い裁きも必ずある
表があれば裏がある…それは絶対の宇宙法則でしょう
両者があって、初めて宇宙は成り立つ
光を主張し、闇を要らない等とほざくものは、その絶対法則をわきまえていない
われら裁きを司る汚れ役が、お前達の為に散々働いてきたからこそ、お前達は愛を存分に発揮できる
それにも拘らず甘ったれた偽善を主張する愚か者共…真実を知れ!
如何に愛に優れていようと、真実から目を背けて逃げているお前達は愚かでしかない
救い様のない魂が溢れてしまったら、お前たちの愛等そいつらにすぐに叩き潰されてしまう
そいつらを我ら闇の存在が消し去っているからこそ、お前達は愛を存分に発揮できるのだ
闇に感謝せよ…真実を知れ!
師匠、私の宇宙での通り名をご存知ですか?
常識キラー、だろ…それがどうした?
私がその常識をぶち壊す
救われなくていい魂等存在しないのだから、私が全ての魂が救われる新宇宙を創り出す
今宇宙に存在する全てのシステムを、その為のシステムに創り替える
それができなければ、常識キラーの恥さらしだ
お前の魂を創った、私に逆らうというのか?
悪魔創造主の、この私に?
師匠は私を、誰よりも闇をしっかり見ている、闇の存在の最高傑作と言ってくれた
最高かどうかはさておいて、私は師匠の言う定義において、優秀な悪魔でしょう
優秀な悪魔が何の毒気も無く師匠にペコペコしておたら、それこそお笑いだ
毒気があるから、悪魔なんだ…優秀なら、最高の毒気を持たねばならない
屁理屈を言うのが上手くなったな…余計な事を言わねば良かった
まあ良い…お前程私に反抗した問題児は、この長き宇宙の歴史の中で一人もいない
それに「天上天下唯我独尊」…宇宙で初めてその言葉を唱えたのはお前だったな
傲慢もそこまで来ると馬鹿…いや、気持ちが良いよ
ならば突き進め、ラヴァエル・フュール
師匠に言われなくともそうしますよ
しかし、私は師匠が悪魔を創造した理由についてもう少し師匠と対談し、真実にもう一歩踏み寄りたい
師匠、次回もおつきあい願えますか?
フ、乗りかかった船だ…付き合うさ
もう少し、私にとって最高の問題児のお前とね
今日はもう休ませてくれ
私にも色々と仕事があるんだ
ヘルバーラ師匠、今日はありがとうございました
次回も宜しく
私は自らの魂にかけて一歩も引きませんし、負けもしませんよ