パリで楽しみなのは夜のおさんぽ

歩きながら考えてしまうのは灯りのこと 

「先生の舞台ってどうして照明いつも暗いんですか」って

また言われちゃった・・とかね


前のカップルは観覧車めざして直行してゆく 

でも、この辺りから水たまりに反射しているのを

眺めてるのもいいよね・・・ とかね 


それでなんで私が舞台で照明の明るさをおさえるのかというと

影の部分をつくって奥行きを見せたいからなんだ~*

(私は照明のド素人。 だから自分では作れない。

イメージを伝えて照明デザイナーさんに作ってもらうんです)


光の量をおさえているだけ、私は暗いとは思ってないよ


ダンサーが光と影の中を出たり入ったりするのも面白い


見てくれる人達が闇の部分に何かを思いえがいてくれたら嬉しい


それにあまり照らしてしまうとどんどん景色は平面になって、

もしもっともっと照らせば真っ白でなんにも見えなくなっちゃう


照らせばそれで本当によく見えるのかな?


私は光と影と、そしてその間があるほうが、

きっと人は色々なものが見られると思うよ


上の写真はパッサージュの中にある大好きなサロン・ド・テ

このパッサージュだってきっと

「暗いですね」って思う人もいると思う


実際います


でもね

もしここで1度でもゆっくりと落ち着いて

自分にもどれるような時間が過ごせたら

きっともうここを暗いなんて思わなくなるとおもう


誰かの顔を

毛穴まで見えちゃうくらいクッキリハッキリ見たからって

それでよく見えたってことにはならない


気持ちいい風が吹いてきたり、いい香りが漂っているような

そんな安心できる空間を作ってくれるやわらかい灯りが好き

ぼんやり見えているのもいーじゃんいーじゃんっ!


パリのバレエのお稽古場はけっこう暗い

生徒の体をよく見るために

必ずしも蛍光灯パッチリつける必要はないと思う


これは私の意見