「INNER GARDEN-表象するイデア」は

2006年に創った作品です

 

バレエ経験者、

フラメンコダンサーの方、

ダンス初心者の方

コンテンポラリーダンスは

初体験の7名の生徒さんに

振付ました

 

当時のリハーサルノートを読み返すと

振付経験がまだ浅かった頃、

その都度毎回毎回

真剣に悩みながら答えを探して

リハに臨んでいた様子が

思い出されました。

 

~リハーサルノートより~

(問題1・ダンサーの問題)

振り渡された動きが理解できていない

(何が何だかよくわからない)

 

(問題2・振付家の問題)

踊る身体がまだできていない人をどのように

舞台上で成立させることができるか?

 

(考察)

問題1に対しては抽象芸術体験の有無が振付の理解に大きく関係していると考える。

現代作品に対するイメージが不足している。

 

問題2に対してはダンサーにどこまでリアリティーを持たせることができるかが鍵だと考える。具体的イメージがつかみやすいものへの集中度は高く、その結果、技術的には難易度が低い動きでも密度の高い振りやシーンを創ることに成功している。

今では頭の中で考えていることを

真剣にノートに書いていたのですね。

URL: youtu.be

 

 

 

~リハーサルノートより~

 

「INNER GARDEN」は

私という城(身体)の内にある

小さな中庭(イデア)

 

人が世界だと信じて目にしている物は

すべては表象で、自分自身の内のスクリーンに

映し出された影(イメージ)のようなもの

 

人はひとりひとりが小さな宇宙(精神)

のような存在だと考えると

肉体は精神が入っている箱(ケース)にすぎない

 

そして、彫刻家ロダンが

人間の情念の激しさや追憶、思索などの

精神活動の緊張感を肉体によって表現しようとした

 

「瞑想」あるいは「内なる声」の捻じれた身体や

「考える人」がからだ全体で考えているように

 

「肉体」がその形や動きのエネルギーの強弱で

精神を表わせるとしたら

それはどんな踊りになるだろうか

 

 

via YURI ecole de ballet contemporain
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