初心者可のコンテンポラリーダンスクラスの

生徒さん達とのクリエーションから

創作した作品。Kewai『気配』

 

6人分の衣装も全て

リハーサルの合間に手作りしました。

 

 

 

 

この舞台では

「踊ることも、舞台に立つことも

まったく初めての大人の方が

まるでプロのダンサーのように

堂々たる表現者として

舞台で演じていたことが驚きだ」と

 

お褒めの言葉をいただきました。

当時の制作メモより。。。。

 

音楽を止めて、お互いが見えない立ち位置でも

共通する呼吸の中で

ひとつの「動きの音楽」を踊れるようになろう!

そう意気込んで始めたリハーサル

 

「私パートナーを見なくても

二人が合っているかどうか

わかるようになってきました」

 

そんな嬉しい反応がでてきはじめてから

少しずつ皆の動きが静かに滑らかになってきました

 

自信の内側を感じながら、

お互いを感じあうこと

アンサンブルの醍醐味です

そしてもうひとつの醍醐味に

人と人とが関り合うことでうまれるドラマ性があります

たとえば

ロミオとジュリエットのような「物語」に

振付けられたのでなくても

 

抽象的なテーマを扱っていても

実際に踊るダンサーが「人」なら

見る人にはそこにドラマをきっと感じるはず

 

私はそう思います

 

今回も女性だけで踊るわけですが

この前デュエットシーンの振付け中に

「なんだか複雑な恋愛みたいな振付ですね」

そんな感想をもった生徒さんがいました。

 

「広げた両腕には空から降ってくる雨を

感じてみてください」

そういった私の一言で

全員の表情が確実に変わっていきました。

実際には恋愛を描きたいのでも

雨や自然についてのダンスでもないのですが

 

動きの中にドラマを見つけだしたり

動きにドラマ性を与えてみたり

そうやって膨らませてゆくことが

ダンス作品とダンサーと

相互に豊かにしてゆくと思っています