目次
各種族の傾向
各技能の傾向
ルールブックⅠ
ルールブックⅡ
ルールブックⅢ
各種族の傾向
この記事では、種族ごとに戦士系または魔法使い系で最適な技能を考察します。
すべて、筆者の主観に基づく判断です。
まず、いくつかの基準から種族を大まかに分類しました。
戦士系 or 魔法使い系
※マギテックシューターについては未評価
・戦士系向け
ドワーフ、ルーンフォーク、リカント、リルドラケン、グラスランナー
・どちらでも
人間、ナイトメア、ティエンス
・魔法使い系向け
エルフ、タビット、メリア、レプラカーン
能力値 or 種族特性
※ルーンフォークは「穢れなしで蘇生できる」点を評価するなら種族特性が優秀です
・どちらかといえば能力値が優秀
エルフ、タビット、ナイトメア、リルドラケン、ティエンス
・中立
ドワーフ、ルーンフォーク、メリア、グラスランナー
・どちらかといえば種族特性が優秀
人間、リカント、レプラカーン
低レベル帯向け or 高レベル帯向け
※高レベル帯になるほど精神抵抗力が重要になる印象です
・低~中レベル帯向け
タビット、ルーンフォーク、リカント、リルドラケン
・中立
人間、ナイトメア、メリア、ティエンス
・中~高レベル帯向け
エルフ、ドワーフ、グラスランナー、レプラカーン
諸説あると思いますが、以上を踏まえて考察を続けたいと思います。
各技能の傾向
次に、技能ごとに傾向をまとめました。
すべて、筆者の主観に基づく判断です。
重要な能力値
※一つだけ選ぶなら
ファイター:筋力
グラップラー:敏捷度
フェンサー:敏捷度
シューター:器用度
ソーサラー:知力
コンジャラー:知力
プリースト:精神力
フェアリーテイマー:知力
単体攻撃 or 範囲攻撃
・単体攻撃向け
グラップラー、フェンサー、シューター〈ボウ〉
・中立
ファイター、シューター〈ガン〉
・範囲攻撃向け
ソーサラー、コンジャラー、フェアリーテイマー
また、魔法使い系技能は高レベル帯になるほど、ダメージディーラーとして優秀になる傾向があります。
以上を踏まえて、各種族の最適技能を決めていきたいと思います。
ルールブックⅠ
人間:フェンサー
エルフ:フェアリーテイマー
ドワーフ:ファイター
タビット:ソーサラー
ルーンフォーク:ファイター
ナイトメア:コンジャラー
リカント:グラップラー
人間は能力値こそ決して恵まれているとは言えませんが、強力な種族特性が与えられています。
複数を対象とした攻撃を行う時、ルールブックによるとダメージ決定は原則として個別に行いますが、命中力判定・魔法行使判定は一括で行います。
したがって、確実に抵抗を突破して大ダメージを与えられる点で、範囲攻撃が得意なソーサラーやフェアリーテイマー等と相性がいいです。
ただ、単体攻撃が基本となるフェンサーは運命変転と相性がよく《必殺攻撃》型のフェンサーは人間が最適種族と言っても差し支えないでしょう。
エルフ、タビット、ナイトメアは知力が高く、ソーサラー、コンジャラー、フェアリーテイマーに適性があります。
この中ならどれを選んでも構いません。エルフはフェアリーテイマー、タビットはソーサラー&コンジャラー、ナイトメアはコンジャラーを生まれで選択すると、「心」の数値が高くなります。
エルフはマギテックシューターに適性がありますが、筋力が低く、二丁拳銃型向けです。
※用法:2Hの〈ガン〉は〈ロングバレル〉が優秀ですが、必筋15です
二丁拳銃型は射程が短く、上級戦闘では汎用性に難があります。
※資金に余裕があるなら、「用法:2H」の〈ガン〉を予備で購入しましょう
種族ではなくビルド自体の評価が分かれるでしょう。
何よりもエルフは中~高レベル帯の作成で非常に強力な《ファストアクション》型の斥候魔法使いへの適性が非常に高いため、ソーサラー or フェアリーテイマー+スカウトの構成をお勧めしたいです。
個人的な経験からいえば、エルフは高レベル帯の方が活躍させやすいです。
エルフは知力と精神力の両方が高く、後衛プリーストの最適種族と言っても差支えないでしょう。
筆者は、低レベル帯の作成でプリーストやフェアリーテイマーを選ぶことが多いです。
中レベル帯(レベル7〜10)ならフェアリーテイマーやドルイド、高レベル帯(レベル11〜)はソーサラーやフェアリーテイマーを主軸にエルフのキャラクターを作成することが多いです。
ナイトメアは前衛適性も高いです。
また、全般的に能力値が高く、マギテックシューターにも適性があります。
正直、どれを選ぶか悩ましいです。
レベル11以上で強化される種族特性を踏まえて、行使判定の達成値を上げる手段が乏しい魔法使い系技能が最適な技能と判断しました。
ドワーフはファイター、プリースト、マギテックシューター等に適性があります。
能力値は器用度、精神力が高いです。炎属性ダメージ無効の種族特性は特に中~高レベル帯で有効です。
器用度は、戦士系技能なら必ず役に立つ能力値です。
精神力が高いため、序盤のドワーフのプリーストはMPに安心感があります。ただ、知力が低いため、回復量の少なさが気になることはあります。
後衛プリーストならエルフの方が使いやすいですが、前衛プリースト(神官戦士)適性が高く、エルフとの大きな違いです。
精神力は、プリーストやマギテックを選択する場合に役立ち、魔法に強い前衛という点でルーンフォークやリカント、傭兵生まれの人間等に対する差別化要素となります。
ただ、上級戦闘では移動力がネックとなりがちです。
このため、移動力が重要でないマギテックシューターを選ぶべきか悩ましいところです。
スペックが優秀な〈ロングバレル〉を装備するための必筋を満たしやすく、ドワーフと同じく器用度と精神力が高いエルフに対する差別化点となります。
ファイターなら、《人馬一体》を習得できるライダー5レベル以上前提で、騎獣に跨って戦うという選択肢も考えられます。
このとき、移動力は騎獣のデータを参照します。本人の移動力の低さは問題となりません。
ルーンフォークは精神力が低く、マギテックを含めた魔法使い系技能はあまりお勧めできません。
敏捷度は高くないものの、筋力や器用度が高いため、ファイターが使いやすいです。
ルーンフォークのイメージに合うかはともかく、能力値だけならボウシューターという選択もあります。
リカントは戦士系技能ならどれも適性がありますが、種族特性を最大限生かせるのは手数型のグラップラーでしょう。
あるいは、複数回の攻撃を行うグラップラーに対し、複数体を攻撃できる《薙ぎ払い》ファイターも、特性を活かせる候補となるでしょう。
ルールブックⅡ
リルドラケン:ファイター
メリア:プリースト
グラスランナー:フェンサー
初期作成PC向けのシナリオでGMをすると仮定して、サンプルキャラクターを作成するならリルドラケンのファイターは間違いなく入れます。
リルドラケンのファイターは定番中の定番です。
※気になる点を挙げるなら命中難になりやすいため、武器はメイスがお勧めです。必筋20の2H武器〈モール〉が高火力で使いやすく、このゲームがメイス・ワールドと呼ばれる理由の一つです。
魔法がさほど脅威ではなく、《頑強》を習得できない低レベル帯の作成ならリルドラケンのファイターほど心強い前衛はいません。
リルドラケンは筋力と生命力が高く、その他の能力値が低くなります。
これは、ちょうどエルフと逆です。後衛がエルフだといい感じに補完が取れます。
前衛がリルドラケンのファイター、後衛がプリーストのエルフでスカウト、セージのPTに足りない方を担当するイメージです。
※筆者はいつもエルフを使うので、ポジショントーク気味な部分はあります
メリアは生命力と精神力が高い種族です。筋力がそこまで高くなく、どちらかといえば後衛プリースト向けです。
同じ森の住人のエルフと比較すると器用度、敏捷度、知力が低く、筋力、生命力が高くなります。
そのため探索能力はやや落ちますが、HPが高いため、敵の魔法で後衛も被弾するような状況では、安定性が上がります。
生命力と精神力が高い点でドワーフと競合しますが、ドワーフより知力が高く、回復魔法の回復量やセージ適性でいえばメリアが優れています。
グラスランナーは中~高レベル帯向け種族です。期待値で作成した場合、能力値の合計はルールブック掲載種族でトップ(97)となります。
能力値は、筋力と知力が低く、その他が全般的に高めです。
そのためファイター適性はあまり高くありませんが、高い敏捷度と魔法に強い種族特性を踏まえるとタンク適性が非常に高いです。
MPを持たないため、エンハンサー技能を使用するには魔晶石が必須です。
したがって、回避が重要なフェンサーや武器の必筋が低いグラップラーに適性があると言えるでしょう。
魔法を「抵抗:消滅」で受けることができ、高レベル帯ではトップクラスのタンク性能を誇ります。
※「抵抗:必中」を除く
中〜高レベルの作成なら《挑発攻撃Ⅱ》を採用した回避特化型が有力候補です。
ルールブックⅢ
ティエンス:ファイター
レプラカーン:マギテックシューター
ティエンスはグラスランナーと並んで能力値がトップとなります。
能力値の配分は、やや耐久寄りのバランス型です。
したがって、魔法にも強めなタンクとなるファイターが最適と考えられます。
ティエンスの種族特性はライダー向けで、ファイターはライダーと最も相性がよい技能です。
レプラカーンは能力値こそ恵まれていませんが、最大の強みは種族特性にあります。
レベル11以上になると毎ラウンド指輪を破壊することも可能です。
魔法行使判定の達成値基準で比較するなら、タビットやナイトメアを上回ります。
したがって、ソーサラーやフェアリーテイマーに高い適性があります。
一方、装備品がいっぱいになりやすいのはマギテックシューターです。
器用度が高いレプラカーンは、マギテックシューター向けの種族といえるでしょう。
いずれにせよ、レプラカーンは資金が潤沢なレベル帯(卓)で使いやすくなる種族です。
ソーサラーやフェアリーテイマーはレベル11で《ルーンマスター》を自動習得すると格段に強くなります。
レベル11以上なら、ソーサラーやフェアリーテイマーも有力な選択肢です。