※2025年2月に開催されたオフセッションキャンペーン卓(全10回)の第8回シナリオです。
※作成レギュレーション12-13(105000経験点、210000G、1700名誉点、54回成長)
→ルールブックⅢ72,74頁参照
◯必要なもの
ソード・ワールド2.5ルールブックⅠ〜Ⅲ
キャラクターシート
筆記用具
ダイス
◯GM向け記載事項
◯シナリオNPC(アリアドネ)
アリアドネ(105000点) - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
◯サンプルキャラクター(4人)
ダグラス【作成レギュレーション12-13】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
セリーヌ【作成レギュレーション12-13】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
ブルーノ【作成レギュレーション12-13】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
アリエル【作成レギュレーション12-13】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
以下、シナリオ本編です(ネタバレ注意!)
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〇密かな悪(S10)
想定PL人数:2人~4人
※2人の場合、下記の裁定を適用する
アリアドネ(ゆとシート)を各種判定および戦闘に参加させる
※4人の場合、下記の裁定を適用する
魔物の各部位に10個ずつ剣のかけらを追加する(HP+50、MP+10、生命・精神抵抗力+2)
○サンプルキャラクター組み合わせ例
2人:ダグラス、ブルーノ、アリアドネ(フェロー)
3人:ダグラス、セリーヌ、ブルーノ
4人:ダグラス、セリーヌ、ブルーノ、アリエル
〇シナリオの概要
遺跡調査の依頼を達成し、ロクサネと別れた君たちはハーヴェスから依頼を受けることになる。
魔動機文明時代のドラゴンフォートレスを動かすための鍵が、ハーヴェス王国南方の奈落大教会付近の遺跡にあるという。先遣隊が行方不明だ。君たちに鍵を回収してほしい。
〇シナリオの流れ
1 プロローグ
2 魔航船
3 奈落大教会
4 遭遇戦
5 地下迷宮
6 魔神使い
7 エピローグ
1 プロローグ
ロクサネと別れ、異国を満喫していたアリアドネと合流したあなた達は、ハルシカ協商国の中心部の冒険者ギルドに来ています。時刻は昼下がりで、受付の女性から話があるようです。
受付「この度はお疲れ様です。皆さんのお陰で、アウローラさんの探し物が見つかりました。急な話ですが、ハーヴェスから依頼が来ているようです。
依頼人は、ハーヴェス王国になります。王国から南に進むと、魔動機文明時代の遺産であるドラゴンフォートレスが放置されているのですが、鍵があれば動かせるかもしれないとのことです」
ドラゴンフォートレスと聞いて、思い当たる節があるかもしれません。魔物知識判定をどうぞ。
〇ドラゴンフォートレス(Ⅲ404頁)
知名度17、弱点値20
今回明らかになった情報ですが、と受付の女性は続けます。
受付「これまで、多くの魔動機師がドラゴンフォートレスを再起動させようとしてきましたが、起動させることはできませんでした。
ですが、先日ハーヴェスの南方にある奈落大教会支部の魔動機師がテロを画策したとして王国に逮捕された際、犯人の持ち物から奈落大教会近隣にある遺跡にドラゴンフォートレスを起動するための鍵が保管されていると記された手記が見つかったそうです。
手記には奈落大教会の教皇の直筆のサインがあり、情報の信憑性は高いです。この依頼を受けるなら魔航船(飛空船)でハーヴェスへ向かって下さい。運賃は1人5000Gです。
所持金が足りないなら、報酬から前借りすることができます。報酬は1人50000G、加えて名誉点が300点です。私自身、こんな金額を聞いたのは初めてです。クライアントが国家となると、金額も桁違いですね。詳しい情報は、皆さんの所属するハーヴェスのギルドマスターにお願いします」
アリアドネが少し興奮した様子で言います。
アリアドネ「50000G!すごい報酬だね!!私はそのお金で実家を建て直したいな…」
魔航船の出発は夕方です。皆さんは乗船場へ向かうことになるでしょう。
2 空へ
運賃を支払って(あるいはツケ払いで)、魔航船(→Ⅱ334頁)に乗り込みます。軽量で高価な品物の交易に使用されるのが一般的な魔航船ですが、高額な運賃を支払えば乗せてもらえるようです。乗客はあなた達だけです。アリアドネが言います。
アリアドネ「すごい、浮かび上がってるよ!街が小さく見えるね!!」
大量の魔晶石のマナを消費して、巨大な魔航船は空に浮かび上がります。マナチャージクリスタルや乗員のマナも併用して運航に役立てているようです。
魔航船は運航の際に、魔晶石を大量に消費します。ここでは、魔晶石1点あたり100Gで好きなだけ買い取ってもらうことができます。
乗員の話によれば、運航に皆さんのマナを役立てることができるかもしれません。
精神抵抗力に2dを加えた値を計算し、その100倍の金額が変換されます。
※例:精神抵抗力19のアリアドネが出目7を出したなら、19+7=26のMPを動力に変換することができます。消費MPの100倍の金額の2600Gが返金されます。
※出目2および12は、出目の値をそのまま参照します(自動成功、自動失敗はありません)
※MPの最大値が上限となります。グラスランナーのキャラクターは判定に参加できません。
翌日の夕方、魔航船はハーヴェスに到着しました。ハーヴェスのギルドを目指します。
アリアドネ「外国もいいけど、やっぱりブルライトが一番だね」
これまで皆さんが何度も依頼を受けてきたハーヴェスのギルドに戻ってきました。マスターがあなた達を出迎えます。
マスター「おお、しばらく見ないうちに逞しくなったようだな。いい社会勉強になったか?」
そう言うと、皆さんを奥の部屋に案内します。依頼について詳しく聞くことができるでしょう。
3 マスター
マスター「早速だが、本題と行こうか。王国も急いで回収したいみたいだからな」
奥の部屋に案内された皆さんは、マスターから話を聞くことになります。
マスター「まず、この依頼を耳にして、何か違和感があった奴はいるか?まず金額についてだろう。ドラゴンフォートレスにはそれだけの価値がある。端的に言えばそうだろう。…少なくとも表向きは。ただ、他にも理由がある。奈落大教会(→Ⅱ314頁)だ。
奈落教は魔神を神の使いとして信仰する悪徳宗教の一つで、ブルライト地方南部に支部がある。王国はシャローアビスの出現がそう多くなく、信者も少ないとされているが、先日、信者によるテロ未遂事件がハーヴェスであった。
問題は、犯人が大陸北部にある教皇庁、つまり総本山からやってきた人物で、教皇のサインが入った手記を持っていたことだ。ブルライト支部の近くに、ドラゴンフォートレスを動かすための鍵があるという。テロリストが例の魔動機を動かしたとしたらどうなると思うか?
したがって、例の鍵を早急に回収してしまいたいところだ。当初はアリアドネのパーティではなく、ハーヴェスの実力者のパーティ(平均レベル9)に依頼していた。だが、通話のピアスで定期的に連絡してくるはずが、2日前を最後に途絶えてしまった。それで、依頼は失敗扱いとなった。
強力な敵が待ち構えている可能性を考えれば、彼ら以上の実力がある者たちに頼むのが妥当だろう。だが、そんな奴は数えるほどしかいない。ランドール地方にいるお前たちに、魔航船に乗って急いで帰ってきてくれと頼んだのはそのような経緯があったからだ。
鍵の回収が今回の依頼だが、可能なら先行した冒険者パーティを救出してほしい。追加報酬も出る。それに、危険な目に遭っているのなら俺としては助けてやってほしい」
先遣隊は3人です。名前はアーノルド、アナスタシア、ヴェロニカです。冒険者ギルドに登録されている情報は、以下の通りです。
〇アーノルド
種族:リカント
年齢:23
性別:♂
穢れ:0
出身:ドーデン地方
言語:交易共通語、リカント語、魔動機文明語
技能:グラップラー8、スカウト7、レンジャー5、エンハンサー3、アルケミスト5
〇アナスタシア
種族:エルフ
年齢:47
性別:♀
穢れ:0
出身:ブルライト地方
言語:交易共通語、エルフ語、リカント語、魔動機文明語、汎用蛮族語
技能:フェアリーテイマー9、ドルイド7、スカウト7、セージ5、アルケミスト1
〇ヴェロニカ
種族:ナイトメア(人間生まれ)
年齢:130
性別:♀
穢れ:1
出身:コルガナ地方
言語:交易共通語、コルガナ語、リカント語、魔動機文明語、汎用蛮族語、ドレイク語、バジリスク語、魔神語
技能:プリースト(ミリッツァ)10、セージ9、ファイター7、レンジャー5、アルケミスト3
追加報酬は生存者1人につき+5000Gです。マスターに頼めば3人の似顔絵を見せてくれます。
依頼を承諾すると、遺跡までの地図を手渡されます。火山地帯の近くを通過するようです。
4 遭遇戦
未明にギルドを出発したあなた達は、平原を南下して地図に示された遺跡を目指します。地平線から朝日が昇ってきた頃、アリアドネの提案で朝食を取ることにしました。
アリアドネ「そういえば、この近くには火山があるんだね」
次の瞬間、轟音と共に巨大な動物が走ってきます。それは全身に炎を纏っています。
アリアドネ「…もしかしたら強い相手かもしれないよ、みんな気をつけて!」
敵はあなた達に向かって突進してきます。では、魔物知識判定をどうぞ。
〇ブレイズマンモス(Ⅲ367頁)
知名度22、弱点値25
戦闘開始です。目標値21で先制判定をどうぞ。
ブレイズマンモスを倒しました。戦利品の獲得を終えると、アリアドネが言います。
アリアドネ「私はマンモスのご飯じゃないよ。…それより朝ご飯の続きにしようよ」
5 地下迷宮
ブレイズマンモスを倒し、朝食を終えたあなた達は、地図に示された場所までやってきました。
台地のような地形になっていて高さは100mほどです。目の前に入口があります。扉はなく、自由に出入りすることができます。
アリアドネ「アーノルドたちは、ここから先に入ったみたいだね」
先遣隊から最後に連絡があったのは、洞窟に入ったタイミングのようです。
〇GM向け記載事項
中は暗く、暗視がなければすべての行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。
目標値20の足跡追跡判定(スカウト+知力B)に成功すれば、中へと3人の足跡が続いていることが分かります。
5-1 見取り図
○GM向け記載事項
地図作成判定(目標値10+区画数、スカウト、セージ+知力B)に成功すれば、踏破した範囲でGMが手書きの地図を渡します。PLがメモしていれば、判定の必要はありません。
隣接する区画に移動するための所要時間は10分です。
目標値20で先行した冒険者の足跡追跡(スカウト、レンジャー+知力B)を行うことができます。区画を移動するたびに判定が必要です。彼らは最短ルートで「冒険者」を目指しています。
5-1 探索結果A
坑道を進むと、行き止まりになっています。
通常の鍵で施錠された扉が見えます。解除判定(スカウト+器用度B)の目標値は16です。扉付近を探索(目標値16、スカウト+知力B)すれば、危険はないと感じます。
部屋で探索(スカウト+知力B)を行えば、以下のアイテムを入手します。
20以上:人数分のマテリアルカード赤(Sランク)を入手しました。
24以上:さらに、人数分の消魔の守護石(2d点)を入手しました。
5-2 探索結果B
坑道を進むと、行き止まりになっています。
通常の鍵で施錠された扉が見えます。解除判定(スカウト+器用度B)の目標値は16です。扉付近を探索(目標値16、スカウト+知力B)すれば、危険はないと感じます。
部屋で探索(スカウト+知力B)を行えば、以下のアイテムを入手します。
20以上:人数分のマテリアルカード緑(Sランク)を入手しました。
24以上:さらに、人数分の消魔の守護石(1d+4点)を入手しました。
5-3 光る版
坑道を進むと、行き止まりになっています。
通常の鍵で施錠された扉が見えます。解除判定(スカウト+器用度B)の目標値は16です。扉付近を探索(目標値16、スカウト+知力B)すれば、危険はないと感じます。
部屋で探索(スカウト+知力B)を行えば、以下のアイテムを入手します。
自動:光る板(電光掲示板)を見つけました。
20以上:人数分のマテリアルカード金(Sランク)を入手しました。
24以上:さらに、人数分の能力増強の腕輪(4種)を入手しました。
光る板には、魔動機文明語で以下のような内容が書かれています。
「ドラゴンフォートレスの鍵は、奥の部屋。道中、毒の仕掛けあり。宝物庫には、マテリアルカードがある。2つの部屋は、番人が守っている」
1人の屈強な戦士と、左右に2人の魔法使いの絵が描かれています。魔物知識判定が可能です。
〇アンデッドジェネラル(Ⅲ383頁)
知名度16、弱点値20
〇レイス(Ⅲ382頁)
知名度16、弱点値23
5-4 毒沼
坑道を進んでいくと、液体がたまって池ができていることに気付きました。薬品学判定(目標値16、レンジャー、セージ+知力B)に成功するか、電光掲示板の内容を読んでいれば猛毒の沼であることが分かります。
沼に浸かればダメージを受けるでしょう。飛行系の能力を使用するか、軽業判定(目標値24、冒険者レベル+敏捷度B)を行い、岩場を飛び越えながら進む必要があります。
24以上:岩場を飛び越え、毒沼を切り抜けることができました。
23以下:毒沼に浸かってしまいました。目標値24で生命抵抗力判定をどうぞ。
毒沼に浸かったなら、威力50(C10、抵抗:半減)の毒属性の魔法ダメージを受けます。抵抗に成功すれば、クリティカルは発生しません。
毒沼を抜けると、救命草が1本落ちていました。自生していたものではなく、誰かが落としたように見えます。
5-5 宝物庫
坑道を進むと、行き止まりになっています。
扉が見えます。扉付近を探索(目標値16、スカウト+知力B)すれば施錠はされていないが、中から何者かの気配を感じることが分かります。
また、壁に1人の屈強な戦士と、左右に2人の魔法使いの絵が描かれています。まだ魔物知識判定を行っていないなら魔物知識判定が可能です。
※魔物知識判定に成功していれば、アリアドネが言います
アリアドネ「強敵だね。戦うなら、勝てる見込みがあるか作戦を立てた方がいいかもしれないよ」
〇アンデッドジェネラル(Ⅲ383頁)
知名度16、弱点値20
〇レイス(Ⅲ382頁)
知名度16、弱点値23
○GM向け記載事項
レイスの最大の強みは先制値の高さです。レベル13で驚異の25と、ルールブックで2番目に高い(トップはレベル19の魔神ゲルダムの26)魔物です。
この敵に挑むなら、先制判定に成功する見込みがあるかどうか必ず確認しましょう。
(人間またはキルヒア神官のスカウト(ウォーリーダー)が【イニシアチブブースト】を使用できることが確実に先制判定に成功するための一つの目安です)
先制判定に成功する見込みがあるなら、圧倒的な攻撃回数を誇るアンデッドジェネラルの攻撃を凌ぐ見込みがあるかチェックします。対処例を紹介します。
1 先攻1ラウンド目でアンデッドジェネラルを倒す
2 前衛の回避力が、敵の命中力よりも圧倒的に高い
3 前衛の防護点が、敵の打撃点期待値(2d+18=25)よりも高い
4 妖精やゴーレム、アンデッドを盾にする(アリアドネは悲しみますが…)
5 【バインド・オペレーション】で敵の移動を封じる
6 【ストーンウォール】で敵の移動と視認を妨害する
中に入ると、宝物庫の番人が侵入者を排除するためこちらに向かってきます。目標値25で先制判定をどうぞ。
宝物庫の番人を倒しました。人数分のマテリアルカード5種セット(SSランク)があります。
5-6 薬師道具
坑道を進むと、微かに音が聞こえてきます。
聞き耳判定(目標値16、スカウト+知力B)に成功すれば、この近くに地下水が湧き出している場所があることが分かります。
地下水脈の場所に行ったなら、「アーノルド」と名前が刻まれた薬師道具を見つけます。
また、薬品学判定(目標値16、レンジャー、セージ+知力B)に成功すれば、地下水は無毒で飲用に適していると分かります。
※地下水脈に行ったなら、アリアドネが言います
アリアドネ「ここで休憩していたのかな。アーノルドたちは先に進んだみたいだね」
5-7 冒険者
分岐を右に進むと、扉が見えます。異常感知判定(スカウト+知力B)をどうぞ。
自動:人の気配がします。
20以上:男女2人の声が聞こえます。
扉は施錠されておらず、中に入るとリカントの男性とエルフの女性がいます。ギルドで似顔絵を見ていれば、アーノルドとアナスタシアだと分かるでしょう。どうやら2人は無事のようです。似顔絵を見ていなくとも、名前を尋ねれば教えてくれます。
もう1人の冒険者について尋ねると、ヴェロニカなら大丈夫、保存食は余裕があるし、ここでずっと待っていると、彼女を無条件に信用しているようです。様子がどこか不自然です。
彼らの反応は概ね友好的ですが、あなたたちは違和感を覚えました。では、異常感知判定(スカウト+知力B)をどうぞ。
自動:2人は魔法をかけられているのではないかと思いました。
16以上:魔法は呪い属性ではないかと思いました。
20以上:2人は<魔神の種>を植え付けられているのではないかと思いました。
○GM向け記載事項
2人に対して行使された魔法は、デモンズシード(→ML36頁)です。
モンストラスロアを導入している場合、31~32頁を参照して下さい。
この魔法によって<魔神の種>を植え付けられた穢れを持たない人族は、術者に対して好意を抱くようになります。最初は軽い友人といった程度ですが、年月が経つにつれて完全忠誠を誓うようになり、やがて<人形化>して肉体を完全に乗っ取られてしまいます。
<魔神の種>の使用は極めて非人道的であり、場合によっては極刑もあり得る犯罪行為です。
術者は、少なくとも9レベルの魔神使いであることが分かります。また、この魔法が行使可能なのは対象が眠っているなど、身体的に抵抗されない状況に限られます。
目標値20に成功していれば、これらの情報を併せて開示します。
彼らが平常心ではないことは分かりました。デモンズシードの達成値は30ですが、先ほどの異常感知判定に成功していれば、リムーブ・カースなど達成値の比べあいが必要な魔法で解除を試みる際、2人に状況を説明してから魔法を行使するため、達成値に+4のボーナス修正を得ます。
(トータル・サニティで解除するなら達成値の比べあいは不要です)
※デモンズシードの解除に成功した場合の描写
成功:様子がおかしかった2人は、正気を取り戻したように見えます。同時に、信頼していた仲間に魔法をかけられていたことが分かり、ショックを受けている様子です。
とはいえ、魔法の効果とは別の理由で2人はヴェロニカに対して恩を感じている様子です。彼女には事情を説明してほしいので、ヴェロニカを説得してほしいと頼みます。
また、説得のために2人は協力を惜しまない姿勢です。2人から詳しく話を聞くことができます。
○GM向け記載事項
デモンズシードを解除しなくとも、2人に聞き込みを行うことは可能です。ただし、後の説得において2人はヴェロニカを信じて待っているので説得には参加しません。
また、<魔神の種>の情報がなければGMの判断で一部の情報を開示しなくても構いません。
部屋を見渡すと、アンデッドの残骸が1体あります。既に魔物知識判定に成功しているか、見識判定(目標値16、セージ、バード、アルケミスト+知力B)に成功すれば、残骸がアンデッドジェネラル(→Ⅲ383頁)であると分かります。
アンデッドジェネラルについて彼らに尋ねると、3人で戦って倒した、アーノルドはまるで歯が立たずに反撃を受けて気絶していたが、ヴェロニカが代わりに倒してくれたと教えてくれます。詳しい状況はアナスタシアが教えてくれます。
1 アンデッドジェネラルとの戦闘について
アナスタシア「部屋に入ると、敵が普通じゃないことはすぐに分かったわ。それでも、アーノルドにバフをかけ、彼は先制攻撃を仕掛けた。でも、敵は倒れなかった。その直後、反撃を受けて彼は気絶してしまった。…彼は死んでしまったと思ったのよ。
今までの人生が走馬灯のように蘇って、恐ろしくて座り込んでしまった。本当に、情けないと思う。でもヴェロニカだけは違った。
彼女は怒りを露わにするかのように、全身に粒子をまとって果敢にもアンデッドに突撃していった。アンデッドは一瞬で倒された。よく思い出せないけど、彼女はとにかく強かった。
見たことのない魔法だと思ったけど、そうね、召異魔法だと言われれば確かにそうなのかもしれないわ。そういえば、着替えの時に彼女の胸の真ん中に見慣れない模様が刻まれているのを見た。…あの時は聞かなかったけど、タトゥーのような模様はもしかして?」
→目標値16の見識判定(セージ、バード、アルケミスト+知力B)に成功すれば、ヴェロニカの胸に刻まれた模様が〈召異の刺青〉(→ML30頁)であると分かる。
2 なぜヴェロニカに恩を感じているのか(→手がかり1)
アナスタシア「彼女がいなければ私たちは今頃死んでいたわ。こうして生きていられるのは、彼女のお陰よ。彼女がしたことは社会的に許容されないことだけど、彼女がしてくれたことがなくなるわけじゃない。力がなければ仲間を守れない。戦場は実力が全てよ。
あなた達はヴェロニカを説得したいみたいだけど、私も同感だわ。その方が彼女のためになるから。だから、私たちも同行して一緒に説得してあげる。説得力が出ると思う」
→「1 アンデッドジェネラルとの戦闘について」に言及していなければ、話してくれる
3 ヴェロニカの人柄や生い立ちについて
アナスタシア「冒険者はビジネスパートナーだから身の上話は必要最低限という人もいるけど、彼女はよく話す方よ。彼女は人間生まれのナイトメアで、生まれてすぐ神殿の前に捨てられたらしいわ。彼女はミリッツァの神殿で育ったそうね。コルガナ地方の出身だけど、結婚を機にブルライトに移住したのよ。
もう亡くなったけど、彼女の旦那さんはブルライト地方出身の冒険者だった。ああ見えて彼女は130歳だからね。人間の寿命はあっという間ね。今も、亡くなった旦那さんのことを愛しているみたい。そして、3人の息子のことが大好きみたいね。
彼女は私たちと同じ冒険者だけど、他に生き方がなくて冒険者になったと言っていた。ナイトメアによくある話よ。3人の息子や孫は誰も冒険者にならなかったけど、彼女はいいことだと思っている。他に生き方があるということだから、ってね。
魔神使いは、社会的には受け入れられない存在だから一般的には自身の素性を隠す人が多いと聞いたことがあるわ。ヴェロニカは社交的だから、意外だった。
冷静に考えると、この遺跡に入った時から遺跡の構造を詳しく知っているみたいだった。奈落大教会の関係者だから詳しかった、と言われたら納得がいくかも。
でも、彼女の性格を考えたら、あなた達が説得して奈落大教会と関係を絶つように約束させることも不可能ではないと思うわ。恐らく、彼女の大事な人がその関係者だったのよ」
4 依頼を受けた経緯について
アーノルド「あんたらほどではないが、俺たちもハーヴェスでは実力者のパーティとして認識されている。だから、3日前の時点でブルライトにいる中で一番の冒険者パーティだったんだろう。
奈落大教会の件についても説明を受けているし、だから急ぎなんだと。それに、王国が依頼人とだけあって報酬も破格だ。冒険者として受けないわけにはいかないだろう?実際、アンデッドジェネラルを倒したら、貴重なマテリアルカードが落ちていた。…ここは本当にすごいな。
ただ、ヴェロニカはあまり乗り気ではなかった。今となっては、彼女が奈落大教会の関係者だから板挟みになっていたんだろうな。偶然かもしれないが、最短ルートでこの部屋まで進んできたのは事実だ。何か知っていたのだろう」
5 戦闘後の行動について
アナスタシア「アーノルドは気絶していて、私は放心状態だった。戦利品を確認するとヴェロニカはホーリー・クレイドルをかけてくれると言ってくれた。3時間で6時間寝るのと同じ効果があるからと言ってね。
その間、彼女は私たちの側にいると言ってくれた。恐らくその時に…私たちに<魔神の種>を植え付けた。3時間後、私たちが目覚めると、交代でヴェロニカが休んだ。その後、私1人で行くと言ってこの部屋を出て行った。通話のピアスが壊れてしまったかもしれないからと」
6 ヴェロニカの行き先について
アナスタシア「通話のピアスが繋がらなくなって、私たちが戦闘で消耗してしまっていたから、1人で先に進むと言っていたわ。外に出られたら、繋がるかもしれないって。
あなた達が救援に来た以上、繋がらなかったのね。恐らく、繋がったらもっともらしい言い訳をして時間を稼ぐつもりだったんじゃないかしら?〈魔神の種〉が十分に効果を発揮するには、時間が必要だからね」
〇GM向け記載事項
ヴェロニカはデモンズフライト(→ML37頁)を行使して飛行状態で先に進んだため、足跡追跡判定を行っても足跡を見つけることはできません。
7 ヴェロニカを説得する方法(→手がかり2)
アーノルド「そうだな…女神官をヴェロニカに差し出してみるのはどうだ?」
差し出されると聞いて、アリアドネが真っ青になっています。
アリアドネ「えっ?私、生贄にされるの?怖いよ!死にたくないよ!!」
いや、とアーノルドは続けます。
アーノルド「ヴェロニカは未亡人で、息子が3人いるんだ。子どもが好きなんだ。だから、差し出すのは生贄ではなく、情に訴えるという意味だ。
彼らに対して、自分の醜い面を見せたくないだろう。子どもたちにこのことを知られたらと言われたら、響くものがあるだろう。感情に訴えかけるんだ」
…アリアドネはそう聞いて安心するも、子ども扱いされたことが不服のようです。
アリアドネ「あのね、私アーノルドよりもお姉さんだからね?私は大人だから!」
8 ヴェロニカが恐れていること(→手がかり3)
アーノルド「〈魔神の種〉の使用が露見したら、極刑もあり得るからだろう。誰だって処刑されたくはない。幸いにも、俺たちはすぐ呪いを解除された。本当に処刑される可能性は限りなく低いだろう。ただ、彼女は冷静ではないかもしれない。
投降するよう説得を試みるなら、処刑されることはないと話すべきだ。実際に被害は出ていないし、彼女はこれまでギルドに貢献してきた経歴があるから、勲功が一切考慮されないことはないはずだ。最悪、王国と取引をして二重スパイになる手もある。王国も、国益に繋がる人物を処刑するほど馬鹿ではない」
9 ドラゴンフォートレスの鍵について
アーノルド「この部屋にあったぞ。ただ、今はヴェロニカが持っているから説得するほかないだろうな。ヴェロニカは地下迷宮に入ってから一度も寄り道をせずにこの場所を目指してきた。最初から、ここにあることを知っていたんだろう。
先に進むと言っていた。遺跡を進むと、外に出られるかもしれないと。恐らく戦闘で壊れてしまったのだろうが、通話のピアスが繋がらなくなってしまった。だから、外に出て試したいんだと。今から考えると、外に出られることも事前に情報を得ていたのだろうな」
最後に、聞き込み判定(冒険者レベル+知力B)が可能です。
20以上:さらに、追加で1つの情報を得ました(開示されていない情報を1つ開示する)
24以上:さらに、追加で2つの情報を得ました(開示されていない情報を2つ開示する)
すべての情報を開示し、かつデモンズシードが解除されていれば、アナスタシアが全員に月光の魔符(+2)を渡しながら言います。
アナスタシア「あなた達には感謝してもし切れないわ。ちょっとした気持ちよ」
地下水脈で見つけた薬師道具をアーノルドに返したなら、彼は感謝の意を述べてくれます。デモンズシードが解除されていれば、全員に月光の魔符(+1)を渡しながら言います。
アーノルド「拾ってくれてありがとう。ヴェロニカは説得に応じてくれると信じているが、万が一もある。…上手くやってくれよ」
5-8 出口
突き当たりまで進むと、行き止まりになっています。また、右側に扉があります。
扉付近を探索(目標値16、スカウト+知力B)すれば、危険はないと感じます。また、この扉は施錠されていないようです。
扉を開けると、急な上り坂になっています。このまま進めば、遺跡の上に出られるかもしれません。では、危険感知判定(スカウト、レンジャー+知力B)をどうぞ。判定は個別に行います。
20以上:大きな岩が転がってきましたが、あなたはとっさに躱すことができました。
19以下:転がってきた大きな岩があなたを直撃しました。威力100の物理ダメージをどうぞ。防護点が適用されます。
そのまま進むと、日が差し込んでいます。外に出ることができるでしょう。
6 魔神使い
外に出ると、台地の上に出てきました。また、木々が生えています。
また、15mほど離れた場所に、女性が見えます。似顔絵を見ていれば、彼女がヴェロニカだと分かるでしょう。
※誰も言わなければ、アリアドネが言います
アリアドネ「通話のピアスの連絡が途絶えてしまったので、ギルドからの依頼で私たちのパーティはあなた達を探しにきました。一緒に戻りましょう」
ヴェロニカは言います。
ヴェロニカ「悪いけど、その要求は飲めないわ。このままギルドまで付いていったら、私はただじゃ済まないことくらいは分かっている。私は…コルガナに戻るしかないのよ!」
〇GM向け記載事項
アーノルドとアナスタシアが同行していれば、ヴェロニカは魔法が解除されたことを知ります。彼らが同行していなくとも、ヴェロニカはあなた達に正体が露見しているものと考えます。
ヴェロニカは、自身が処刑されることを何よりも恐れています。また、彼女はナイトメアとして迫害されてきた過去のため、アーノルドやアナスタシアから信頼されているにも関わらず、それを信じることができずにいます。
では、説得(ロールプレイ)をどうぞ。
〇GM向け記載事項
説得を終えた後、全員で冒険者判定(冒険者レベル+知力B)を行います。目標値は32です。以下の要素を1つ説得内容に含めるごとに、+4のボーナス修正(最大+12)を得ます。
〇アーノルドとアナスタシアが説得に参加している
※判定に失敗して1人しか連れてこなかったなら、ボーナス修正は+2に減少します
〇アリアドネが「ヴェロニカの息子がこれを知ったら、どう思うか」と発言している
※誰がこの発言をするか、必ずプレイヤーに確認します。アリアドネ以外が発言するなら、ボーナス修正は+2に減少します。
※年少者のPCがいるなら、アリアドネの代わりにそのPCに発言させるとよいでしょう
〇〈魔神の種〉の使用が露見しても、状況を考慮すれば極刑にならないだろうと発言している
※ヴェロニカは「なぜそう思うのか」と尋ねるため、理由を答える必要があります
あなた達は、ヴェロニカに説得を試みます。冒険者判定(冒険者レベル+知力B)をどうぞ。ボーナス修正は+〇です。
32以上:6-1
31以下:6-2
6-1 魔神使い(説得)
説得に成功しました。彼女は投降し、ドラゴンフォートレスの鍵を引き渡します。
ヴェロニカ「私には3人の大事な息子がいる。彼らに会えなくなるのは辛いことだわ。冷静になれば処罰は免れなくとも、処刑されることはなさそうね。何よりも、仲間から私が信頼されているということが分かったから」
生まれてすぐにミリッツァの神殿に捨てられたヴェロニカは、自身がナイトメアであることをずっと引け目に感じて生きてきました。
15で成人するとすぐに、彼女は冒険者となります。生まれ育ったコルガナ地方で、神官として冒険を続けてきました。
そんな中、彼女は人間の男性の冒険者と親しくなります。彼女が60歳の誕生日を迎えたその日、彼は「大事な話がある」と言って彼女を神殿に連れて行きました。「君に見せたい場所があるんだ」と彼は言って、プロポーズしました。
ヴェロニカは彼の出身であるブルライト地方に拠点を移して、冒険者稼業を続けることになります。また、3人の息子に恵まれました。
彼女が知らなかったのは、彼が奈落大教会の関係者で魔神使いだったことです。結婚するまでは知る由もありませんでしたが、その背中には〈召異の刺青〉が刻み込まれていました。
彼は「これを君にも」と言います。彼女は、拒絶されることを恐れていました。2人の愛の証として、心臓の真上の位置に〈召異の刺青〉を刻み込むことにしました。
ヴェロニカは、他に生き方がなくて冒険者になったことから、息子たちには別の生き方をしてほしいと願っていました。彼もまた、その意志を尊重しました。
月日が経って、彼は安らかに息を引き取りました。彼女はまた1人になりました。
彼女は、社会的に拒絶されることを何よりも恐れていました。アンデッドジェネラルとの遭遇は奈落大教会から得ていた情報にはなく、完全なハプニングでした。
彼女は10レベルの冒険者として登録されていますが、デーモンルーラー技能は15レベルです。予想外の強敵も、彼女の前では無力でした。
アーノルドが気絶し、アナスタシアが放心状態に陥る中、彼女はとっさの判断で召異魔法を行使することに決めます。アナスタシアはその様子を見ていました。
ヴェロニカは、2人に秘密を知られたことで自身が拒絶されることを恐れました。2人に〈魔神の種〉を植え付け、親しい友人として振舞わせ続けようとしたのです。
ヴェロニカは奈落大教会と縁を切ると約束します。提示される選択肢は2つです。
〇経緯をギルドへ詳らかに報告し、ヴェロニカを罪人として差し出す
〈魔神の種〉の使用は極めて非人道的で許されざることです。重大な犯罪を見逃すわけにはいかないと判断し、裁きを受けるべきだと考えました。
彼女が処刑される可能性は限りなく低いものの、罰を受けることは避けられないでしょう。
〇この場所で起きたことを、PCおよび3人だけの秘密とする
ヴェロニカが持っていた通話のピアスが壊れていたことだけを報告します。
ここで起きたことは、あなた達だけの秘密です。隠蔽工作が露見すれば共犯として処分を受けることもありますが、その可能性は限りなく低いでしょう。
ヴェロニカの行動はアーノルドとアナスタシアに監視されることになります。
6-2 魔神使い(決戦)
ヴェロニカ「私という存在が許される日は来ない。このまま殺されるくらいなら…」
彼女は魔神語で詠唱します。次の瞬間、彼女の姿が真っ黒な3mほどの巨人に変わります。では、魔物知識判定をどうぞ。
〇ドッペルゲンガー(Ⅲ436頁)
知名度19、弱点値23
彼女は心身ともに魔神となってしまいました。では、目標値21で先制判定をどうぞ。
〇GM向け記載事項
ヴェロニカが行使したのは【ソウル・サクリファイス】(→ML39頁)です。
術者はドッペルゲンガーとなります。以降、能力はドッペルゲンガーのものを用います。
〇GM向け記載事項
ドッペルゲンガーの戦闘方針を大まかに2つ記します。
1つは《マルチアクション》を宣言して前衛に近接攻撃を仕掛け、魔法行使で【メテオ・ストライク】を放つものです。【メテオ・ストライク】を前衛に行使するなら《魔法制御》の宣言が必要です。
もう1つは《マルチアクション》を宣言して【テレポート】を行使してから、後衛に近接攻撃を行うものです。
後者に関しては、これまでのレベル帯の戦闘の常識を覆すような展開となるでしょう。いずれの展開も敵の火力は高く受け切るのは難しいため、先に倒すことが重要です。
このシナリオにおいては、ドッペルゲンガーとの戦闘は展開次第で回避することができます。PC側の戦力が十分でなければ、全滅する可能性もあります。そうなる可能性が高いなら、説得を成功させるべきです。
ドッペルゲンガーとなったヴェロニカを倒しました。ドラゴンフォートレスの鍵が落ちています。
7 エピローグ
ドラゴンフォートレスの鍵を入手したあなた達は、ギルドに戻って報告します。
ハーヴェス王国からの依頼を達成したため、報酬金と名誉点を得ることができます。
ヴェロニカが生存していれば、その分の報酬も受け取ることができます。
後日、王国の魔動機師のチームが無事、ドラゴンフォートレスを起動させることができたとの報告が入りました。これで、奈落大教会の手にドラゴンフォートレスが渡る心配はなくなりました。
7-1 ヴェロニカを説得(監視)
ヴェロニカがスパイだったことは、当事者だけが知る秘密となりました。
ヴェロニカの行動は、アーノルドとアナスタシアが監視することにしました。実態は今まで通り3人で依頼をこなすだけです。
ヴェロニカは奈落大教会にとって裏切り者ですが彼女を始末できる者はいません。返り討ちに遭ってしまうでしょう。
アーノルドとアナスタシアが許してくれたことで、ヴェロニカは仲間から信頼されていることを痛感しました。そして、心から受け入れてくれる仲間がいることを嬉しく思うのでした。
7-2 ヴェロニカを説得(拘束)
魔神使いのヴェロニカを拘束し、官憲に引き渡しました。
アーノルドとアナスタシアの懇願もあり、ヴェロニカは極刑を免れました。ただし、公に出来る内容ではないため、彼女の処遇は秘密裡に決定されました。
彼女は王国と取引を行い、二重スパイとなります。奈落大教会で得た情報をハーヴェスに横流しすることで投獄を免れることになりました。
アーノルドとアナスタシアはヴェロニカにこれ以上危ないことをしないでほしいと思う一方で、極刑を免れたことに関しては満足している様子です。
7-3 ヴェロニカを撃破
あなた達は、奈落大教会のスパイである魔神使いのヴェロニカを撃破しました。彼女が魔神使いで、最終的にドッペルゲンガーになったため、やむを得ず討伐したと報告します。
ヴェロニカがレベル15の魔神使いで、しかも奈落大教会のスパイだと知ったマスターは、ショックを受けています。また、どう報告したものかと頭を悩ませている様子です。
ヴェロニカが死亡したと知って、アーノルドとアナスタシアはとても残念そうです。たとえ社会的に受け入れられない存在だったとしても、彼らにとってヴェロニカは命の恩人でした。
彼女の死亡については、ヴェロニカが奈落大教会のスパイであったこと自体がギルドにとって不祥事だったため、戦闘で死亡したものとして報告することとなりました。
〇基本報酬(60000G、+29000経験点、+300名誉点、+11成長)
〇ボーナス(+5000G)
条件:ヴェロニカの説得
〇ボーナス(+3成長)
条件:レイス、アンデッドジェネラルを撃破
○名誉点(人数による調整)
3人:+140
3人:+105(条件:レイス、アンデッドジェネラルを撃破)
4人:+70(条件:ヴェロニカを説得)
次回