※2025年1月に開催されたオフセッションキャンペーン卓(全10回)の第6回シナリオです。
※前編・中編・後編の3パートに分かれています。
※作成レギュレーション10-11(65000経験点、120000G、900名誉点、34回成長)
→ルールブックⅢ72,74頁参照
◯必要なもの
ソード・ワールド2.5ルールブックⅠ〜Ⅲ
キャラクターシート
筆記用具
ダイス
◯GM向け記載事項
◯シナリオNPC(アリアドネ)
◯サンプルキャラクター(4人)
以下、シナリオ本編です(ネタバレ注意!)
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〇腕利きの噂・前編(S8-1)
想定PL人数:2人~4人
※2人の場合、下記の裁定を適用する
アリアドネ(ゆとシート)を各種判定および戦闘に参加させる
※4人の場合、下記の裁定を適用する
魔物の各部位に15個ずつ剣のかけらを追加する(HP+75、MP+15、生命・精神抵抗力+3)
○サンプルキャラクター組み合わせ例
2人:ダグラス、ブルーノ、アリアドネ(フェロー)
3人:ダグラス、セリーヌ、ブルーノ
4人:ダグラス、セリーヌ、ブルーノ、アリエル
〇シナリオの概要
ドーデン地方のキングスレイ共和国から依頼が来た。
この地方で「翼の王」と呼ばれる蛮族が目撃された。評判の立つ君たちに討伐してほしい。
〇シナリオの流れ
1 プロローグ
2 遭遇
3 豪商オスカー
4 エピローグ
1 プロローグ
多くの冒険者が集う街、港湾都市ハーヴェス。
時刻は早朝。眠っていると、アリアドネが階段を駆け上がってきます。
アリアドネ「ねぇみんな起きて!ドーデン地方から私たちに依頼だよ!!」
皆さんは起きてください。よく見ると蛮族から奪ったと思われる角笛を持っています。
アリアドネ「他の地方にも名前が知られているなんて、私たちは有名人だね!」
彼女はそう言って、依頼内容を教えてくれます。
・依頼主は、ドーデン地方のキングスレイ鉄鋼共和国の実業家オスカー(33歳リカント男性)
・依頼内容は第二都市ヒスダリアの山岳地帯に出現した蛮族の討伐
・依頼主は首都キングスフォールに住んでいる
・キングスレイ共和国へは隊商の荷馬車に同乗して移動する
・護衛を引き受けることで運賃は無料、護衛報酬は1人あたり5000G
・目的地へは約1週間で到着予定
・基本報酬は1人あたり10000G
・より詳細な情報は、依頼主から直接聞くことができる
・オスカーは冒険者ギルドと取引が多く、護衛の報酬は立て替えで渡してくれる
遠足気分で浮かれているアリアドネを尻目に、マスターが言います。
マスター「任務中は注意するに越したことはないが、今回ブルライトを出るのが初めての連中もいるだろう。見聞を広めるために、ドーデンを楽しんできたらどうだ。それから、保存食は余裕をもって準備しておくといいぞ。依頼主は豪商だ。邸宅は、誰もが知る高級住宅街の一番奥にある」
2 遭遇
隊商はキングスレイを目指して進みます。最初の3日間は、下級蛮族や山賊の襲撃がありましたが、あなた達の敵ではありませんでした。
ハーヴェスを出発して4日目の昼となりました。商人たちと一緒に休憩を取っていると、ハーヴェスへ向かう商人がやってきて、こちらの商人と何やら話し込んでいます。
聞き耳(スカウトorレンジャー+知力B)を立てれば、何か分かることがあるかもしれません。
16以上:この先の橋に、植物の魔物がいて道を塞いでいることが分かりました
20以上:ハーヴェスへ向かう商人はオスカーの商会の者であると分かりました
しばらくすると、商人がやってきて言います。
商人「悪いが、この先にいる植物の魔物を倒してくれないか。回り道をしてドーデンに向かうことはできるが、あと3日は旅程が延びてしまう。追加の報酬が必要なら用意がある。ハーヴェスに向かう連中は回り道したようだが、急ぎたい」
報酬は、以下のアイテムから1人1つずつです。戦闘の前に受け取ることができます。
○水晶の首飾り(→Ⅰ338頁)
○光のアミュレット(→Ⅱ264頁)
また、ハーヴェスに向かう商人が植物のスケッチを渡してくれます。蔓草が集まって人のような形をしています。では、魔物知識判定をどうぞ。
16以上:この絵を見て、ベラドンナ(→Ⅲ371頁)ではないかと思いました。
そのまま進むと、毒々しい植物が橋を塞いでいます。近づけば戦闘になるでしょう。
〇ベラドンナ(Ⅲ371頁)
知名度16、弱点値20
○コア部位:なし
上半身(命中力2d+15、打撃点2d+10、回避力2d+14、防護点12、HP116、MP14)
下半身(命中力2d+13、打撃点2d+12、回避力2d+13、防護点13、HP128、MP14)
毒を持つ人型の植物が襲い掛かります。目標値12で先制判定をどうぞ。
〇戦利品表
自動:ベラドンナの葉(150G、緑A)
2-8:なし
9-:500G(緑A)
ベラドンナを倒しました。商人がやってきて労ってくれます。
商人「あれを倒してしまうとは。あんたら、ブルライトでも指折り数えるほどの実力者なんだろ?」
3 豪商オスカー
強敵と邂逅することはなく、7日目の夕方に無事キングスレイ共和国に到着しました。豪商オスカーの邸宅を目指します。アリアドネが言います。
アリアドネ「オスカーはゲート付きの高級住宅街に住んでいるよ。門番に私たちの名前を伝えたら、通してくれるって」
ゲートに到着しました。門番に名前を伝えると、中に通してくれます。そのまま、一番奥を目指して進むと、一際大きな邸宅がそびえ立っています。
アリアドネ「まるでお城だね。呼び鈴を鳴らすよ!」
少し時間が経って、大きな扉が開きました。皆さんをメイドが出迎えます。ルーンフォークの女性のようです。扉の前には大理石の床が広がっており、吹き抜けの真ん中にはサーキュレーション階段が続いています。二階の応接室に通されます。
あなた達は、見晴らしのいい応接室に到着しました。若いリカントの男性が立っています。
オスカー「ようこそ、ドーデンへ」
彼は豪商のオスカーです。オスカーは続けます。
オスカー「私はオスカーだ。この地方の小さな村の出身だが、商売の才能に恵まれて、成人から20年と経たずにここまで上り詰めることができた。もちろん、運に恵まれたのは間違いないがね。
君たちのことは、ブルライト地方に住んでいる妹から噂に聞いて知ったよ。歳の離れた妹だから、昔からそれはもうかわいい妹でね。最近手紙をくれて、今はハーヴェスにいると。
昔から人のお世話をするのが大好きな子でね。エルフの領主の元に住み込みで働いているらしく、彼のことをお世話しているみたいだよ。私は短命種だから、と少し残念そうな様子だったね。長命種と短命種の夫婦は短命種の子どもが先に死ぬこともあるからね。妹はロクサネと言うんだよ。
長旅で今日はもう疲れただろう。ゆっくり休むといい。明朝にまた話そう」
5 エピローグ
オスカーはロクサネの兄でした。人間とリカントの両親がいて、兄である彼はリカントですが、妹は人間です。先日、あなた達に拘束されたロクサネが寛大な処分に感謝して、豪商のオスカーに皆さんの評判を広めてくれていたようです。
〇基礎報酬(5000G、+5000経験点、+4成長)
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