個性的な作品を多く観ていたこの数ヶ月でしたが、アカデミー賞作品のような話題作もチェックしていました。
では、そんな作品から~
英国王のスピーチ トム・フーバー監督
この作品の面白いポイントは、その着眼点。
この間のロイヤルウェディングも記憶に新しい英国王室、現在のエリザベス女王の姿は皆さんもきっと観ましたよね?
あの方のお父さん、ジョージ6世のお話です。
この映画の中で描かれているのは、この王がどれだけ偉大だったか?ではなく、王がどれだけ吃音などのコンプレックスに悩まされていたのか、それをどう克服していったか、ということです。
遠い世界のお話なのに、コンプレックスという誰にでも共感できるテーマなので、グッと引き込まれる。
ジョージ6世が可愛らしく見えてくる。
吃音という、ある意味小さなところから、そこに絡んでくる男の友情とか、ナチスドイツとの開戦を前にした国民と王室との関係など、大きなもの、ドラマティックなものに導いていった。
その目の付けどころに感嘆!です。
この映画は作品賞、監督賞、脚本賞、そしてジョージ6世役のコリン・ファースは、主演男優賞を受賞しています。
コリン・ファース、10月に観た「シングルマン」でも、人間の弱い部分をリアルに演じていて、この数ヶ月で私の中での株がすっかり上がったんです。ごめんコリン(笑)
よくよく確認したら、マンマミーアとかラブ・アクチュアリーにも出ていましたね。
鑑賞をお勧めしたい方→テレビドラマが好きな人。
大作が好きな人。
コンプレックスを持った人。
どんな規模であれ、人前で喋るお仕事をしている人(あ、私か。)
滑舌トレーニングなど、勉強になりました!笑
SOMEWHERE ソフィア・コッポラ監督
よかったわ~これ!
観た後のあったか~い気持ちは、ソフィア・コッポラの作品の中ではこれが一番!
美しい映像で、娘役のエル・ファニングもガーリー。女性の映画なのかと思いきや、男の人も共感できるストーリーだと思う。
デートなんかで観たらセンスいいかもね。
観た直後の興奮ブログ
こちらも良かったら。
お勧めしたい人→華やかなものは好きだけど、何かが違うと感じている人。
旅にはカメラを持っていく人。
孤独を感じたことがある人。
美少女好きの人。
最後なにそれ 笑
ちなみに、エル・ファニングはお察しの通り、ダコタ・ファニングの妹です。美人姉妹だな~
六ヶ所村ラプソディー 鎌仲ひとみ監督
この映画は東日本大震災が起きた後に観ました。
原発や核燃料のことを、今まで知らなすぎた。
賛成、反対を唱える前に、核燃料がどんなものか調べてとにかく知らなくちゃ、正しいことを知らないのに賛否を唱える資格はないと思ったからです。
劇場にはそんな人が沢山いました。満席でした。
驚くことに、震災前はお客さんが一人だったこともあったそう。
ここでは、わたしの個人的な意見を述べることは考えていません。
映画のお話の場にしたいので。
私たちの使う大量の電力を生み出した核燃料はその後、青森のとても静かな、人の少ない場所に運ばれるということ。
その場所、六ヶ所での核燃料を巡るドキュメンタリーです。
気になった方は是非、近々DVDも出るんじゃないかしら。
お勧めしたい方→今後のエネルギー問題の行方が気になっている人。
連日のニュースを観ていて、使い終わった核燃料の行き先が気になった人。
婚前特急 前田弘二監督
面白かった~。もう何にも考えず笑えました。
合理主義者の主人公の卑怯な可愛さ、見習わないと。
一番おかしかったのが、田無タクミの家に侵入したチエが慌てふためいて倒れるシーン。
あまりの倒れ方に吹いちゃった。
うまいな~ キャラクターが生きた映画だと思いました。
お勧めしたい方→吉高さんファン必見です。
ハマケンさんも最高だったな。
八日目の蝉 成島出監督 角田光代原作
原作のファンです。
角田光代さんは、母性を描く天才だと思う。
子供のいない私が言うのもなんですが、、
素晴らしい原作を映画にするって、本当に大変ですよね。
原作中に好きな台詞が一つあり、それがそのまま使われていたのが良かった。
舞台の小豆島に、ジョン・メイヤーの温かいギターがよく合っていました。だから、そのまま最後まで行ってほしかった。エンディングも。
母性は、子供を産んだ女性に備わるものじゃなく、もともと持っているもの。
誘拐犯のはずの希和子が薫を抱きしめた時、ただ可愛いお人形を抱いているように見えなかったのは、誰にでも母性があるからなんだろうって。
お勧めしたい方→未来のお母さん、現お母さん(ただしハンカチ持参で)
角田光代さんの原作が好きな方は、その記憶を半分置いてから改めて観ると新しい発見があるかもしれません。
最近はこんな感じでした~
GWですが、皆さんは何してますか?
わたしは、こんなに天気がいいのに映画ばかり観てますよ。
お散歩したいな~。
可愛いあの子はまだ映画の撮影中みたい、早く会いたいな。