ディープ・パープル「LIVE IN JAPAN : THE ORIGINAL JAPANESE | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

DEEP PURPLE - LIVE IN JAPAN
THE ORIGINAL JAPANESE PROMO LP WHITE LABEL
(1CD)
Taken from the Original Japanese Promo LP White Label (P-5066~7W)

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まさに「衝撃」でした。
こんなに生々しいライヴの疾走感が体験出来る「Live In Japan」を聴くことが出来るとは。。

このアルバム、「ミント・コンディションの日本盤初回プレス『LIVE IN JAPAN』の見本盤LP「P-5066-7W」を、精緻を極めてCD化したもの。」で、明らかに現行のCDよりも迫力あるサウンドが展開されています。(個人の見解ですが。。)

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リッチー・ブラックモアのアグレッシヴなギター、ロジャー・グローヴァーのゴリゴリ唸るベース・ライン、ジョン・ロードの攻撃的なキーボード、イアン・ペイスの迫力あるドラミングと、各メンバーのそれぞれの楽器の音太の輪郭が凄まじく、特に左チャンネルを支配するリッチーのバッキング、リード・ギターの狂気とも言える迫力は圧巻です。

イアン・ペイスのドラムも、軽やかなドラミングといった印象が強かったのですが、このアルバムでは、見事なまでのハード・ロック・ドラミングを体験することが出来ます。(あたりまえかもしれませんが。。)

もともとLPは、最初の2~3回に聞く音が最高と言われていましたが、更に言うと、市販のLPではオリジナル盤が最も音が優れていると言われるため、CDが主体となった時代より。LPのオリジナル盤は高額で取引されるようになっています。(これは、オリジナルのマスターがコピーされ、各国に提供されることから。プレスを重ねるごとに少しずつ劣化するといわれています。)

このディープ・パープルの「Live In Japan」も定説通り、当時は日本限定リリースのため、最も音の良いLPは「日本盤の初回プレスLP」と言われているようです。(ライヴの録音機材は日本製で録音したマスター音源をバンド側が持ち帰りミックス作業はバンド側が行ったとのことです。)

そして今回登場したのが、「初回プレスの中でも関係者のみに配布されていた白いラベルの見本盤「P-5066-7W」のミントコンディション盤」を元としたこのCDです。

私がディープ・パープルの「Live In Japan」を初めて購入したのは、中学3年の時でした。

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1972年8月15日~17日のディープ・パープル初来日公演を収録したこのライヴ・アルバムを購入したのが1976年。
カセット・ウォークマンもなかった時代に、カセットに録音し、ラジカセを持って出かけるときにも、ヘビロテで愛聴したアルバムでした。

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初CD化された際も、すぐに購入しましたが、中学生当時聞いたハード・ロック感、ドライヴ感を感じられることがなく、どこか平坦な印象が強く、「初めて聴いた衝撃」や「10代の多感な頃の思い入れ」だったのか?と少しガッカリしたものでした。
もちろん、演奏内容は素晴らしいので、その後も良く聴いたものでした。

ところが。。です。
この「LIVE IN JAPAN : THE ORIGINAL JAPANESE PROMO LP WHITE LABEL」は、中学生の時、体感した衝撃のサウンドどころか、思わず緊張してしまうほどの、メンバーのバトルが体感出来るサウンドで蘇っているのです!(もちろん個人的な感想ですが。。)

疾走感、緊張感、迫力。。
このアルバムを聴いていると、ライヴでメンバーが、これだけのバトルを繰り返していたら、神経も消耗し、長くは続かなかった事ですら納得してしまうほどの内容です。

通勤の最中に歩きながら聴いていると、リッチーの攻撃的なバッキング・リフに思わず仰け反ってしまうほどでした。。。


今まで聴いていたCDは何だったのだろう。。と首を傾げるほどの内容です。


【メーカーインフォ】
DEEP PURPLE - LIVE IN JAPAN : THE ORIGINAL JAPANESE PROMO LP WHITE LABEL(1CD)
Taken from the Original Japanese Promo LP White Label (P-5066~7W)
 DEEP PURPLEが、いえ、ロックが生み出し得た“聖杯”がついに公開です。その正体は、ミント・コンディションの日本盤初回プレス『LIVE IN JAPAN』の見本盤LP「P-5066-7W」を、精緻を極めてCD化したもの。……と言っても、なかなかピンと来るものではありませんので(逆にコレだけで「おぉ!」と思われる方は、既にご注文されていますね)、僭越ながら順にご説明させていただきます。
 そもそも、ロックに限らず名盤というものは極限のハイクオリティを追い求められることが宿命。その手段は、最新メディアへの移し替えであったり、技術を凝らしたリマスターであったり、世界各国盤の収集であったりと様々です。『LIVE IN JAPAN』もその例に漏れないわけですが、世界中のマニアが出した結論は「日本盤の初回プレスLP」。いわゆる「グリーンラベル」で知られるアナログ盤です。英国ロックでは、おおよそ母国イギリス・プレスの初回盤がベストになることが多いのですが、『LIVE IN JAPAN』は当初日本オンリーの発売予定だったためか、日本盤がベスト。しかも、プレスを重ねるごとに少しずつ劣化していったため、初回プレス「グリーンラベル」こそが頂点とされてきたのです。
 もはや定説とまでされてきた「グリーンラベル」を超えるクオリティが存在していました。それが初回プレスの中でも関係者のみに配布されていた白いラベルの見本盤「P-5066-7W」なのです。もちろん、見本盤の存在自体は研究者たちに知られていましたが、なにしろ見本盤ゆえにプレス数が極少。コアコレクターであっても「写真でしか見たことがない」という方、所有することが生涯の夢という方もいるほどの次元。それだけに、現在までに確認されてきたものも盤質がまちまち。結局は、ミント・クオリティが残っているグリーンラベルの王座を脅かすものではありませんでした。

 ところが。ところがです。今回発掘されたのは、その「白ラベル」のミント・クオリティ盤。もはや、存在しないとさえ考えられていた“聖杯盤”なのです。

 そんな“聖杯”ですから、それこそ2016年に可能な総ての手法を凝らしてCD化いしたしました(もちろん、マスタリングで原音をいじる事などしていません。するはずがない)。もし、あなたが初めて『LIVE IN JAPAN』のLPを聴くのだとしたら、面変りの無音が長く感じられるかも知れませんが、それは初回盤のフェイドが深く深くかかっているから。完全な無音になるまで、どんな極小の音のひと粒までもCDに移し替えたからこそなのです。そうして誕生した本作のサウンドは…………すみません。「素晴らしい」「針パチ1つない」「極上」「前代未聞」「史上最高」等々の言葉しか浮かばないのですが、そんな手垢の付いた言葉を投げかけようものなら侮辱になってしまう。全身全霊の敬意の限りを尽くして言えることは「グリーンラベル以上」だけです。ありとあらゆるメディア、マスター、各国盤の中でも頂点と謳われ、ミッドレンジの肉厚ぶり、カウントを刻むハイハットの揺れまで感じられる精緻ぶりで世界最高の栄誉を欲しいままにしてきた、あの「グリーンラベル」。それ以上のサウンドなのです。
 そして、その“聖杯サウンド”で鳴るのが1972年のDEEP PURPLE。あの『LIVE IN JAPAN』なのです。この無上の喜び、またしても言葉にできない。無数の方々が人生をかけて愛してきたライヴ、その至高。どう語ろうと不詳の身には荷が勝ちすぎている。この心境、どうか、どうかご明察をお願いいたします。

 もしかしたら、大袈裟な駄文が慇懃無礼に感じられてしまったかも知れません。あるいは、まどろっこしくて分かりづらかったかも知れない。その点は心からお詫びします。しかし、本作のサウンド、その意味、重み。そして、これから皆さまが本作を聴かれたときに去来するであろう“想い”を想像するほどに、畏れを禁じ得ない。人生をかけてDEEP PURPLEを、『LIVE IN JAPAN』を愛されてきた皆さまが、これから史上最高を更新するサウンドに触れようとされている。そんなときに、どんな言葉なら汚さずに済むのか、途方に暮れているのです。
 現存しているなど、都市伝説にすら上らなかったミント・クオリティの「白ラベル」。探求者たちの夢や想像の中にしか存在しなかった“聖杯”が姿を現しました。この1枚、あらん限りの敬意を込めてお届けいたします。


同じ音源なのに、こうも印象が違うとは。。
2016年の3月頃だったと思いますがリリースと同時に売り切れ続出で、現在も不定期に限定でリリースされています。

まさに私にとって中学時代の原体験が蘇る、驚愕の音源でした。