1967年6月1日、ロックの歴史を変え、未だにロックの頂点にあるといわれるビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」がイギリスでリリースされました。(アメリカリリース:1967年6月2日、日本リリース:1967年7月5日)。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20191024/13/layhishead/65/08/j/o1500134214622621936.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20191024/13/layhishead/62/fd/p/o0500038614622621942.png?caw=800)
ポール・マッカートニーは「このアルバムはビーチ・ボーイズのペット・サウンズに影響された。」と語っていましたが、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンはビートルズの「ラバー・ソウル」に影響を受け「ペット・サウンズ」を作ったと言われています。
ビーチ・ボーイズは、1966年5月16日にアルバム「ペット・サウンズ」をリリース。
しかしブライアン・ウィルソンの実験作となったこのアルバムは、今でこそ、高い評価を得ているアルバムとなっていますが、当時、サーフィン・ミュージックとしての地位を確立していた従来のビーチ・ボーイズ・サウンドとは大きくかけ離れ、セールス的には失敗。
2か月後にリリースされたベスト・アルバム「Best of The Beach Boys」はすぐに100万枚を突破するなど、ブライアンは大きな衝撃を受けてしまいます。
その後、「ペット・サウンズ」を超えるアルバムを。。と精神的に追い詰められたブライアンは、ノイローゼとなり、アルバム「スマイル」はお蔵入り。
残りのメンバーが中心となり制作され、1967年9月11日にリリースされた「スマイリー・スマイル」も酷評される結果となりましたが、ビーチ・ボーイズは活動を活発化、なんと「スマイリー・スマイル」リリースから3か月後の1967年12月11日にはカール・ウィルソンが主導したニュー・アルバム「ワイルド・ハニー」をリリースしています。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20191024/13/layhishead/8c/4e/j/o1024101814622621944.jpg?caw=800)
アルバムからシングルカットされた「ダーリン」はブライアン・ウィルソンの作曲(過去に書いていた曲)、カール・ウィルソンのソウルフルなボーカルが目立つ、ビーチ・ボーイズらしいサウンドで、ビルボード・チャートでも19位を記録しています。
【Beach Boys - Darlin'】
このアルバム、全体的にはR&B色の濃い新たなビーチ・ボーイズを感じさせるアルバムになっています。
レコーディングは1967年9月26日~11月15日とされていますが、ビートルズの"Sgt.Pepper~"がリリースされた直後のレコーディングとなり、ブライアン・ウィルソンが主導権をとっていないにせよ、何らかの影響があったのでは。。と推測してしまいますが、このアルバム制作時にレコーディングされたものの未発表となっていた1曲に、"Sgt.Pepper~"の収録曲「With A little help From My Friends」がありました。
今ではリンゴ・スターを代表する曲であり、1968年にリリースされたジョー・コッカーのソウルフルなカヴァーが有名ですが、ジョー・コッカーより一足先にビーチ・ボーイズがレコーディングしていたのは驚きでした。
【Beach Boys - With a Little Help from My Friends】
ブルース・ジョンストンがボーカルをとり、バック・コーラスもビートルズに忠実なアレンジになっていますが、あまりにもリアルタイムだったためなのか、原曲に忠実なアレンジだったためかわかりませんが、当時は発表されず、1983年になって未発表曲やシングルのB面曲、未発表ライヴ音源などを集めたコンピレーション・アルバム「ザ・ビーチ・ボーイズ・レアリティーズ」の1曲目に収録され陽の目を見ています。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20191024/13/layhishead/6a/d1/j/o0600060014622621948.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20191024/13/layhishead/cd/3a/j/o0600060014622621952.jpg?caw=800)
安易なジャケットが何とも言えません。。(^-^;
"With A Little~"も決して悪い出来ではなく、もしリアルタイムでリリースしていたら、大きな話題になっていたかも知れません。。
8月1日からは、日本でもブライアン・ウィルソンの半生を描いた映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」が公開されています。
【「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」本予告】
今年の夏はビーチ・ボーイズとともに過ごす夏となりそうです♪