寺尾紗穂「お天気雨」&「夕まぐれ」。。シュガーベイブ、ベーシスト寺尾次郎のお嬢さんの歌声は大貫妙 | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

【愛の秘密 / 寺尾紗穂(2009)】
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寺尾紗穂(1981年生)。。
シュガーベイブの2代目ベーシスト寺尾次郎(現在はフランス映画の字幕翻訳家)を父に持つ、シンガーソングライターでありエッセイスト。
ちなみに寺尾次郎氏は、シュガーベイブ加入前は、アマチュア時代の佐野元春のバンド「バックレーン元春セクション」に参加していました。。。

【シュガーベイブ:一番右が寺尾次郎氏】
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2006年にシンガーとしてデビュー。
ピアノの弾き語りと、繊細な歌詞、歌声により、”声は大貫妙子、歌い方は吉田美奈子、ピアノは矢野顕子”とも言われています。

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そんな彼女が、2009年に発表した4枚目のアルバム「愛の秘密」
シンプルな楽器編成で、彼女のピアノと歌声が堪能できる作品となっています。

まずはアルバム1曲目の「お天気雨」を御紹介します。
星野源がギターで参加しています。

【お天気雨 / 寺尾紗穂】

ギターで参加した星野源は、レコーディング当日に「ピアノが完成されすぎていて入り込めないから、「これはギターなしでいいよ」」と言ったということです。。(笑)

大貫妙子を尊敬している彼女。。
声質もよく似ています。

ちなみに、お父様の寺尾次郎氏に初めて連れて行ってもらったコンサートが大貫妙子も参加した、山下達郎の1994年伝説のライヴ「Sings Sugar Babe」だったそうですが、それまで「クラシックや合唱のコンサートしかしらなかった」ということで、そのコンサートは「大音量が苦痛でしかたなかった数時間」だったそうです(笑)

もう1曲「夕まぐれ」をご紹介します。

【夕まぐれ / 寺尾紗穂】

"夕まぐれ(夕間暮れ)"とは、夕方のうす暗い頃のことで、夕暮れ手前くらいの時間帯を指す言葉だそうです。

『踊る電線 カットして。。』
『愛したひとの今頃と 愛した私のこれからと。。』
『私はひとり魚をおろそう。。かな。。』

こちらは完全な弾き語りで、文学的な歌詞が印象的です。

寺尾紗穂は、2004年に東京大学総合文化研究科比較文学比較文化専攻修士課程に入学し、2007年に「評伝 川島芳子」で修士号を取得。
2008年にはその際の論文が『評伝川島芳子 - 男装のエトランゼ』として刊行されています。

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マイペースながらも、コンスタントに作品を発表している彼女。
今年2012年6月にもニューアルバム「青い夜のさよなら」をリリースしています。

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これからも、注目し続けたいアーティストのひとりです。。