ハービー・ハンコック「パラダイス」。。賛否両論あったAORサウンドへのアプローチ。 | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

ハービー・ハンコック。
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言わずと知れた、ジャズ界の開拓者であり、1960年代から今もなお第一線で活躍中のピアニスト。

洋楽ファンには、1983年のヒット曲、ロック、ヒップホップ、ファンク。。様々な音楽をクロスオーバーさせたヒット曲「ロック・イット」(全米71位)が馴染み深いと思います。

【Rock It / Herbie Hancock (1983)】

懐かしいですね。。当時、斬新で刺激的なそのサウンドにとても魅了されました。。
この曲でハービーは、1983年の第26回グラミー賞「ベスト・R&B・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞」を受賞しています。

時代とともに、様々な音楽的アプローチを行ってきたハービー・ハンコックですが、1980年前後には、ディスコ・ブームとともにディスコ・サウンドへのアプローチも行っています。

そんな流れの中、1982年に発売されたアルバム「ライト・ミーアップ」でも、ブラコン、ディスコサウンドを披露してくれていますが、1曲、この時代を反映するAORサウンドにもアプローチしています。

【Lite Me Up / Herbie Hancock (1982)】
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このアルバムの中の1曲、「パラダイス」では、なんとジェイ・グレイドンをプロデューサーに迎えていますが、更に驚くのは、この曲の参加ミュージシャンです。

【「パラダイス」参加ミュージシャン】
Arranged By [Keyboard Arrangement], Piano – David Foster
Backing Vocals – Bill Champlin, David Foster, Richard Page, Vennette Gloud
Bass – Abe Laboriel
Drums – Jeff Porcaro
Engineer [Basic Track] – Leslie Ann Jones
Lead Vocals – Herbie Hancock
Lyrics By, Music By – Bill Champlin, David Foster, Herbie Hancock, Jay Graydon
Producer, Guitar – Jay Graydon

ジェイ・グレイドンをはじめ、デビッド・フォスター、リチャード・ペイジ(ペイジズ)、ビル・チャップリン、ジェフ・ポーカロ。。AORの立役者が勢ぞろいです。
しかもハービー・ハンコックは、キーボードも弾かず、ボーカルを披露しており、まさにハービー・ハンコック流AORサウンドと言ってよいと思います。
ハービーの甘いボーカルが意外にいい味を醸し出していると思います。。
ちなみにキーボードは、デビッド・フォスターです!

【Paradise / Herbie Hancock】

当然、賛否両論ありで、古くからのファンは拒絶し、AORファンは喜びました。。
そして翌年「ロック・イット」で多くの注目を浴びることになります。。

現在は、ブラック・コンテンポラリー作品として評価されていますが、ひっそりとAORファンにも注目の作品です。
ちなみにアルバム1曲目のタイトル曲には、スティーヴ・ルカサー(G)。パティ・オースチン(B.Vo)も参加しています。
まさにAORが頂点に達していた時期、様々なアーティストにも影響を与えていたのですね。。