【SIDE LUHAN】
ひとり部屋にいるジョンデの様子を見に行く、と出て行ったイシンが帰ってこない。
あの後、マネヒョンに20分ほど待たされた僕らはホテルに車で直行し、ジョンデは病院ではなくてホテルのドクターに診察してもらって点滴を打ち、その間に僕とミンソクのツインルームにエキストラベッドを入れてもらい、イシンが部屋を移動して、ジョンデをひとりで寝かせる手配をした。
言葉もあまり通じないし、外国で体調も悪ければ不安だろうから同室のままで構わない、というイシンに、マネヒョンはにべもなく首を振った。
「お前まで風邪がうつったらどうなる?明日もインタビューが3件あるんだ、体調管理の意識は全員ちゃんと持たなきゃダメだぞ。」
そんな風に説教までされて、僕は内心けっと思いながら黙っていた。体調管理の意識がないのはあんたたちのほうじゃないか。
活動期が終わってすぐにクリスマスのカムバックがあり、ボーカルラインの僕ら4人とレイ、とりわけ深夜のラジオ番組などの営業もこなしていたギョンス、ベッキョン、ジョンデの疲労は半端じゃなかった。バラエティ番組や年末の大きなステージも連続し、ベッキョンはひどい肌荒れで憂鬱がっていたし、ジョンデはみるみるうちに痩せていった。
そこへ持ってきての中国とんぼ返り営業だ。これで全員が元気だったら、むしろそっちのほうがどうかしてる。
シャワーを終えて浴室から出てきたミンソクが、枕の上で充電していたスマートフォンを手にとり、
「あれ、」
と言ったので、弄んでいたタブレットから顔を上げると、
「ジョンデから。」
とミンソクがスマートフォンの画面をこちらに向けて見せてきた。
『イシンヒョンを迎えにきてください。』
ショートメッセージにはそれだけ。
「何なんだ…。」
僕らは顔を見合わせた。
…to be continued
(なんかまた長くなったので区切り。ヤマナシ、オチナシ、イミナシを宣言しておきます。)