SPECでスポーツ能力開花!
山梨県昭和町のスポーツ花咲かセラピスト平澤です。
しかし人の動きについての「動作特性」という概念はいままでありませんでした。
なぜでしょう??
コースの時に受講生の皆さんによくする質問なのですが、あるビジネス書にこんな質問がありました。
「ローソンの看板を何も見ないでかけますか?」
これ、ほとんど方が書けません。
ですが、みなさんローソンに行ったことはあります。
それも1回や2回というレベルではなく、前を通っただけというのも含めると、何千、何万回になるかもしれません。
でもローソンと認識をして利用しているはずです。
でもかけません。
どういうことでしょう??
その答えは・・・・そこにフォーカスしていないから。
ローソンの近くに行けば、当然看板も視覚情報として目から入り、脳に上がっているはずですよね。
でもそこにフォーカスしないと認識をしないようにできているのです。
つまり、見ようとしなければ見えないということです。
それは回数に比例しない、要は看板を見ようとしない限り、今後何千回、何万回ローソンに行ってもやっぱり看板の絵はかけないのです。
人の身体についても同じで、何年、何十年、何万人と人の動きを見ていても、「身体の中に動きの特性がある」というフォーカスを持たなければ「動作特性」は見つからないということです。
では、そのフォーカスを動作特性に向けさせなかった要因とはなんでしょう?
いくつか考えられますが、まず一つ目。
使い方において人間をひとくくりにとらえていること。
なので、「股関節を使うのが正しい」「お尻を締めるといい」などなどの情報が飛び交うんですね。
「いやいや、人それぞれ違ってみんなに当てはまるとは思っていないよ!」
という方がいるかもしれません。
そういう考えを持っている方は柔軟で素晴らしいと思います!!
でもそういう方でも使い方の違いはクセによるものと捉えているので、やっぱり根底では人間をひとくくりにとらえているのです。
しかし違う動作特性は、水と油ほどに性質が違うのです。
例えば、『人間』と『魚』と『昆虫』を生き物とひとくくりにして、「何を食べるのが正しくて健康になるのか?」を研究したって何の意味もなさないですよね。
持っている動作特性が違うということは、そのくらい違うのです。
次に二つ目。
身体の使い方が違う原因を見つけるのに、筋肉や骨格、神経といった組織にフォーカスしていること。
一般的に、力の量や方向、位置の変化などの対外的作用と、それを実行している組織のふるまいの中に、使い方の違いを見いだそうとします。
それもとても大切で有益なものですが、動作特性とは、動く動かないは関係のない身体内部にある動きという情報に対する反応の性質ですので、こちらにフォーカスが向くのは難しいのではないかと思います。
三つ目。
自分の持っている動作特性と違う動きは感覚として全く分からないということ。
これが実は一番大きいのではないかと思います。
自分の特性と違う動きは、感覚が分からないのでいいイメージもわかないし、パフォーマンスも上がりにくいので、「自分とは違うけどこれも正しいのかもね」といった思考になりにくいんです。
そうすると、「あんな理論はうそだ!」とか、「詐欺だ!」と非難したくなってしまい、自分の特性に合う動きだけが「正しい」というフォーカスになります。
これではいつまでたっても「動作特性はいくつもある」というフォーカスにはならないですよね。
自分の特性と違う使い方を認められない理由はただ一つ。
あなたが見ようとしないから見えないんです。
自分の考えと違うものを非難したり、攻撃したり、排除したりすることで自分という存在を守るのではなく、自分で自分を支えられるようになるといいですね!
SPECでスポーツ能力開花!
山梨県昭和町のスポーツ花咲かセラピスト平澤でした。
・なんで一つの動きで別のところの動きも変わるんですか?
・「合う」ってどういうこと?
・動作特性ってなんですか?
・身体の使い方の違いはなぜ生まれるのですか?
・パフォーマンスアップにどうしてSPECが必要なの?
・身体に合う使い方と痛みとの関係は?