もしも徳川家康が総理大臣になったら     ★★★☆☆

 

2020年のコロナ禍で、官邸内にクラスターが発生して総理が亡くなる、という異常事態に、特殊なAIホログラムで過去の偉人たちを復活させて、一年限定の臨時内閣を立ち上げる、というお話しで、総理大臣に徳川家康、財務大臣に豊臣秀吉、経済産業大臣に織田信長、官房長官に坂本龍馬など、錚々たるメンバーが一同に会して政を執り行なう、というアイディアは面白いですが、やっている政策が都市封鎖とか国民一人当たり15万円支給だとか、当時の安倍総理がやってたこととあまり変わらなく、それでもワイドショーなどで大きく取り上げられて、大きな話題作りにはなる、というのも展開としては普通に見えますが、元々は吉本所属の作家がビジネス書として書いた著作が原作なので、あくまでも歴史上の人物をイメージとして表層を捉えているだけな感じで、もっと面白くなりそうな題材なのに、ちょっともったいない感じもしますけど、そんなに深く考えないで、お祭り騒ぎとして捉えたらいいのかな、とも思いましたね。ただ、イメージだけど、歴史上の人物の言葉には妙に説得力があるように感じてしまうのは面白く、なぜかテレビ時代劇「大江戸捜査網」のテーマ曲が使われているのには笑っちゃいましたね。