青いカフタンの仕立て屋     ★★★☆☆(WOWOWで録画したものをBDで鑑賞)

 

昨年見逃した作品で、モロッコの昔ながらの仕立て屋を営む夫婦と、店の手伝いで雇われた若い男性のお話しで、そこの妻は病気で余命わずかとわかっていて、夫はそんな妻をいたわりながらも、浴場に通って自分の男色趣味を満たしている日常の中で、無理な注文をしてくる客をあしらったり、生真面目にコツコツと仕事に打ち込む姿を淡々と描いていて、カフタンと呼ばれる衣装の特別な刺繍の技術があって、修復を頼まれた古い刺繍を見て、これができる職人は老齢で引退してもういません、と断る様子なんかを描いて、昔ながらの古いものが忘れられ、失われつつあることを感じさせて、三人の微妙な関係性モロッコ興味深かったですね。