風の奏の君へ     ★★★☆☆

 

岡山県美作地方を舞台にした小説を美作地方で育った大谷健太郎監督が映画化した作品で、大学受験に失敗して二浪中の青年と、家業の茶葉屋を営む兄のお話しで、茶葉屋のある町を訪れた女性ピアニストが兄の元を訪れるけどつれなくされて、体調不良から東京に戻らずに静養のために、茶葉屋の裏の実家に泊めることになり、彼女に一目惚れしていた弟は彼女への思いを募らせるけど、彼女にはある秘密があった、というお話しで、美作地方がお茶の名産地ということで、茶畑の風景や、どこのお茶かを当てる効き茶大会など、兄弟の心情を浮き彫りにするために効果的に使っていたり、大谷監督らしい静かな落ち着いた作品になっていますね。