トラペジウム      ★★★☆☆

 

元乃木坂46の高山一実さんがアイドル活動中に連載していた小説をアニメ化した作品で、ある女子高生が、「(自分が住んでいる地域の)東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」ということを構想して、その実現のために動いていく、というところから、彼女が人選して、うまく誘い込んで、ただのお友達から仲間になって、グループの結成、アイドル活動の始まり、という構想通りの流れを導き出していくところは、正直強引すぎる展開に思えましたけど、それぞれに個性的過ぎる三人の思いや悩みに気付いた時には、グループは崩壊寸前までになっていた、という展開は、いわゆるアイドルとしてコンサート会場をファンで埋め尽くして成功を納めることがゴール、というパターンとは全く違い、アイドルとして成功することを本当に望んでいるのは四人中一人だけ、という設定が面白く、元々出会うはずのなかった四人が仲間になって、高校生のあの時期だけ四人で輝けた、という思いが表現されているのはよかったですね。