DOGMAN ドッグマン      ★★★☆☆

 

リュック・ベッソン監督の五年振りの新作で、暴力的な父親に野犬が何十匹もいる小屋で育てられて、そこを脱出した後、父親から受けた銃弾の影響で車椅子に乗って野犬の保護センターで仕事をする内に、そこも追い出されて、犬たちと共に廃墟ビルで暮らすようになりながら、犬たちと意志疎通しながら自由に操る能力を使ってちょっとした義賊気取りで世直しみたいなことをするようになり、それにやられたギャングの一団に襲撃される、というお話しで、主人公の数奇な生き様とアクションを融合させた描き方が面白く、その半生を鑑定人に語る、という展開の後にラストであのようなことになるのは、罪と告白と赦しのような構成になっていて、最後まで見応えがありましたね。