ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ      ★★★☆☆(WOWOWで録画したものをBDで鑑賞)

 

18世紀から19世紀にかけて活動したイギリスの画家でイラストレーターのルイス・ウェインを描いた伝記映画で、裕福な家庭に生まれながらも二十歳の時に父親が亡くなり、唯一の男子だったルイスは、五人の妹たちを養うために雑誌の挿絵画家などをしてどうにか生計を立てるけど、妹たちの家庭教師として雇った女性と仲良くなり、結婚することになるけど、彼女が年上だったことから当時の社会的な束縛で世間的に白い目で見られることもあったけど、結婚して間もなく彼女が乳癌であることが分かり、彼女の慰めの為に飼った猫が、ルイスの画家としての大きなモチーフとなっていく、というお話しで、最愛の妻亡き後も猫を描き続けて、猫の画家として有名になるけど、金銭感覚というか、経済観念に乏しかったせいで、絵画の料金を安くさせられていたり、売れる猫の絵も自分に権利がなかったりなど、妹たちから非難されるくらいに貧乏生活が続いてしまったり、妹の一人が発症した統合失調症に自分もなってしまったりと、不運が重なりますけど、彼の好きな猫の絵を描いて、亡き妻を思う日々は、それほど不幸そうには見えなくて、逆に人の幸せとはなんなのだろう、とか考えてしまいますね。