旅のおわり世界のはじまり ★★★☆☆

黒沢清脚本・監督による日本とウズベキスタン合作映画で、テレビ番組の取材でウズベキスタンでロケをしているレポーターの女性が、湖の幻の魚を捕まえようといろいろやるけどうまくいかず、全然尺が足りないからと、市内の様々なところでもロケをするうちに、至るところで様々なふれ合いを体験していく、というお話しで、全然うまくいかないのでイライラする若いディレクターやカメラマンとのやり取りなど、場所柄から、ちょっとキアロスタミみたいな感覚に見えてくるのが面白く、ヒロインがそれまで気が付かなかった現地の人達の優しさに触れていくのもいい感じで、黒沢監督はいつもと毛色が違う感じながらも、ところどころで異様なムードの熟成によって、ヒロインの心情を表現しているみたいなのが面白かったですね。