パラレルワールド・ラブストーリー ★★★☆☆

東野圭吾原作の映画化で、脳科学の研究をしている会社にいる幼なじみの二人の研究者が、以前電車で毎日見かけていた憧れの女性と幼なじみが恋人として紹介されたり、自分の恋人だったりと、二つの記憶が混同しているような状態になっていき、どちらが現実なのか分からない内に、社内で極秘の研究をしていた幼なじみが行方不明になる、というサスペンスで、記憶の上書きみたいな内容は、「トータル・リコール」や「オープン・ユア・アイズ」みたいな感じですけど、今や自分の記憶や認識はどこからなされているのか、という事象は、哲学の認識論みたいなものから、脳科学みたいなものへと移行しているような感じがあって、科学と哲学の境界はますます見えにくくなっている、という印象を受けましたね。