迫り来る嵐 ★★★☆☆

二十年前の中国で、田舎の製鋼所の警備員をしている男が、町で起こった女性ばかりを狙う連続殺人事件に興味を持って、警察の知り合いに話を聞いたり、独自に捜査をしていくうちに、自分の中で容疑者と疑われる人物を見つけ出して、その男が犯行に及ぶ瞬間を現行犯で捕まえようと執念を燃やすようになる、というお話しで、その犯人、というか、容疑者らしき男を追い詰めることに執着するあまり、後輩や恋人も周りから居なくなっていくけど、それでも執念は燃え続ける、という展開は、何かに取り付かれた執念の男、みたいな感じですけど、その執念は個人的なものなのか、職業的なものなのか、地域的なものなのか、その全てなのか、ということを考えてしまうようなところが面白いな、と思いましたね。