ウトヤ島、7月22日 ★★★☆☆

『ヒトラーに屈しなかった国王』のエリック・ポッペ監督の新作で、2011年7月22日午後3時17分、の首都オスロの政府庁舎爆破事件が起こり、同じく午後5時過ぎに、オスロから40キロ離れたウトヤ島に労働党青年部の集会に来ていた若者たちが、突然銃の乱射を受けて、七百人の若者が逃げ出したり右往左往してしまう、という事件を、関係者から聞いた話から架空の人物を主人公にして描いていて、妹と二人で来ていたヒロインは、突然の騒ぎで妹とはぐれて、仲間と共に森に隠れたりしたり、妹を探すためにテントに戻ったりなど、ワンカット撮影という体裁を保つために、結構無理矢理様々な場面に移動していきますが、それでも島で起こった為に警察も通報から到着まで一時間を要した、ということで銃撃は74分間も続いた、というのは、考えただけでも生きた心地がしない状況で、その緊迫感はよく出ていましたね。