会社法の施行に伴う商業登記事務の取扱いの解説
□西田淳二・法務省民事局商事課法規係長
□吉田一作・法務省民事局商事課
「株券等の電子化に係る制度要綱」の概要
□大場義正・証券保管振替機構企画部次長
■新会社法関係法務省令の解説(10)
分配可能額〔下〕
□相澤 哲・法務省大臣官房参事官
□郡谷大輔・前法務省民事局付
関連当事者との取引に関する注記
□郡谷大輔・前法務省民事局付
□細川 充・法務省民事局付検事
□小松岳志・法務省民事局付
□和久友子・法務省民事局調査員
最近の独占禁止法第11条の動向
□石谷直久・公正取引委員会経済取引局企業結合課上席企業結合調査官
監査法人への業務停止命令に伴う実務上の諸問題
□太田 洋・弁護士・ニューヨーク州弁護士
●NEWS●
□公正取引委員会、企業のコンプライアンス体制で報告書をまとめる
□証券受渡・決済制度改革懇談会、株券電子化実施目標日を平成21年1月とする
□経済産業省・競争政策研究会、企業結合審査の予見可能性向上策で報告書
□日本公認会計士協会、事業報告への会計監査人事項の記載例を示す
□日本公認会計士協会、監査人の独立性チェックリストを改訂
□企業会計基準委員会、連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理を公表
□金融庁、公認会計士に登録抹消の処分
□日本監査役協会、会計監査人との連携で実務指針を公表
□商事法務研究会、第51回定時会員総会を開催
◇スクランブル◇
会社法による一時会計監査人


判例特報
○1 私的年金契約における年金受給権の給付方法を加入者に選択させるにあたり、制度破綻により年金支給が困難になる可能性が生じており、かつ、制度設営者がこれを予見しまたは予見することができた場合、制度設営者は、加入者に対してその被ることあるべき不利益について説明する義務を負うか(前記選択を行わせるにあたっての具体的説明義務の有無─積極)
 2 私的年金契約への加入あるいは年金の受給方法の選択に先立って、制度設営者は、制度の一般的な破綻の可能性やこれにより加入者が被ることあるべき不利益について説明する義務を負うか(制度加入時や年金受給方法選択時における一般的・抽象的説明義務の有無─消極)
 3 私的年金契約は個人の老後の生活資金である年金の支払いに関わるものであるから、契約締結時に支給金の元本割れ等の不利益について説明が行われ加入者がこれを了解した旨の特段の合意がない限り、信義則上元本の支払い(積み立ててきた掛金の元本額と年金として受領した金額との差額、すなわち掛金元本のうち未返還の金額の返還)が保証された契約とみるべきであり、したがって、制度設営者は、制度の廃止時における前記未返還金額相当額を加入者に対して支払う義務があるとの主張の当否(信義則上の掛金元本返還請求権─消極)
           ──酒販年金制度破綻損害賠償請求事件──
             (東京地判平成18・4・24) 2
最高裁判例速報
●○他の貸付けの期限の利益喪失を理由とする期限の利益喪失約定の適用が権利の濫用に当たるとした原審の判断に法令違反があるとして原判決が破棄された事例
(最三判平成18・4・18) 10
重要判例紹介
○粉飾決算をした会社などによって設立され取引関係にある会社の取締役(監査役)および会計監査法人につき当該会社の株主に対する損害賠償義務が認められないとされた事例
(大阪地判平成18・2・23) 19
●○船舶の衝突によって生じた損害賠償請求権の消滅時効の起算点
(最二判平成17・11・21) 34
◆金融商事判例研究◆
期限の利益喪失特約と貸金業法43条のみなし弁済
──最二判平成18・1・13本誌1233号10頁── 東京経済大学助教授 渡邉知行 52
◇金融商事の目◇
合議と合議判決のあるべき姿 東京地方裁判所部総括判事 瀬木比呂志 1
検証21
預貯金者保護法に対応したキャッシュカード規定の分析
弁護士 島田邦雄
◇ 解説等
解 説
株券電子化に伴う株式担保にかかる課題
~証券保管振替機構「株券等の電子化に係る制度要綱」取りまとめを受けて~
全国銀行協会業務部審議役補 大野正文
解 説
取扱店舗を特定しない(または複数の支店を特定範囲とする)預金債権の差押えに対する金融実務の実状
──全銀協アンケート調査結果の概要──
全国銀行協会業務部次長 阿部耕一
制度解説
信用保証協会における連帯保証の取扱いについて
社団法人全国信用保証協会連合会業務部担当副部長 五十嵐久
制度解説
信用保証協会における保証料率の弾力化について
社団法人全国信用保証協会連合会業務部副部長 平野千高
◇ 連 載
基本から考える⑪
利息・損害金の期間計算
─年〇〇〇日の日割計算の解釈・適用─
千葉地方裁判所判事 滝澤孝臣
信託法講座⑱
受託者の義務(1)
三菱UFJ信託銀行受託財産企画部 佐藤 勤
シンジケート・ローンの理論と実務
わが国契約法の新たな形成③
─シンジケート・ローン契約などにみる市民的取引法の要素─
弁護士・東洋大学法科大学院教授 國生一彦
営業店からの質疑応答⑧
株式払込事務取扱上の留意点
経済法令研究会顧問 高橋恒夫
失敗に学ぶ内部管理体制
旧経営陣責任追及における調査からみた破綻金融機関の傾向について⑥
住商厚板マネジメント株式会社アシスタントマネージャー
(元株式会社整理回収機構関与者責任追及本部副調査役) 箕輪邦一
◇ OPINION・コラム
法務時評
株券等の電子化に向けた取組み
─電子化への移行の注意点
株式会社証券保管振替機構企画部長 斉藤宗孝
弁護士が考える理想の金融マンとは⑩
再建への協力要請
弁護士 萬年浩雄
Current Topics
◇ 小 説
金融ビジネス小説
隠された動機③
「偽装の関門」
真船龍太郎
◇ 判例紹介
金融商事実務判例紹介
保証と意思能力(東京地判平成17・9・29)/仮差押債権の特定性(東京高決平成17・10・5)/不動産変換ローン方式と借地借家法の適用(東京地判平成18・3・24)/敵対的買収者の株式の高値買取りと取締役の責任(蛇の目ミシン工業株主代表訴訟事件)(最二判平成18・4・10)/不作為義務の間接強制の要件(最二決平成17・12・9)/「日銀所見」に対する文書提出命令(積極)(大阪高決平成16・12・27)
HOT/COOL Player   雇用社会の新ルール──労働契約法 東京学芸大学教授 野川 忍
団体定期保険と保険金の帰趨
──最三判平成18・4・11について
東京大学教授 山下友信
民法94条2項および民法110条の類推適用による不動産登記名義に対する正当な信頼の保護
――最一判平成18・2・23
京都大学法学研究科教授 佐久間 毅
預金債権の(仮)差押えと取扱店舗の特定の要否
──東京高決平成17・10・5
小沢・秋山法律事務所/弁護士 奥 国範
NBL-Square
 【NBL-Times】
 ①国立景観訴訟最高裁判決--最一判平成18・3・30 早稲田大学 大塚 直
 ②教科書にないM&Aの実務 サントリー 明司雅宏
 ③「内部統制」と文書管理 日本レコードマネジメント小谷允志
 【NBL情報】
産業廃棄物の野積み・処理施設への投入を不法投棄と認めた新判例--最二決平成18・2・20および最三決平成18・2・28
横浜国立大学大学院法曹実務専攻教授 長井 圓
民事再生手続における無償否認
──名古屋高判平成17・12・14
弁護士 森 恵一
希望と異なる髪型にされたキャバクラ嬢による美容室への損害賠償請求が肯定された事例
──東京地判平成17・11・16
高砂香料工業株式会社法務・特許部副部長 加藤ひとみ
連載…………………………………………………………………………………………………
会社更生手続の実務に関するアンケート結果の報告(4・終)
第二東京弁護士会倒産法制検討委員会
ヒューマン・リソース(HR)と法--労働法最前線
8 均等法の第3ステージ
九州大学教授 中窪裕也
米国ビジネス法のダイナミクス
4 Roberts Court の経済事件判決ほか
米国住友商事会社法務担当バイスプレジデントニューヨーク州・ワシントンDC弁護士 渋谷年史
中国ビジネス法実務最前線
12 中国における貿易業・流通業への外資参入
北京金杜法律事務所中国弁護士/東洋大学法学博士 田 暉
■鼎 談■ 民法学の新潮流と民事実務[第11回] 消費者契約法を語る
  /松本恒雄(ゲスト)・加藤雅信=加藤新太郎(ホスト)
◆量刑に関する諸問題◆〔大阪刑事実務研究会〕
6 犯罪の社会的影響と量刑/水島和男
 (コメント)水島和男「犯罪の社会的影響と量刑」について/安田拓人
◆テキサス州ダラス郡における陪審量刑制度(上) ―その理想と現実
〔世界の司法~その実像を見つめて87〕
  /片多 康
◆新しい企業形態における法人格の意義と会社債権者保護/松嶋隆弘
判例紹介 全18件 (最高裁判例7件) 細目次は本号冒頭頁
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◆特  報
[民  法]
1 (最高裁第三小法廷平18.1.17判決) 不動産の取得時効完成後に当該不動産の譲渡を受けて所有権移転登記を了した者が背信的悪意者に当たる場合 [倒産処理法] 2(東京地裁平17.8.29判決) 民間都市開発の推進に関する特別措置法に基づいて設立された財団法人に対して,民間都市開発事業用地を売り渡した会社につき民事再生手続開始決定がされた後,同社が売買契約上の約定解除権を行使した場合,これによって財団法人が取得する原状回復請求権は民事再生法119条5項所定の共益債権に当たるとした事例
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◆最 高 裁
[憲  法]
1 昭和13年の都市計画損失補償事件(最高裁第三小法廷平17.11.1判決) 昭和13年に決定された都市計画に係る計画道路の区域内にその一部が含まれる土地に建築物の建築の制限が課せられることによる損失について憲法29条3項に基づく補償請求をすることができないとされた事例 [租 税 法] 2(最高裁第一小法廷平18.2.23判決) 外国税額控除の余裕枠を利用して利益を得ようとする取引に基づいて生じた所得に対して課された外国法人税を法人税法(平成10年法律第24号による改正前のもの)69条の定める外国税額控除の対象とすることができないとされた事例 [民  法] 3(最高裁第二小法廷平18.2.24判決) 未成年者が強盗傷人事件を犯した場合において親権者に同事件に結びつく監督義務違反があったとはいえないとされた事例 [特別刑法] 4(最高裁第三小法廷平18.2.28決定) 一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者が一般廃棄物たるし尿を含む汚泥と産業廃棄物たる汚泥を混合させた廃棄物を市のし尿処理施設の受入口から投入する行為が廃棄物の処理及び清掃に関する法律16条違反の罪に当たるとされた事例 5(最高裁第一小法廷平17.12.15決定) 取引相手である法人の代表者個人に対し取引に関する謝礼等の趣旨で支出した費用が租税特別措置法(平成14年法律第15号による改正前のもの)61条の4第1項にいう「交際費等」に当たるとされた事例
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◆行政裁判例
[地方自治法]
1(福岡高裁平17.10.17判決) 1 民間教育研究団体への研修名目により派遣した教諭への違法な給与支出という財務会計上の行為を対象とする県知事等に対する監査請求がされていても,違法な研修名目による教諭派遣に関与したことを理由とする,監査請求の対象者に含まれていなかった県教育委員会委員長を相手方とする損害賠償請求権の不行使という怠る事実に関しては,いまだ監査請求を経たものとはいえないとして,地方自治法242条の2第1項4号本文の請求が却下された事例2 民間教育研究団体への研修名目による教諭派遣及び派遣した教諭への給与支出がいずれも違法とされた事例3 民間教育研究団体へ研修名目により派遣した教諭への違法な給与支出について,県知事に指揮監督上の義務違反を認めることができないとされた事例
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◆労働裁判例
[個別的労働関係]
1(東京高裁平17.7.20判決) ビル管理会社に勤務し警備業務に従事する警備員の仮眠時間について,労働基準法上の労働時間に該当しないとされた事例
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◆民・商事裁判例
[民  法]
1(東京高裁平17.9.14判決) 司法書士は,例外的に依頼を受けた登記の申請書類の調査義務を負うが,印鑑登録証明書の偽造等を発見できなかったことについて,同義務の違反がないとして原判決を取り消した事例 2 たばこ病訴訟第一審判決(東京地裁平15.10.21判決) 長期の喫煙者らが,喫煙によって肺がんなどの疾病に罹患したとして,日本たばこ産業株式会社,その元代表取締役ら及び国に対して損害賠償を求め,更に日本たばこ産業株式会社に対してたばこの外箱への警告文の表示等を求めた請求が棄却された事例 3(札幌地裁平14.6.14判決) 腸閉塞の手術のために行われた麻酔により患者が大脳皮質障害を来たし植物状態に陥った事故について,担当医師に過失があったとして病院側の損害賠償責任が認められた事例 [知的財産] 4(大阪地裁平17.7.21判決) 1 ガス器具の職務発明について特許を受ける権利を承継させたときの相当の対価額を算定した事例2 特殊な市場構造の中での独占の利益について判断した事例 5(東京地裁平17.3.30判決) 「スタビライゼーション・トレーニング」などの標章が,「スタビライゼーション\フィジカル・コントロール・テクニック\(PC)」の商標権を侵害するものではないとされた事例 [諸  法] 6(大阪地裁平16.7.20決定) 1 調停申立て不適法として却下する裁判に対して不服申立てをすることができるか(消極)2 裁判を求める者が民訴費用法に基づいて裁判所に納付すべき手数料は,生活保護法57条にいう「租税その他の公課」に当たるか(消極)
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◆刑事裁判例
[刑  法]
1(千葉地裁平17.7.19判決) 覚せい剤を手荷物に隠匿して輸入した事案につき,被告人には手荷物内に規制薬物が隠匿されている蓋然性を基礎付ける事実の認識があったとはいえず,故意を認めることはできないとして,無罪を言い渡した事例
新会計基準等の導入、会社法の施行に伴う改正財務諸表等規則・開示府令等の概要
□野村昭文・金融庁総務企画局企業開示課企業会計調整官
□有田敏二・金融庁総務企画局企業開示課課長補佐
会社法の施行に伴う商業・法人登記事務の取扱いに係る関係政省令の解説
□西田淳二・法務省民事局商事課法規係長
□吉田一作・法務省民事局商事課
「会計参与の行動指針」の概要
□会計参与の行動指針に関する検討委員会
■新会社法関係法務省令の解説(9)
分配可能額〔上〕
□相澤 哲・法務省大臣官房参事官
□郡谷大輔・前法務省民事局付
■新会社法下における株主総会の実務(10・完)
株主総会終了後の実務
□下山祐樹・中央三井信託銀行証券代行部法務グループ室長兼主席法務コンサルタント
■海外情報 ドイツにおける企業開示制度の改正
■米国会社・証取法判例研究 No.224
企業買収防衛策の平時における導入と取締役の経営判断
□釜田薫子・大阪市立大学助教授
■新商事判例便覧 No.564
●NEWS●
□証券取引法改正案が衆議院で可決、参議院へ送付される
□金融庁、中央青山監査法人の行政処分を発表
□法務省、会社法の施行に伴う商業登記記録例を発出
□損害保険ジャパン、D&Oの改定を発表
□プラネックスコミュニケーションズ、一時会計監査人を選任
□会社法施行で仮監査役の選任申請が行われる
□M&Aコンサルティング関連ファンド、阪神電気鉄道に株主提案権を行使
□平成18年4月定時株主総会の概況
◇スクランブル◇
   リースの日本基準の行方
判例特報
◎1 銀行の法人税申告書および勘定科目内訳書の各控え、顧客である債務者に係る貸倒引当金繰入額一覧表、同自己査定ワークシート、無税化計画が定められていた債務者に係る当該無税化計画文書、顧客である債務者に係る覚書および念書を含む契約書と民事訴訟法220条4号ニ所定のいわゆる「自己利用文書」該当性(消極)
 2 銀行の法人税申告書および勘定科目内訳書の各控え、顧客である債務者に係る貸倒引当金繰入額一覧表、同自己査定ワークシート、無税化計画が定められていた債務者に係る当該無税化計画文書、顧客である債務者に係る覚書および念書を含む契約書と民事訴訟法220条4号ハ、197条1項3号所定の「職業の秘密に係る事項」を記載した文書該当性(消極)
──足利銀行文書提出命令事件控訴審決定──
(東京高決平成18・3・29) 2
重要判例紹介
○●根抵当権者が競売の申立ての際に提出した当該根抵当権の登記のほかに譲渡担保を原因とする同人への所有権移転登記が記載されている登記簿謄本とみなされる登記事項証明書と民事執行法(平成16年法律第124号による改正前のもの)181条1項3号の文書
(最二決平成17・11・11) 17
○●1 保険管理人によって設置された弁護士および公認会計士を委員とする調査委員会が作成した調査報告書が民訴法220条4号ニ所定の「専ら文書の所持者の利用に供するための文書」に当たらないとされた事例
 2 民訴法197条1項2号所定の「黙秘すべきもの」の意義
 3 保険管理人によって設置された弁護士および公認会計士を委員とする調査委員会が作成した調査報告書が民訴法220条4号ハ所定の「第197条第1項第2号に規定する事実で黙秘の義務が免除されていないものが記載されている文書」に当たらないとされた事例
(最二決平成16・11・26) 24
○●被相続人を保険契約者および被保険者とし共同相続人の1人または一部の者を保険金受取人とする養老保険契約に基づく死亡保険金請求権と民法903条
(最二決平成16・10・29) 31
○●信用金庫の理事を信用金庫法38条所定の手続きによることなく解任することの可否
(最三判平成16・10・26) 41
○●共同相続人間における相続人の地位不存在確認の訴えと固有必要的共同訴訟
(最三判平成16・7・6) 45
◆金融商事判例研究◆
銀行が受取人の銀行口座に誤振込みされた預金について受取人に対する貸付債権をもって相殺したことにより振込依頼人に対して誤振込金相当額の不当利得返還義務を負うとされた事例
──東京地判平成17・9・26本誌1226号8頁── 早稲田大学助教授 柴崎 暁 49
◇金融商事の目◇
金融商品の販売・勧誘に関するルールの新展開 弁護士 清水俊彦 1
HOT/COOL Player   効果的で公正な企業犯罪対策を 京都大学教授 髙山佳奈子
平成17年における倒産事件申立ての概況
最高裁判所事務総局民事局第三課倒産手続係長 佐藤雅人
最高裁判所事務総局民事局第三課倒産手続係専門職 内山知秀
危険の引受
――たばこ病被害は自業自得か
弁護士 穂積忠夫
NBL-Square
 【NBL-Times】
 地方における事業再生の現場から--不良債権処理、事業再生、そして攻めへ
 しまなみ債権回収 井上大文
 【NBL情報】
金融機関の本人確認義務と第三者への不法行為責任
--甲府地判平成18・2・28
東京スター銀行法務チーム 渡辺隆生
通信を利用した放送と著作権法上の課題
森・濱田松本法律事務所/弁護士 齋藤浩貴
連載…………………………………………………………………………………………………
会社更生手続の実務に関するアンケート結果の報告(3)
第二東京弁護士会倒産法制検討委員会
企業法務の重要課題とインハウスローヤーによる取組み
3 法律事務所起用の留意点
--アウトサイドカウンセルポリシーの勧め
日本組織内弁護士協会副理事長/西川綜合法律事務所/シドリーオースティン外国法事務弁護士事務所(外国法共同事業)パートナー/弁護士 西 和伸
ビジネス&ロー新しい不動産登記制度(12)
早稲田大学大学院法務研究科教授 山野目章夫
判例に学ぶ410--最二判平成17・12・16)
賃借建物の通常の使用に伴い生ずる損耗についても賃借人が現状回復義務を負うとする特約が有効に成立していないとされた事例
弁護士 野口恵三
◆大阪地方裁判所における平成15年改正担保・執行法の検証と担保不動産収益執行の一考察
  /坂本 寛
■日弁連家庭裁判所シンポジウム
 離婚訴訟はどう変わったか(下) ―新人事訴訟法の1年半をふりかえって
 /遠山信一郎(司会)・出口治男・大国和江・秋武憲一・原千枝子・梶村太市・我妻愛子・
  庭山正一郎・片山登志子
◆離婚に伴う親子関係の再構築
 |判例展望民事法
  27 確認訴訟―その現状と課題
  /内山真理子
◆カナダ・オンタリオ州連邦上位裁判所における刑事陪審員に対する説示の在り方,
 工夫について―連邦上位裁判所裁判官研修会(Education Seminar)に参加して
 〔世界の司法86~その実像を見つめて〕/内田 曉
■会社判例プラザ―服部榮三(東北大学名誉教授)監修
 20. 転換社債型新株予約権付社債の発行無効の訴えの不適法却下は相当か
 〔東京高判平15.8.20金判1196号35頁〕/新山雄三
 21. 巨額損失を出した会社の政治献金につき取締役の善管注意義務違反が
 あるとして求めた株主代表訴訟が認容された事例
 熊谷組株主代表訴訟第1審判決
 〔福井地判平15.2.12判タ1158号251頁,判時1814号151頁〕/田邊宏康
判例紹介 全30件 (最高裁判例15件) 細目次は本号冒頭頁
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◆特  報
[地方自治法]
1 (最高裁大法廷平18.3.1判決) 1 市町村が行う国民健康保険の保険料と憲法84条2 国民健康保険の保険料率の算定基準を定めた上でその決定及び告示を市長に委任している旭川市国民健康保険条例(昭和34年旭川市条例第5号)8条(平成6年旭川市条例第29号による改正前のもの及び平成10年旭川市条例41号による改正前のもの)、12条3項と国民健康保険法81条及び憲法84条3 旭川市長が平成6年度から同8年度までの各年度の国民健康保険の保険料率を各年度の賦課期日後に告示したことと憲法84条4 恒常的に生活が困窮している状態にある者を国民健康保険の保険料の減免の対象としていない旭川市国民健康保険条例(昭和34年旭川市条例第5号)19条1項と国民健康保険法77条及び憲法25条、14条 [民  法] 2(1 最高裁第三小法廷平18.1.24判決)(2 最高裁第三小法廷平18.1.24判決) 1 日賦貸金業者の貸付けについて借用証書の記載内容が貸金業の規制等に関する法律17条1項に規定する書面の記載事項である「各回の返済期日」の記載として正確性又は明確性を欠き借主に交付された上記借用証書の写しは上記書面に該当しないとされた事例2 日賦貸金業者の貸付けについて貸金業の規制等に関する法律43条1項の規定が適用されるために平成12年法律第112号による改正前の出資の受入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律(昭和58年法律第33号)附則9項所定の各要件が実際の貸付けにおいて現実に充足されていることの要否3 日賦貸金業者の貸付けについて平成12年法律第112号による改正前の出資の受入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律(昭和58年法律第33号)附則9項2号所定の要件が実際の貸付けにおいて現実に充足されているとはいえず貸金業の規制等に関する法律43条1項の規定が適用されないとされた事例4 平成12年法律第112号による改正前の出資の受入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律(昭和58年法律第33号)附則9項3号所定の「返済期間の100分の70以上の日数」に日賦貸金業者が集金する方法により金銭を取り立てたにもかかわらず返済のされなかった日を含めることの可否(1事件)5 債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約を効力6 債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約の下での制限超過部分の支払の任意性の有無(2事件) [諸  法] 3(1 最高裁第二小法廷平18.1.13判決)(2 最高裁第一小法廷平18.1.19判決) 1 貸金業の規制等に関する法律施行規則15条2項の法適合性(1事件)2 債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約の効力(1事件,2事件)3 債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約の下での制限超過部分の支払の任意性の有無(1事件,2事件)
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◆速  報
[憲  法]
1(東京高裁平18.3.17決定) 1 記者の取材源は民訴法197条1項3号の「職業の秘密」にあたるとして記者の取材源に関する証言拒絶を正当とした事例2 報道機関の取材活動が仮に、取材源たる者に国家公務員法違反の行為を要請する結果になるとしても、直ちに当該取材活動が違法となることはないとした事例 [民  法] 2(最高裁第一小法廷平18.2.23判決) 不実の所有権移転登記がされたことにつき所有者に自らこれに積極的に関与した場合やこれを知りながらあえて放置した場合と同視し得るほど重い帰責性があるとして民法94条2項、110条を類推適用すべきものとされた事例 3(最高裁第三小法廷平18.2.7判決) 買戻特約付売買契約の形式を採りながら目的不動産の占有の移転を伴わない契約の性質 [特別刑法] 4 連続幼女誘拐殺人事件(最高裁第三小法廷平18.1.17判決) 死刑の量刑が維持された事例
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◆最 高 裁
[地方自治法]
1(最高裁第一小法廷平18.1.19判決) 県が県議会議員の職にあった者を会員とする元県議会議員の事業を補助するために行った補助金の支出が地方自治法232条の2所定の公益上の必要性の判断に関する県の裁量権の範囲を逸脱したものとして違法であるとされた事例 [民  法] 2(最高裁第一小法廷平18.1.19判決) 登記に表示された所在地番及び床面積が実際と異なる建物が借地借家法10条1項にいう「登記されている建物」に当たるとされた事例 3(最高裁第二小法廷平18.1.27判決) 入院患者がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した後に死亡した場合につき担当医師が早期に抗生剤バンコマイシンを投与しなかったことに過失があるとはいえないとした原審の判断に経験則又は採証法則に反する違法があるとされた事例 [知的財産] 4(最高裁第三小法廷平18.1.24判決) 1 特許庁の担当職員の過失により特許権を目的とする質権を取得することができなかったことによる損害の額2 特許庁の担当職員の過失により特許権を目的とする質権を取得することができなかったことを理由とする国家賠償請求事件において損害の発生を認めるべきであって損害額の立証が困難であったとしても民訴法248条により相当な損害額が認定されなければならないとされた事例 [民事執行法] 5(最高裁第三小法廷平17.12.6決定) 保険医療機関、指定医療機関等の指定を受けた病院又は診療所が社会保険診療報酬支払基金に対して取得する診療報酬債権と民事執行法151条の2第2項に規定する「継続的給付に係る債権」 [刑事訴訟法] 6(最高裁第二小法廷平18.2.27決定) 1 第1審判決と控訴審判決の自判部分とがいずれも懲役刑と罰金刑とを刑法48条1項により併科している場合に控訴審判決の刑が刑訴法402条にいう「原判決の刑より重い刑」に当たるかどうかを判断する方法2 刑訴法402条にいう「原判決の刑より重い刑」に当たらないとされた事例
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◆行政裁判例
[行政法一般]
1(名古屋地裁平17.8.25判決) 行政財産である駅前広場の目的外使用許可申請につき、これを不許可にした町長の処分には、裁量を逸脱・濫用した違法はないとされた事例 2(岡山地裁平17.1.11判決) 市街地再開発組合が組合員に対して賦課金として金銭を賦課徴収するとした総会決議について、無効、取消とすべき事由がないとされた事例 [国家補償法] 3(名古屋高裁平16.11.26判決) 原告に対する期日の呼出手続を欠いたことを過失により看過して口頭弁論を終結し、判決を言い渡した裁判官の訴訟手続上の措置を違法とする国家賠償請求が棄却された事例
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◆労働裁判例
[個別的労働関係]
1(東京地裁平18.1.20判決) 配置転換とこれに伴う賃金の大幅な減額が、労働組合の組合員であることによる不利益取扱い(不当労働行為)に当たり無効であるとして、過去の差額賃金の支払い、本判決確定までの減額前の月額賃金の支払い及び慰謝料請求の一部が認められた事例
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◆民・商事裁判例
[民  法]
1(大阪地裁平17.9.16判決) 一定期間継続されることが前提となっている期間の定めのない肉まん供給業務委託契約につき、当該契約の解約には「正当な事由」が必要であるが、本件においては「正当な事由」が認められず、肉まんの受領を拒否したことが債務不履行に当たるとした事例 2(東京地裁平17.6.23判決) マンションの住戸専用部分につき、使用態様を理由にその使用禁止請求が権利の濫用に当たるとして棄却された事例 3(札幌地裁平16.11.26判決) 1 エステティックの施術(顔面マッサージの施術)において、同施術と被害者の主張する顎部の紅斑、皮疹等の異常との因果関係を否定した事例2 エステティクの施術者の説明義務違反を否定した事例 [商  法] 4(東京地裁平17.9.21判決) 割後、計算書類の作成に当たり会計方針を変更したことが、いわゆる継続性の原則(企業会計原則一般原則第5)に違反するものではなく監査役が当該計算書類について適法意見を記載したことが、監査役の解任事由に当たらないとされた事例 [知的財産] 5(東京地裁平17.10.14判決) 「ラナバー」及び「Renapur」なる標章の使用が「RENAPUR」なる商標権の侵害に当たるとされた事例 6(大阪地裁平17.9.26判決) 1 育毛剤の職務発明について特許を受ける権利を承継させたときの相当の対価額を算定した事例2 使用者が実施品をOEM供給している場合の独占の利益について判断した事例 7 チョコエッグ・フィギア事件(大阪高裁平17.7.28判決) 用美術であっても、実用性や機能性とは別に、独立して美的鑑賞の対象となるだけの美術性を有するに至っているため、一定の美的感覚を備えた一般人を基準に、純粋美術と同視し得る程度の美的創作性を具備していると評価される場合は、「美術の著作物」として、著作権法による保護の対象となる場合があるものと解するのが相当である [諸  法] 8(東京地裁平16.11.24判決) プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報の開示請求が認容された事例 [民事訴訟法] 9(名古屋地裁平17.9.28判決) 1 請負契約において仲裁合意の成立が認められ、訴えが却下された事例2 仲裁法附則3条2項の消費者の無理由解除権の趣旨に照らし、仲裁合意を適用することが信義則に反するとの主張が排斥された事例
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◆刑事裁判例
[刑  法]
1(札幌地裁平16.3.18判決) 険金目的の殺人の共謀共同正犯として起訴された3名のうち、首謀者とされた者については、同人から犯行を指示されたとの実行共同正犯の供述を信用できるとして無期懲役に処する一方、他の2名については、捜査段階の自白は信用できないなどとして無罪を言い渡した事例
平成17年改正風営法の意義と課題 警察共済組合理事 元警察庁長官官房審議官(生活安全局担当)  吉田 英法 -------------------------------------------------------------------------------- 企業犯罪等経済的不正の現状と警察の取組み 警察庁捜査第二課課長補佐  細田 正 <警察政策研究会> 「社会安全政策論」の今日的意義 警察大学校特別捜査幹部研修所長  田村 正博 -------------------------------------------------------------------------------- <現場の課題への対応> 「地域警察を中心とした精強な第一線警察構築のための総合プラン」に関する一考察~悪と闘う気概を持つために~ 富山県警察本部長  安村 隆司 地域安全マップの誕生と展開 -教育に基づく子どもの安全確保- 立正大学教授 社会学博士  小宮 信夫 -------------------------------------------------------------------------------- <日米犯罪抑止対策フォーラム> 最新の犯罪抑止対策理論と実践 警察政策研究センター・警察政策学会 実践的刑法講座(刑法各論) 第22講 公務員の職権濫用と腐敗行為-国家の作用に対する犯罪(2) 大阪大学大学院法学研究科教授  佐久間 修 -------------------------------------------------------------------------------- 刑事判例研究(392) 麻薬特例法5条違反の罪の公訴事実の記載が訴因の特定として欠けるところはないとされた事例(最高裁判所平成17年10月12日決定) 法務省刑事局参事官  島根 悟