手術の日程がだいたい決まり、少しは注射の効果が出て筋腫も一回り小さくなったそうなので、開腹ではなく腹腔鏡で手術出来ることになった。
開腹か、腹腔鏡かという選択は、以前先生に「どうしたいですか?」と聞かれて、急に聞かれてもどうもこうもなく、逆に「どっちがいいんでしょう?」などとカウンター質問をしてしまった事案である。先生曰く、「腹腔鏡の方が患者さんの体に負担も少なく、回復も早いですよ。ただ今のままだと筋腫が大きいので開腹になります。」といったようなことであったと記憶している。その後いろいろな人から話を聞いた結果、やはり術後の回復が大分違うようで、先生には「出来れば腹腔鏡で」とお願いしたという次第だ。
同じく先生には「子宮も取ることになると思いますが大丈夫ですか。」という確認もされた。筋腫だけ取るという人も多いが、私は切りたくない派だった時期から「私ほどの大きさで多発性だとやっぱり子宮ごと取るんだろうね。」と薄々感じてはいたのである。「待ってました。」とまでは行かないものの「やはりそう来ましたね。」と思った私は、この時までには体調不良のせいですっかり素直な人物になっていたので、「先生が必要とご判断されるなら、それで結構です。もし必要なければ出来れば残したいです。」と伝えた。先生からその件に関し更なるコメントはなかった。
そんなこんなで最後の診察では腹腔鏡の方向性ともう一つ、私がずーっと疑問に思っていた謎が解き明かされた。それは「腹腔鏡のためにあける穴は1cmほどだというのに、10cmの筋腫を一体どうやって出すの?」ということ。聞くに聞けぬ疑問であったが、先生の方からお示しいただいたその答えは「膣から」。
「はー、そうでしたか。」という感じである。インフォームドコンセントでは、出すときに膣裂傷が起こったりすることや、筋腫の位置のせいで難しい手術になること、場合によっては開腹に切り替えたり、泌尿器科の先生の処置を受けることもあることなどをしっかりと説明していただいた。ここまで来れば心は明鏡止水の如し。ここは医療機関。私に施される術は原則私の生命維持と健康回復のためになされることばかりのはずだ。恐いけれど全て承知するしかあるまい。疑似更年期症状とも早くサヨナラしたい気持ちもある。
その後麻酔科医の先生に全身麻酔の説明を受け、自力呼吸が出来なくなるため人工呼吸器をつけることや麻酔が切れたとき、3分の1くらいの確率でめまいや吐き気が起こることなどをお聞きした。約30年前に盲腸の手術をしたときはただただ恐ろしく、何が起こるか全くわからなかったので、事前にこんなに説明してくれるなんて、ありがとうございます、という思いでいっぱいであった。
その後入院に関する手続きをし、必要な説明を受け、看護師さんに今までの病歴を伝えたりした。
このように体制を整えてくれている病院の皆様に感謝し、私もしっかり準備をしなければ。
