私はこの半年の間に3つの病院に入院した。入院の主役は治療だが、一人の人間が家を離れて暮らすのに伴い様々な物品が必要になる。
最初は突然体調を崩しての緊急入院で、なんの準備も出来ていなかったので大変だったが、家族のサポートにより少しずつ必要なものをそろえてもらって助かった。入院中に必要なものは事前にわかっている手術のような計画入院だと事前に説明ももらえるし、準備する猶予もあるが、緊急入院だと本当にバタバタだ。また病院によって必要なものも違うので今回私がお世話になった病院について整理する。
1.救急でお世話になった病院A
病院には病衣などのレンタルセットがあり、パジャマ持参ではなく、この病衣を利用する入院患者が多いと思う。病院Aでは1日300円台(靴下、下着つきプランにしたので400円近かったと思う)で病衣を申し込むとフェイスタオルとバスタオル、浴室のボディソープ、シャンプーも使えるというシステムであった。
なのでこの病院での入院生活にプラスする必要があったのは下着類とコップ(プラスティック推奨)、歯磨き・洗面グッズ、ヘアブラシ、化粧水などのスキンケア、携帯電話や充電コード、筆記具、ティッシュ、小銭入れ(お金はテレビカードや飲み物を買うのに必要。小銭を多めに入れるとよい。)であった。ここでは靴下・下着つきプランを申し込んだので靴下はついていたが、そうでなければ靴下は必須だ。下着は半袖で素材は綿、前が開くものだったが、結構暑くてフィットせず、出来れば自分が着慣れたものが良いと思う。ちなみに入院中、私はずっと点滴をしていたのだが、点滴のことや、着替えの利便性を考えると長袖よりは半袖かノースリーブのものがおすすめだ。
またずっと寝ていると髪の毛がボサボサ、ベタベタになるため、ブラシで梳かしたくらいではどうにもならない。外来の人もいるエリアにCTを撮りに行くとき、帽子が重宝した。また、生理用品は売店でも買えるとはいえ、使い慣れたものがあれば安心だ。
あと、忘れてはいけないのが普段飲んでいる薬やお薬手帳、保険証、印鑑。事前に用意できるなら医療費限度額に関わる書類も必要だ。
2.婦人科を求めてお世話になった病院B
病院Bの病衣セットはとても充実していた。1日350円くらい。靴下つきプランはなかったものの、申し込むと病衣のセットに既述のティッシュ、歯磨きセット(歯ブラシも歯磨き粉もハイクオリティのもの)、爪切り、ヘアブラシ、プラスティックコップ、箸とスプーン、フォークのセット、吸い呑みまでついていた。さらに必要な人には入れ歯入れもついてくるようだ。入院時油性マジックで名前を書いてくれるサービスもあった。フェイスタオルとバスタオルも含まれ、ボディソープ、シャンプー系も風呂場にあったので、病衣セットにさえ申し込んであれば、追加で必要なのは下着や靴下、スキンケア用品、携帯電話や充電コード、筆記具、小銭入れ、薬系、手続き系ぐらいだった。まさに至れり尽くせりで、突然入院することになった人にとって大変優しいシステムだと言える。
3.手術でお世話医なった病院C
病院Cの病衣セットはシンプルで経済的だった。提供されるのは病衣のみ。ただし1日40円台と財布に優しい。その代わりタオル、シャンプーを含む上で述べた全てのものを自分で持って行く必要がある。入院前の説明で準備すべきものの一覧はもらえるし、私の場合は病院AとBにおいての経験を踏まえて、「入院セット」なる一式を前回退院時に解体せず原形を保っておいたので慌てることはなかった。ただ、入院生活を思い描き、より充実して過ごそうなどと思ったりすると入院生活に適した重すぎない内容の本なども必要である。ここでは手術もあったのでそれに伴いめがねを入れるケースやT字帯なるものの用意も指示された。
今はとりあえず手術も無事終わって自宅療養をしているのだが、今回の3回の入院で入院の準備は自分でするのが一番ということがわかった。よって、当面入院の予定はもうない私だが、入院に欠かせないものを集めた「入院セット」は今回使ったものを洗濯するなどして再度バックにまとめてある。入院でも何でもいつどんなことで急遽家を離れなければならないかわからない。また、今回お腹の炎症、手術など命の保証がない事態を経験し、二度と家に戻れない場合に備え、絶対私にしかわからない情報をなんちゃってエンディングノートにまとめたりもした。体調を崩したことで余生を考え直す機会となったのだ。
